しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

■キングスマン:ゴールデンサークル

2018年02月08日 22時44分40秒 | 作品名(か行)
第445回「前作が良かっただけに期待しすぎた俺が悪いのか?」
昔からスパイ映画も大好きだ。「ミッション:インポッシブル」シリーズや「ジェイソン・ボーン」などなど多くの名作スパイ映画があるが、その激戦区に突如としてそれは現れた。その作品は「キングスマン」だ。1作目については全くのノーマークだったために私が鑑賞したのは公開後ずいぶんと経ってからのことだった。ところがこれが面白い。監督は「キックアス」「X-MEN:ファーストジェネレーション」のマシュー・ヴォーンだ。事前に配給会社がもっと宣伝に力を入れていたら、おそらく劇場で鑑賞していたことだろう。そんなふうにして1作目を見逃した私は、今回の作品「キングスマン:ゴールデンサークル」を期待に胸を膨らませて劇場へと足を運んだのでした。

イギリスにある高級テーラー「キングスマン」。表向きはテーラーだが本当の正体はどこの国にも属さない諜報機関だった。これまでも多くの世界的な危機を救ってきた。ところがある日、世界最大の麻薬組織「ゴールデンサークル」の攻撃によって壊滅状態へと追い込まれてしまう。わずかに生き残ったのは若手のエグジーとメカニック担当のマーリンの2人だけだった。2人は僅かに残った希望を求めて、アメリカにある諜報組織「ステイツマン」へ助けを求めるのだった。するとそこには死んだはずだったエグジーの師であるハリーがいたのだった。心強い味方を得たと喜ぶエグジーだったが、ハリーは記憶を失っていた。さらに追い打ちをかけるように、ゴールデンサークルのボスであるポピーは世界中の麻薬に毒物を混ぜて流通させ、解毒剤が欲しければ麻薬を合法化しろと脅迫してきた。果たしてエグジー達は世界を救うことが出来るのか?

前作がとても面白かっただけに大きな期待を胸に映画館へと向かいました。前作でとても魅力的なキャラクターだったハリーがあっさりと殺されてしまい、とても残念に思っていたのですが、ああいう形で生き残っており、物語に復帰したのは個人的にはとても嬉しかったのですが、前作に比べて脚本が良くなかったように思います。

まずはゴールデンサークルという組織とそれを率いるボスについて、世界中の麻薬を仕切る組織のはずなのに、なんだかこぢんまりとした無人島に居を構え、ボス以外のキャラクターはほとんど目立つ人間がいないというよくわからない組織。さらにボスのポピーはサイコパスという設定なのですが、それを表現しようとしたのかはわかりませんが、気に入らない人間や裏切り者は巨大ミンチ機で人間をミンチ肉にしてハンバーガーにして食べてしまうというもの。私的にはこのミンチ肉という表現に完全に引いてしまって、もはや嫌悪感だけでした。もう少し違うかたちでサイコパスを表現できなかったのでしょうか?

もちろんグロい表現は前作でもありました。ラストで次々と頭が吹っ飛ぶシーンがあったり、腕や足をぶった切ったり。それでもそんなシーンをポップに演出していて見ていて嫌悪感までを抱くものではありませんでした。しかもあまり効果的にミンチのくだりが使われていないという、なんとも中途半端な感じになってしまっていました。

もう1つは、黒幕というか裏切り者の存在です。裏切り者がいるのは、前作からのお約束というか、予想の範疇だったのですが、裏切りの動機や理由がとても正当な理由で、それはアリなのではないかと私は思ったのです。もっと悪役らしい理由だったら良かったのに、悪役側に共感しまいました。悪役なら最後まで悪役としての役割(理不尽で身勝手な理由)を持たせるべきだったのではないのかと疑問を感じてしまいました。しかもそのキャラクターの最期もあの機械の登場と、再び嫌悪感でした。

点数は★★★☆☆です。決して駄作ではありませんが、前作が良かっただけに期待外れの感は否めません。登場するキャラクターを演じた俳優さん達は豪華で良かったのに、魅力的なキャラクターをアッサリ殺してしまったりと、ちょっと物足りなさが残った作品でした。

