第153回「彼女の可憐さに魅了される作品でした。」
さて、また2週間ぶりの更新となってしまいました。せっかくの大型連休などがあったのに、これといって観たい作品のない2週間でした。正直、今夜の作品も数日前まで上映されることすら知りませんでした。今夜の作品は「空気人形」です。
珍しく邦画を観に行くことを決めたのは、他にこれと言って観たい作品がなかったこともそうですが、この作品が海外の映画祭などで高評価を得ていることが理由でした。
物語はある男の持ち物である空気人形=俗に言う「ダッチワイフ」がある日、「心」を持ってしまったことから、人間社会での恋愛を知り、苦しみを知っていく。彼女の周りには人間なのに、心に隙間を抱えている人々。彼女達の人間模様を独特の雰囲気で優しく綴っていきます。
主人公の空気人形を演じている韓国女優のペ・ドゥナさんはとても魅力的な女優さんでした。今回の難しい役を見事に演じていました。おそらく彼女でなければ、これほどの評価は得られなかったでしょう。映画を観ていて彼女の表情や喋り方など、人形が心を持つとこんな風になるのかな?と思ってしまうくらい、素敵な女優さんでした。
作品の性質上、ヌードを披露することになるのですが、日本の女優さんではその事ばかりが話題になり、映画のストーリーなんかはどうでも良くなってしまうところを、彼女の演技力でそんなことはどうでも良くなってしまうくらいに魅せられました。
作品の点数は★★★★☆です。こういう奇抜というか、奇異な設定の作品はどのように着地(結末)させるのかによって、傑作にも駄作にもなり得ます。この作品は傑作とまでは行きませんが、合格点ではないかと思います。
ただ、あまりにも悲しい結末なのでマイナス1としました。個人的にはあれほど悲しい終わり方にしなくても、いい作品になったのでは?と思っています。
登場する多くの人達が、みんな心のどこかに寂しさを抱えています。その表現が人によっては嫌悪感を抱く人がいるかもしれません。しかし、あの登場人物達は現代社会の縮図を表しているのでしょう。その彼らが今後どのようになっていくのかが描かれていなかったのが残念でした。
おそらく彼らの日常は大きく変わることはなく続いていくのでしょう。
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さて、また2週間ぶりの更新となってしまいました。せっかくの大型連休などがあったのに、これといって観たい作品のない2週間でした。正直、今夜の作品も数日前まで上映されることすら知りませんでした。今夜の作品は「空気人形」です。
珍しく邦画を観に行くことを決めたのは、他にこれと言って観たい作品がなかったこともそうですが、この作品が海外の映画祭などで高評価を得ていることが理由でした。
物語はある男の持ち物である空気人形=俗に言う「ダッチワイフ」がある日、「心」を持ってしまったことから、人間社会での恋愛を知り、苦しみを知っていく。彼女の周りには人間なのに、心に隙間を抱えている人々。彼女達の人間模様を独特の雰囲気で優しく綴っていきます。
主人公の空気人形を演じている韓国女優のペ・ドゥナさんはとても魅力的な女優さんでした。今回の難しい役を見事に演じていました。おそらく彼女でなければ、これほどの評価は得られなかったでしょう。映画を観ていて彼女の表情や喋り方など、人形が心を持つとこんな風になるのかな?と思ってしまうくらい、素敵な女優さんでした。
作品の性質上、ヌードを披露することになるのですが、日本の女優さんではその事ばかりが話題になり、映画のストーリーなんかはどうでも良くなってしまうところを、彼女の演技力でそんなことはどうでも良くなってしまうくらいに魅せられました。
作品の点数は★★★★☆です。こういう奇抜というか、奇異な設定の作品はどのように着地(結末)させるのかによって、傑作にも駄作にもなり得ます。この作品は傑作とまでは行きませんが、合格点ではないかと思います。
ただ、あまりにも悲しい結末なのでマイナス1としました。個人的にはあれほど悲しい終わり方にしなくても、いい作品になったのでは?と思っています。
登場する多くの人達が、みんな心のどこかに寂しさを抱えています。その表現が人によっては嫌悪感を抱く人がいるかもしれません。しかし、あの登場人物達は現代社会の縮図を表しているのでしょう。その彼らが今後どのようになっていくのかが描かれていなかったのが残念でした。
おそらく彼らの日常は大きく変わることはなく続いていくのでしょう。
空気人形 [DVD] | |
ぺ・ドゥナ,ARATA,板尾創路,オダギリジョー,高橋昌也 | |
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