しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

ANNIE/アニー

2015年01月25日 23時19分10秒 | 作品名(あ行)
第369回「鑑賞後に清々しい気持ちになれる映画」
以前に「レ・ミゼラブル」の時にも書いたように、私はミュージカルが苦手である。突然歌いだすあの様子にどうしても馴染めない。それでも今夜の作品「ANNIE/アニー」を鑑賞したのには理由がある。それはアニー役を演じたのがクヮヴェンジャネ・ウォレスだったからだ。彼女が演じるアニーを観てみたいと思った。

ニューヨークに暮らすアニーは4歳の時にレストランに置き去りにされ、10歳となった今は意地悪な里親・ハニガンのもとで暮らしていたが、いつか両親が迎えに来てくれる日を信じて明るく暮らしている。ある日、街で車にぶつかりそうなところを偶然、ウィル・スタックスに助けられる。彼はニューヨーク市長選に出馬している携帯電話会社の経営者。現市長との選挙戦で支持率を上げられずに苦戦していた。ところがアニーを助けた映像が動画サイトに掲載されたことで、支持率が急上昇。選挙スタッフからの進言でアニーを引き取り一緒に暮らすことにしたスタックス。ところが彼は子供嫌い、選挙のための短期間とはいえ、うまく暮らすことができるのか?アニーにも考えがあった、有名人のそばにいれば自分の顔を見た両親が迎えに来てくれるかも・・と。ひょんなことから始まった共同生活。果たして・・・

あの有名なミュージカル「アニー」の舞台を現代のニューヨークにうつし、有望なキャストで描かれた作品。この映画に難しい伏線も驚くような展開もありません。ですが決して期待を裏切らない見事な作品になっています。「レ・ミゼラブル」の時のように全編ミュージカルというわけではなかったので、苦手な私にはちょっと馴染めない部分もありましたが、お話は面白かったし、お子さんが見てもなんの問題もない見事な展開です。是非、お子さんと一緒に観るのをおススメする映画です。

キャストも豪華です。主役のアニーを演じたのは「ハッシュパピー~バスタブ島の少女~」でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたクヮヴェンジャネ・ウォレス。彼女の屈託の無い笑顔は見ているこちらまで笑顔になります。とても素敵なアニーを演じてくれます。これからの彼女の活躍がますます楽しみになりました。彼女を引き取るウォレスには「レイ」でアカデミー賞主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックス。彼のコミカルな演技には好感が持てます。意地悪なハニガン女史にはキャメロン・ディアス。スターを目指していたが挫折して里親に与えられる養育費を目当てに暮らす性格の悪い女を見事に演じていました。個人的には秘書役を演じたローズ・バーンがとてもキュートだったので、それを見られただけでも良かった。

点数は★★★★☆です。マイナス点はあまりにも展開に起伏が無いことがいい点でもあるのですが、盛り上がりに欠けてしまって、私としてはもっとドキドキハラハラするような展開を期待してしまったので、そのあたりがマイナスとしました。

それでも大人から子供まで安心して観ることができる映画には間違いありません。映画を観終わった後、清々しい気持ちで映画館を後に出来る数少ない映画じゃないかと思います。

ANNIE/アニー(初回限定版) [Blu-ray]
ジェイミー・フォックス,クワベンジャネ・ウォレス,キャメロン・ディアス,ローズ・バーン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


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96時間/レクイエム

2015年01月12日 23時58分28秒 | 作品名(か行)
第368回「強い親父の最後の戦い・・・結末は?」
新年、明けましておめでとうございます。いつもこのブログを読んでいただいてありがとうございます。さて、新年最初の作品は「96時間/レクイエム」です。リュック・ベッソンが製作総指揮を務め、リーアム・ニーソン主演のアクション映画です。すでに「96時間」「96時間/リベンジ」と2本が製作され、いよいよ完結編とのことでワクワクしながら映画館へと向かいました。

元CIAの秘密工作員であるブライアン・ミルズ。かつてパリで娘を誘拐され、イスタンブールでは自身が元妻と共に誘拐され、その度に彼の持つ特殊な技術によってその危機を切り抜けてきた。そして平和な日々が続くと思っていた。カルフォルニアで余生を過ごす彼の悩みは年頃になる娘と別れた元妻に対する未練だった。ある日、自宅へ帰ると元妻が彼のベッドの上で死んでいるのを発見する。受け入れがたい状況に混乱するブライアンだったが、警察が突入してきた。咄嗟の判断で警察から逃げ出したブライアン。状況証拠は彼が犯人だと物語っていた。彼は独自に捜査を開始する。そして着実に犯人を追いつめていく。

この作品のブログを書くのには悩みました。というのは1作目の「96時間」を観たのは映画館ではなく、某衛星放送で観ただけ。基本的に劇場で鑑賞した作品を書くようにしているこのブログでは書いていませんでした。そして2作目「96時間/リベンジ」については1作目が予想以上に面白かったので劇場へ足を運びましたが、1作目を書かなかったのを理由にブログを書いていませんでした。(書くつもりはあったのですが・・・)

では面白くない作品なのか?と問われれば、決してつまらない作品ではありません。元CIAの特殊工作員という設定から、どんな逆境にあってもその能力をフルに発揮して敵を倒していく姿は見ていて清々しささえ感じてしまいます。その様子は今作でも健在です。敵がどんなに汚い手を使ってこようが、彼の知恵と技術と体力で乗り越えていく様は見ていて気持ちよくなってしまいます。

主演であるリーアム・ニーソンは名優なのは当たり前ですが、最近は身体を張ったキャラクターを多く演じていますが、そこへ説得力を持たせるのは流石だと思います。アクション映画では彼をはじめとして、シュワちゃんやケビン・コスナーなどだいぶお年を召した方が活躍されていますが、若手が育っていないんですかねぇ。映画ファンとしてそんな心配をしながら鑑賞してしまいました。

点数は★★★★☆です。主役であるブライアンの活躍は見事だし、脚本もかなりテンポよく絶妙な緊迫感でお話が進んでいきます。そして事件の真相もなかなか良かった。しかし悪役がちょっとうまく生かされていなかったのと、3作目にして家族を切り裂いてしまったのはちょっと残念だったのでマイナス1としました。好きな女優さんが演じていただけに残念でした。

余談ですが、この作品群で気になったのはタイトルである「96時間」。だいたい今までにタイトルに時間がつくとタイムリミット的な使い方をする場合がほとんどなのですが、この作品の原題は「TAKEN」あまり馴染みがない言葉なので邦題を付けるのは解るのですが、劇中ではタイムリミットは全く触れられません。ちょっと調べてみたら「誘拐事件の被害者が無事でいられると考えられる猶予期間」ということからでした。

一応、完結編といわれていますが、続けようと思えばまだまだ続けられそうな感じがします。ブライアン・ミルズという魅力的なキャラクターをまだまだ見ていたいと思える作品です。

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リーアム・ニーソン,ファムケ・ヤンセン,マギー・グレイス,フォレスト・ウィテカー,ダグレイ・スコット
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