どうやら3作目の企画が始動しているようなのですが、もっと脚本をしっかりと練ったうえでの製作を望んでいます。

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カーズ/クロスロード

2017年07月30日 18時10分15秒 | 作品名(か行)
第431回「期待を裏切らないのは凄い事だと思います。」
ピクサー映画は必ず見ているのですが、ディズニー映画は必ず見ているわけではありません。個人的な意見ですが、ピクサーがディズニー傘下になって以降、作品が作られるスピードが速くなっているのは嬉しい事なのですが、そのクオリティに関しては下がってしまっている気がしています。今作の「カーズ/クロスロード」にしても、さほど期待していたわけではありませんでした。前作「カーズ2」があまり高い評価でないことも影響しているのですが、なんとしても観たいというより、他に観たい作品が無いからくらいのノリで劇場へと足を運んだのでした。

「ピストン・カップ」で7回の優勝歴を誇る人気ベテランレーサーとなったライトニング・マックィーン。しかし2016年シーズンの途中で彼は現れた。最新テクノロジーを搭載した新世代ルーキー「ジャクソン・ストーム」だ。彼がマックィーンを追い抜いて優勝し、彼の生意気な態度を忌々しく思ったマックィーンはストームをライバル視するようになる。シーズン中のストームの連戦連勝、彼に続く新世代レーサーの登場、旧世代レーサーの引退や解雇に焦ったマックィーンは、シーズン最終戦でストームに勝つために無理なレースをしてしまい、クラッシュ事故を起こしてしまう。
事故から4ヶ月後、修理を終えたマックィーンは馴染みの町ラジエーター・スプリングスで、今後のことについて考えていた。自身のスポンサー「ラスティーズ」のレーサー育成施設「ラスティーズ・レーシング・センター」が新設したことを知ったマックィーンはルイジ、グイドと共にそこを訪れるが、スターリングという車にラスティーズが売却されたことが判明する。マックィーンは彼の任命で、そこで働くクルーズ・ラミレスをトレーナーにつけ、「再生プロジェクト」なる特訓を開始することとなる。しかし、マックィーンの特訓の様子を見ていたスターリングは難色を示し、彼にレーサー引退を忠告してブランド商品の販売を提案する。まだ自分は走れると主張するマックィーン。スターリングはある条件を出した。シーズン初戦で優勝出来ればレーサー引退を撤回し、引退するタイミングは自分で決められるというものだった。マックィーンはラミレスと共に特訓をしながらの旅に出るのだった。

まずは余計な事を書かせてください。ピクサー作品についてのブログのたびに書いていますが、絶対字幕派の私が唯一吹き替え版を観るのが、ピクサー作品です。それは絶対に下手な声優を使わないからです。シリーズものにも関わらず、客寄せのためだけに声優経験の無い某有名俳優を使い、作品のファンから新たな作品が公開されるたびに酷評を浴びるような事をピクサーはしないのです。もちろん声優経験の無い人を使いはしますが、鑑賞に支障が出るようなことはありません。今作でもラミレスの声を松岡茉優さん、ストームの声を藤森慎吾さんが務めていますが、上映中にイライラするような事はありませんでした。もちろんメーター役の山口智充さんは見事に演じてくれています。そろそろ日本の配給会社はもっと作品を大事に扱ってもらえないでしょうか。作品はこの先何十年も残っていくのですから。素敵な作品ならなおさらです。

余分な事を書きましたが、作品の評価です。2作目があまり高い評価でなかったことでハードルが下がっていたこともあるのでしょうが、この「カーズ/クロスロード」は主人公のマックィーンの人生の岐路を描いています。「トイ・ストーリー」の3作目でも岐路が描かれましたが、この作品も見事に難しいテーマを描き切ってくれました。台頭する新勢力、自らの衰え、伝えるべき技術など、子供向けの作品とは思えないくらい重厚なテーマですが、それを決して暗く・重たくせずに子供が見ても決して飽きない、大人が見ても楽しめる作品に作り上げられています。1作目でのドック・ハドソンとマックィーンの師弟関係をマックィーンとラミレスへと見事にスライドさせ、多少の無理はありましたが、心地の良いエンディングへと運んでくれました。

