しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

ブレイブ ワン

2007年10月30日 00時05分59秒 | 作品名(は行)
第83回「あなたは、許せますか?許せませんか?」

すっかりご無沙汰してしまいました。仕事が忙しくなったうえに、それほど観たい映画がないという1ヶ月でした。
久しぶりに観た映画は予告編を観て想像通り「重たい映画」でした。ジョディ・フォスター主演の「ブレイブ ワン」を観て来ました。

ある女性に訪れた不幸な事件をきっかけに、彼女が超えたある境界線、そして彼女の傷ついた心が再生されるまでを描いた映画です。作品のテーマには「リベンジ=復讐・報復」があります。最近よく聞かれるこの言葉。スポーツの世界などで1度敗れた相手や敗れた事による屈辱に対して、勝利する事で「借りを返す」という独特の意味合いで使用されることがありますが、この作品は本当の意味でのリベンジが描かれます。

皆さんも1度は考えたことがあるのではないでしょうか?もし愛する人を奪われたら・・・その相手を許すことができるのか?それとも、同じ苦しみを与えようとするのか?
それは人として生きているうえで1番出会いたくない選択だと思います。
映画の彼女は復讐の道を選んでいきます。それは世の中で起こる理不尽な暴力に対しての報復というかたちで始まり、最後には本当の目的を果たすのですが、私個人的には決して賛同できる結末ではありませんでした。それでも救われた気持ちになったのは、どうしてでしょう。

彼女と彼女を追った刑事の選択は、決して間違っていないような気がします。もちろん例え復讐であろうと人を殺してしまったのでは、同じ側の人間になってしまう…ただ彼女の奪われた時間は、そうすることでしか取り戻せなかったのでしょう。
映画の中で何度も言われます。「私は別の人間になってしまった」と。その言葉がやけに心に響いています。

点数としては、★★★★☆です。決して楽しい映画ではないのは覚悟して観てください。それでも観る価値はある映画だと思います。
結末には賛否両論あると思いますが、私個人的にはいい結末だったのでは?

ブレイブ ワン [Blu-ray]
ジョディ・フォスター,テレンス・ハワード,ナビーン・アンドリュース,ニッキー・カット,メアリー・スティーンバージェン
ワーナー・ホーム・ビデオ


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