しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

スーパーマン リターンズ

2006年08月27日 04時00分34秒 | 作品名(さ行)
第57回「確かに彼は帰ってきました。」

すっかりブログをサボってしまいました。やっぱり精神的に落ち着いていないと映画も楽しめないと思うんですよねぇ。それでもこの映画は観ておきたかったんです。
今夜は「スーパーマン リターンズ」を観てきました。

スーパーマンと聞けば、どうしてもクリストファー・リーブの主演が頭から離れませんよね。しかし、残念ながら彼は帰らぬ人となってしまいました。ずいぶん前からスーパーマンの続編を望む声は多くあり、このリターンズの企画は、かなり前から話があったようです。一時はニコラス・ケイジがスーパーマンを演じるという話題もありましたが、無事に(笑)新人のブランドン・ラウスが演じることになりました。
正直、彼の演じるクラーク・ケントを見たときは、驚きました。「よくこんなにイメージ通りの人間を見つけてきたもんだなぁ・・・」と。彼のスーパーマンっぷりは見事なものでした。彼は今後、スーパーマンのイメージが先行して、役者としての幅が狭くならないことを祈っています。

今回の悪役は、やはりレックス・ルーサーでした。個人的には地味なキャラクターで、小悪党なイメージがあるので、ちょっと心配だったのですが、今回演じたケビン・スペイシーはレックス・ルーサーを見事に大悪党に仕立ててくれました。スーパーマンに対抗するのに、特異な能力があるわけではないのに、優れた頭脳(悪知恵)で乗り切ってしまうところは、すごいですよねぇ。個人的には、もっと見た目でもインパクトのある悪役が登場してくれると嬉しいのですが。

点数は★★★★★です。前シリーズでのスーパーマンらしさを失わず、さらにパワーアップしている姿を見せてくれます。もちろんここから観る人も十分楽しめる作品になっていますが、前シリーズを観ておくとさらに楽しくなりますよ。

この後、数本が作られるでしょうが、ブランドン・ラウスがスーパーマンしか演じる事ができなくなるような状況は起きないで欲しいと思います。

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ブランドン・ラウス,ケイト・ボスワース,ケビン・スペイシー,ジェームズ・マーズデン,フランク・ランジェラ
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ゲド戦記

2006年08月06日 01時56分04秒 | 作品名(か行)
第56回「大いなる第一歩」

誰しも、最初の一歩を踏み出すのには、それ相応の障害があり、それを乗り越えて行く為の勇気がいる。先日、「自分探しの旅」と表現した私も8月から、新たなる一歩に本当に正しかったのか?と自問自答を繰り返している。平凡な私ですら、そんな状態なのに、彼・・・宮崎吾朗はもっと苦しんでいるのではないだろうか?彼の前には否が応でも宮崎駿という人間が立ちはだかるのだから。

今夜は、「ゲド戦記」を鑑賞してきました。原作は「ロード・オブ・ザ・リング」や「ナルニア国物語」と肩を並べるファンタジー小説といわれていますが、正直この映画の話が出るまで名前すら知りませんでした。さらに、今回の監督は宮崎駿の息子である宮崎吾朗がメガホンを取ると聞いてしまうと、どうしても作品のクオリティは落ちるのかな?とか、父親を越えられるのかな?なんて下世話なことを考えてしまいますよね。

このお話はある国の王子であるアレンが父親である国王を刺し(殺して)、逃げ出すところから物語は始まり、自分の中の闇を乗り越え成長していくお話がメインになっているのですが、正直わかりづらかったです。なぜ、アレンが心に闇を抱えることになったのか?国王は刺された後は?本当の名前にはどんな意味があるのか?テルーとは?等など、いろんな疑問が残りました。アースシーという世界観そのものも、わかりづらい点があるのではないでしょうか?

今回の映画は、原作のゲド戦記の第3巻「さいはての島へ」をメインに描かれています。そのせいで、世界やゲドに関する詳しい説明は無いままに映画は進んでいってしまいました。もっと違う描き方が出来たのでは?と思いました。

スタジオジブリの作品は大好きです。「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」等、今まで多くの作品を観てきましたが、ジブリ作品には珍しく闇を抱えた主人公が登場しています。アレンの闇に苦しむ様子は見ているこっちが、「もっと男らしくしろよ!」って思ってしまいます。この作品は、大人向けの作品なのかも知れませんね。ひさしぶりにラピュタのような冒険活劇がみたいと私は願っているのですが・・・

残念ながら、点数は★★☆☆☆です。いい意味でも悪い意味でも、宮崎駿ではなく宮崎吾朗らしい作品だったのでしょう。今回はこれからの宮崎吾朗としての大いなる一歩を示せた作品だったと思います。まだまだこれからです。

アレンは国に帰って、無事に王位を継げたのでしょうか?

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