作品の点数としては★★★★★です。車が動いて喋ってという違和感はあっという間にどこかへ行ってしまいます。それぞれのキャラクターも魅力的に描かれて、ストーリー展開もダレるところもなく、時間はあっという間に過ぎていきます。夏休みにお子さんを連れて行き、大人のほうが感動してしまうという貴重な作品だと思います。ディズニー傘下になったとしても、一定のクオリティーを保っているのは凄いと思います。

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス

2017年05月14日 23時23分31秒 | 作品名(か行)
第425回「とにかく底抜けに明るく前向きで笑える映画」
続々と「アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー」に向けて各キャラクターの単独作品が発表され、予告編が続々と公開されていく中で、今回の作品「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」のメンバーも参加がアナウンスされ、どんなふうに絡んでいくのか?きちんとそれぞれのキャラクターが活躍するのか?など色々と心配はありますが、ひとまず、彼らの単独作品の第2作目の公開となりました。もちろん公開日に行きましたよ。

銀河の危機を救ったガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々はノバ艦隊の後ろ盾に銀河の困り事を解決し、報酬をもらうことを続けていた。ある日、ソヴリンという惑星での仕事を終えたガーディアンズだったが、ロケットが報酬だと言って盗み出した「アニュラクス電池」がソヴリンの女王の怒りを買ってしまった。帰路に付いた彼らを大艦隊が追いかけてきた。総攻撃を受けて必死に逃げる彼らだったが、周りを囲まれ、これまでかと諦めた時、見たことも無い宇宙船が艦隊を全滅させてしまった。見知らぬ宇宙船に救われ、その宇宙船から現れたエゴという宇宙人は、ピーターの父親だと名乗った。半信半疑なピーターだったが、エゴの誘いで彼の住む星へと向かうことにする。2手に別れたガーディアンズ。ピーター達の帰りを待つことになったロケットとグルートだったが、彼らの元にピーターの育ての親でもある宇宙海賊ラベンジャーズのヨンドゥが現れ捕まってしまう。ソヴリンの女王はヨンドゥを雇いガーディアンズを捕まえるように依頼していたのだった。さらに危機は続く。ピーターの父親を名乗ったエゴの本当の目的が明らかになった時、ガーディアンズに最大の危機が訪れるのだった。

前作のブログを読み返してみたのですが、個人的にはあんまり満足していないなと思いました。今作の公開前に1作目を見直したのですが、後半の展開をほぼ覚えていなくて、悪役が「エージェント・オブ・シールド」でコールソンを甦らせ、お話の中心となっているクリー星人だったり、ガモーラがサノスの娘だったりと、細かい設定を改めて知る事になったことを考えると、前作の解りづらさに睡魔に襲われていたのかもと思いました。

で、今作の感想ですが、とにかく面白かった。終始笑いを散りばめていて、前作のギャグを言いながらもどことなくダークな感じが今作では全く影を潜め、とにかく笑い満載な作品でした。もちろんストーリーの核を成す部分では真面目にお話は進んでいきますが、ロケット、ドラッグス、ベビーグルートなどが関わる部分では常に笑いを散りばめて底抜けに明るい作品でした。だからこそ彼の死がとにかく悲しく、見事に昇華されているのだと思います。

今作では悪役が前作よりもさらに掴みどころの無いキャラクターで、しかも能力がなんでもアリな感じなので、「魅力的な悪役」という意味では魅力には欠けますが、無理のない設定と脚本でそれを乗り切っています。

さらに、いつものようにおまけ映像も満載です。今回はいくつもおまけ映像があり、どれもが次作以降への伏線なのか?それともただのおまけなのかで、迷うほどたくさんあります。どれもおまけにするには勿体ないほどの出来で、スピンオフがさらに作られそうな映像でした。

作品の点数は★★★★★です。もちろん前作を鑑賞しておく必要はありますが、続編はつまらないという定説を見事に打ち破ってくれる素晴らしい作品になっています。さらに3作目も公開前に決定しているようですし、インフィニティー・ウォーでの活躍も楽しみでなりません。まだまだマーベル映画で楽しめそうです。

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キングコング:髑髏島の巨神

2017年04月17日 22時11分46秒 | 作品名(か行)
第424回「まさかあの作品とつながっていくとは・・・」
今回の作品は「キングコング:髑髏島の巨神」です。公開から数週間経っての鑑賞です。その理由はもう言うまでもありませんが、全く期待していませんでした。予告編を観た段階での「怪獣大戦争」のような作りに、私はガッカリしてしまいました。「キングコング」と言えば、古くは1933年に第一作目が作られ、正統続編・リブートなど含めて多くの作品が作られていますが、個人的には悲しい終わり方の悲哀に満ちた映画だと思っているので、この作品のようなとにかく派手なクリーチャーが登場して戦い続けるみたいな作品は薄っぺら過ぎて面白い作品になっているとは思っていませんでした。では、何故そんな作品を観にいったのか?それは特に難しい事を考えずに楽しめそうだからでした。そんな私が映画鑑賞後にはどうなったのでしょう。

1973年のアメリカ。ベトナム戦争からの撤退をニクソン大統領が宣言したその日。特務研究機関モナークのウィリアム・ランダはホワイトハウスにいた。彼は南太平洋に浮かぶ「髑髏島」への地質調査のアメリカ軍の同行を依頼する為に来ていた。彼はその島にはとてつもない資源があり、いずれソ連もそれを見つけるはず。アメリカが世界最強を示す為にはどこよりも先んじてそれを手にする必要があると説き伏せるのだった。しかし、彼にはある秘密があるのだった。次にアメリカ軍の協力を得たランダが向かったのは、元SASの軍人ジェームズ・コンラッド。サバイバル術に長けた彼に島への案内役を依頼し、高額な報酬と引き換えに承諾。さらには戦場カメラマンのメイソン・ウィーバーも加わり、調査チームは南太平洋へと向かう。島の付近まで到着したが、島の周囲には侵入を阻むかのように雷雲に囲まれ、船での接岸は不可能だったので、軍用ヘリへと搭乗し、島へと乗り込んで行くのだった。ほどなく彼らは島への到着を心から後悔することになる。

プロデューサーがどこかのインタビューで言っていたように、夕日の中に飛ぶヘリ、その奥に立つ夕日の中のコングという印象的な登場シーンに始まり、まるで「地獄の黙示録」のようなヘリの飛行シーン。アイデア一発で作られた駄作だろうと思っていました。ところが、映画は冒頭からテンポの良い展開で、お話が進んで行きます。島へ到着までのシークエンスもそれぞれのキャラクターを説明しながら、無駄なシーンは極力削り、コングが見たくて来ているであろう観客の期待を裏切らないタイミングでの登場。若手からベテランまでうまく配置されたキャスティング。最初から最後まできちんと練られた脚本。とても見事な出来でした。前述したように「怪獣大戦争」感は否めませんでしたが、それでも個々のクリーチャーがとても良く出来ていたので、見ていて飽きませんでした。眠気に襲われなかったのは、それだけ映画にのめり込んだからということでしょうか。

それにしても、なぜかキャストにマーベル関係者が多かったですね。主演のロキ=トム・ヒドルストンをはじめ、ニック・フューリー役のサミュエル・L・ジャクソン。さらには今後の話ですが、キャプテン・マーベル役のブリー・ラーソンと、まるで今後のマーベル映画の宣伝作みたいでしたね。どの役者さんも演技には何の問題も無い人ばかりでしたが。

点数としては★★★★☆です。それほどお話に深みはありませんが、娯楽作品としてはとても良く出来た作品だったと思います。期待しないで鑑賞したのも良かったのかも?

それから今作は最後まで席を立ってはいけません。エピローグというか次作への前フリがあります。それを見て私は驚いてしまいました。特に隠しているわけではないようなのでネットで調べればわかるのですが、どうやらあの有名作品とのコラボがこの後に控えていたようです。あの怪獣やあの怪獣の姿が見られます。さらにはあの怪獣の咆哮まで。驚きと同時にワクワクしている私がいました。

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ゴースト・イン・ザ・シェル

2017年04月09日 18時55分18秒 | 作品名(か行)
第423回「映像、表現、世界観は良かったが・・・」
士郎正宗の名前を知ったのは私が中学生だった約30年前の話。同級生の中にマンガ好きで、やけにマニアックな作品が好きなやつがいた。彼は「アキラ」や「ファイブスター物語」などを読んでいて、そんな作品群の中に士郎正宗の「アップルシード」があった。彼の勧めで読んでみが、それほど私の琴線に触れるものではなかった。それから数年が経ち、「攻殻機動隊」が大ヒット。知っている作家の作品が世の中に知れ渡ることに多少の優越感はあったが、どうしてそれほどヒットしたのか不思議に思っていた。今回の作品「ゴースト・イン・ザ・シェル」がハリウッドで実写映画化の話も何年も前に話題になっていたので、「やっと公開されたか」という程度の印象で、なんとしても観たいというよりも、どんな出来になったのか確認しようくらいの気持ちでした。熱狂的なファンの人には申し訳ないくらいの人間が書くブログです。

ネットに直接アクセスする電脳技術が発達した近未来。とある事故によって、わずかな記憶と頭脳だけが残ったキラ・ミリアン、彼女の身体のほとんどは「義体」で形成されている。彼女が所属するエリート捜査組織「公安9課」では彼女は少佐と呼ばれ、サイバー犯罪やテロ行為を取り締まっていた。ある日、義体技術の多くを扱っているハンカ・ロボスティック社の技術者がテロリストに襲われるという事件が起こる。9課のメンバーは犯人の手がかりを求めて捜査を始めるが、やがて驚愕の事実へと辿り着く。その事実が公安9課を壊滅の危機へと追い込んで行くのだった。

あくまで熱狂的なファンではなく、士郎正宗および原作を知っている程度の人間だということを前置きしておきます。SF好きとしてはこういう設定や世界観は大好きです。劇中に登場する架空の都市の様子や義体に代表されるような進化したテクノロジーにはワクワクします。「ブレードランナー」を彷彿とさせるような街並み、電脳世界へとダイブする映像表現などは、原作を知った当時では考えられないほど進化し、見事に映像化されています。ただ残念ながら説明不足なところが多く、睡魔に襲われることもありました。

私が忘れていたのはこの作品の主人公が「草薙素子」だということ。ハリウッドで映画化された作品だから世界観だけ引き継いで、彼女の名前は出てこないものだと思っていました。しかし・・・この物語はあくまで「攻殻機動隊・エピソード0」なのでした。ネタバレになるのであまり記述しませんが、きちんと日本の原作をリスペクトした作りになっていました。ネットの記事では主人公を演じる俳優がスカーレット・ヨハンソンに決まった時になぜ日本人じゃないのかと物議を醸したとありましたが、私はそれほど問題だとは思っていません。むしろこの作品はアメリカで作られたものなので、主人公をその国を代表する俳優が演じるのにまったく違和感はありませんでした。さらに彼女は「ルーシー」など多くの作品でエキセントリックな設定のキャラクターを多く演じてきています。今作での少佐役もとても見事に演じてくれました。

では映画の評価はというと★★★☆☆です。決して酷評するほどひどい出来ではありませんでしたが、とても物足りなさを感じました。個人的に思っているのはお話の流れと魅力的な悪役の不在、北野たけしさん演じる荒巻の存在だとおもいます。脚本に関しては近未来の世界へと観客を引き込むのに無理があったこと。事件の黒幕となる人物が、あまり魅力的に扱われていなかったこと。そして原作及び日本へのリスペクトとはいえ、演技のあまりうまくない北野たけしさんの起用。(これは個人的な評価ですが。)セリフが日本語だったのは気になりません。むしろ無理に英語を使うよりは(同時翻訳技術が発達したと思えば)良かったと思います。以前、彼が出演したハリウッド映画「JM」でもそうだったのですが、ちょっとキャラクターと合っていないのでは?と思いました。もっと威風堂々としたというか、立ち姿に迫力がある人を起用してほしかった。

おそらく続編は無いと思います。というより何でもかんでも実写化する邦画界で、この作品を実写化したほうが良かったのでは?あのマンガとかあのマンガとかを文句言われながら実写化するよりは、見事な作品が出来たのではないでしょうか。そういう意味では押井守版「ゴースト・イン・ザ・シェル」を観たくなる作品でした。

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ゴーストバスターズ(2016)

2016年09月04日 23時58分26秒 | 作品名(か行)
第408回「無理やり続編にするよりも良い選択だったのでは?
オリジナルの第1作目が公開されたのが1984年のこと。当時、小学生だった私は映画館で洋画を鑑賞するなんてことが日常では無かったので、世間の騒ぎっぷりをよそに何がそんなに面白いのだろう?と思っていました。しかし、その後に「ゴールデン洋画劇場」などでテレビ映画として見た私は、映画の面白さみたいなものをこの作品から感じたのを覚えています。その作品がリブートされると聞けば、現在の進歩した技術でどこまでのものが出来るのだろうと楽しみにしてしまうのが普通でしょう。今回の作品は「ゴーストバスターズ」です。

コロンビア大学の物理学者エリン・ギルバートは、大学での終身雇用契約を獲るために日々真面目に働いていた。ところがある日、旧友アビーがかつて自分と共同発表した幽霊研究本を承諾もなく電子書籍化しているのを発見する。幽霊などという非科学的なものを研究していたのを大学側に知られれば契約を切られると心配したエリンはアビーの勤める大学へ向かうが、成り行きで一緒に幽霊騒動の起きた屋敷を調査する羽目に。そこで初めて幽霊に遭遇したエリンは、アビーとその相棒ジリアンと共に喜ぶものの、その騒動が原因でそれぞれ大学を解雇されてしまう。行き場をなくすも幽霊の存在を確信した三人は、超常現象の調査会社を立ち上げることにする。するとニューヨークのあちこちで幽霊の目撃情報が噴出し始める。調査を進める彼女達の前に現れる幽霊の目的とは?

結論から言ってしまえば、大ヒット作という作品ではありませんでした。でもある一定のクオリティは保っていたし、脚本もまずまずです。多少の無理やりな展開はあるものの、オリジナルを知っている人も、この作品から観た人もきちんと楽しめるように作られています。ちょっとネットで調べたところ、リブートではなく続編を作るつもりだったようですが、リブートしたことは結果として良かったと思います。

オリジナルでは男性4人だったのを、理系女子4人へと変更されているものの、美人女優さんではなく、それぞれが見事なコメディエンヌっぷりを発揮してくれています。さらには受付役で「マイティ・ソー」でおなじみのクリス・ヘムズワースがおバカな男性を演じています。(前作のニック・モラニスのような)それも映画を面白くした要因だと思います。

残念ながら悪役として用意された設定があまり魅力的ではなかったので、危機感を感じることなく事件が解決してしまったのは脚本にもう一ひねり必要だったとは思いますが、無理にオリジナルと引きずることなく、新たな物語を作り上げたのは良かったと思います。

オリジナルのファンにも嬉しいのはカメオ出演程度ではありましたが、オリジナルメンバーが総登場してくれたのは、嬉しかったです。残念ながら故人となってしまった彼はエンドロールのみでしたが、他のメンバーはニヤリとする場面で登場してくれました。

作品の点数としては★★★☆☆です。マイナス点としては前述した悪役の魅力の薄さ、幽霊による弊害の表現の欠如など、細かく言うといくつかありますが、エンターテイメント作品として見れば及第点だと思います。次回作もありそうなエンディングだったので、次回作ではもう少し練り込んだ脚本を期待しています。

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クリード チャンプを継ぐ男

2016年01月17日 23時40分57秒 | 作品名(か行)
第394回「止まったはずの時間が再び動き出す。」
さて2016年が始まって半月ほど経つのですが、映画鑑賞への意欲は減退したままです。この1月も観たい作品が無く、どうしようか考えた末に昨年末には公開されていた「クリード チャンプを継ぐ男」を観に行ってきました。あの名作「ロッキー」シリーズの新作ということでしたが、公開される直前まで映画の事は全く知りませんでした。さらに言ってしまうと私は「ロッキー」シリーズはほとんど観ていません。そんな思い入れの薄い私が観た新たな物語とは?

アドニス・ジョンソンは平凡なサラリーマン。しかし、彼には秘密があった。週末になると住んでいるロサンゼルスからメキシコまで行き、地下ボクシングで大金を稼ぐ生活をしていた。なぜそんなことをしているのか?彼はかつて一世を風靡したボクシングヘビー級チャンピオンのアポロ・クリードの愛人の子供だった。父親はかつての一戦で命を落とし、母親はアドニスを生むと間もなくして亡くなった。幼い頃から養護施設を転々とした彼はある日、アポロの妻であるメリー・アン・クリードに引き取られることになった。それから彼は何不自由無く暮らしてきたが、彼はテレビの中でしか見たことの無い父親に、まるで憑りつかれるかのようにボクシングにのめり込んでいった。ある日、彼は仕事を辞め、ボクサーになる為にボクシングジムへ行くが、自己流で戦ってきた彼のスタイルではプロで通用しないことを痛感することになる。そして彼はかつて父親の最大のライバルであり、親友であったロッキー・バルボアを訪ねてフィラデルフィアへとやってきた。ロッキーが引退後に経営するレストランで彼にトレーナーになってほしい、ボクシングを教えて欲しいとアドニスは訴えるが、彼はその申し出を断るのだった。

上述したように私はこの「ロッキー」シリーズにそれほど思い入れがあるわけではありません。このシリーズに関して言うと、まともに観た記憶はほとんどありません。名作として名高い作品ですから、だいたいのストーリーは知っていました。その程度の思い入れでしたので、今作の「クリード チャンプを継ぐ男」もいずれ地上波で見ればいいか・・程度に思っていました。そんな作品をなぜ私が選んだのか?それは単純に他に観たい作品が無かったという理由でした。

ではそんなに興味の無かった映画を観た私が今感じているこの作品についての感想は、とても素晴らしい作品だったということ。予想以上のいい出来に、改めてこのシリーズを観たいと思ったくらいです。私はロッキーの新たなシリーズと聞いて、「まだ作るのか。」というのが最初の感想でした。初期の作品は必然で作られた映画だと思いますが、回を重ねれば重ねるほど、映画会社の思惑が見え隠れしていて、あまり好きにはなれませんでした。

しかし、この作品の脚本は見事でした。引退したロッキーをトレーナーとして引き戻すためにはアポロの息子という設定は自然なプロットだったし、その息子・アドニスを演じたマイケル・B・ジョーダンは血気盛んな若者を見事に演じ切りました。他にも旧シリーズからの出演者、さらに新キャラクター達も無理なくストーリーに馴染んでいました。

今までこのシリーズを観てきた人達はもちろんの事。初めてこのシリーズを観る人も楽しめることでしょう。無理な展開が無いわけではありませんが、エンディングまでの流れは素晴らしかった。これほど時間を忘れてしまう作品は久しぶりでした。

作品の点数は★★★★☆です。驚くような展開も大どんでん返しもありませんが、安心して楽しめる作品です。マイナス点は今作の悪役である対戦相手がちょっと地味だったこと。最初の作品のアポロのようなインパクトのある悪役だったら良かったと思います。
どうやら続編の製作も決まったようなので、今から楽しみです。

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カリフォルニア・ダウン

2015年09月27日 18時53分29秒 | 作品名(か行)
第389回「地震に起こされた日の夜にこの作品を観るとは。」
さて今回の作品「カリフォルニア・ダウン」をブログに書くにあたって、色々考えてしまい、アントマンよりも前に鑑賞していたのに、今頃の更新になってしまいました。この映画をどのように伝えたらいいのか、考える必要があったからです。
このブログでも何度も語っているが、私はディザスタームービーが好きだ。俗に「パニック映画」と呼ばれるジャンルである。「タワーリング・インフェルノ」や「大空港シリーズ」「タイタニック」や「2012」など、それらは決して観ていて楽しい映画ではない、ではなぜ観るのか?それはそこには重厚で多くの人間ドラマが描かれているからだ。そして今回の作品「カリフォルニア・ダウン」もそんなディザスタームービーの1本だ。

ロサンゼルスの消防局に勤めるレイ・ゲインズは抜群のテクニックを持ったヘリコプターパイロットだ。幾多の現場で多くの人々を救助してきた。しかし、数年前に次女を川の事故で失ってからは妻のエマ、長女のブレイクとの関係をうまく築くことが出来ず、別居し離婚寸前の状況だった。そんなある日、カルフォルニア州を大地震が襲う。しかし、それは前触れに過ぎなかった。カリフォルニア州の太平洋岸に1300キロにわたってのびるサン・アンドレアス断層が横ずれを起こしたことで発生した地震は、その先にあるサンフランシスコでも大きな地震を起こす可能性があった。仕事でヘリに乗っていたレイはサンフランシスコにいるエマとブレイクに連絡をした。と、その最中に地震が起きた。すぐさま現地へ向かうレイ。家族を救うことは出来るのか?

こういう作品は私が子供の頃はあくまで映画の中でのお話だった。しかし阪神大震災、東日本大震災が起こった日本では被災者の人達はまともに観ることは出来ないだろう。もはや架空の話では無く、いつ自身に起こっても不思議じゃない話なのだ。だからこそ、配給会社は公開を延期したり、CMなどでは「本作には地震・津波のシーンが含まれています。」とテロップを入れたりして配慮をしている。これはエンターテイメント作品ではあるが、楽しいとか面白いと表現していい作品ではない。

ではなんと表現すべきか考えた。これは「不可避の未曽有の大惨事の中で、それでも前に進もうとする人間のドラマ」である。どこかの被害者が1人も出ないようなくだらない映画ではない。スクリーンにはとてつもないシーンが繰り広げられていく、多くの人々が亡くなったのは容易に想像できる。そんな中、家族の為に奮闘する父親の姿に心が動かされる。そんな作品だ。

ただ残念なのは、主人公家族にスポットを当てすぎて、私個人的に好きな群像劇にはなっていませんでした。多くの被災者が出ているはずなのに、乗っていた救助用ヘリを家族の為だけに使ってしまったり、アッサリを家族を見つけてしまったり、ちょっとご都合主義的な展開が気になりましたが、連続ドラマではなく劇場作品だからと思うとしましょう。

点数は★★★★☆です。そんな緊迫した作品の中で私は娘・ブレイクを演じたアレクサンドラ・ダダリオに目を奪われてしまった。とても魅力的で、とても表情が豊かな女優さんだ。ネットで検索するとバッチリとメイクした画像ばかりが出てくるが、この作品中の彼女は薄化粧だったが、とても魅力的に映りました。すっかりファンになってしまった。今後の活躍が楽しみだ。

それにしても、この映画はついてない、公開を延期したにも関わらず、直前で豪雨被害があり、公開の朝には地震と映画の公開を阻むかのような出来事が起こった。なにか因縁的なものを感じてしまうのは私だけだろうか?

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寄生獣 完結編

2015年04月26日 23時42分16秒 | 作品名(か行)
第376回「これはこれで、いい作品なのだと思う。」
さて、今回の作品「寄生獣 完結編」も私から言わせれば、最近多くブログに登場する「乗りかかった舟」的な作品である。原作が描く壮大なテーマをどうしても1本にすることができず、2部作となった。(どうしてもなのかは疑問があるが・・・)前作を見たので乗りかかった舟ということで完結編を観てきました。

舞台はとある地方都市・東福山市。そこに暮らす平凡な高校生・泉新一はある日、右腕を寄生生物に乗っ取られ、奇妙な共同生活が始まる。実はその寄生生物は人間の脳を乗っ取ることが本来の目的であり、新一に寄生した「ミギー」は失敗によって生まれた偶然の産物だった。時を同じくして人間に寄生した彼ら「パラサイト」は人間の世界に入り込み、人間を食糧としていた。新一の暮らす東福山市でも多くの惨殺事件が起こるが、警察や政治の世界にまで勢力を伸ばし始めた彼らは、人間世界にうまく溶け込み、その存在を隠しながら暮らしていた。一方、母親を殺されたことでパラサイトに恨みを抱く新一はミギーと協力し1匹ずつパラサイトを退治するようになっていた。そんな新一の存在を疎ましく思った市長の広川は抹殺を画策するが、かつて新一の学校で教師をしていたパラサイトである田宮良子に止められる。しかし、やがてその統率されていたはずのコミュニティーはゆっくりと破綻を始め、新一とミギーにパラサイト達の魔の手が忍び寄り始める。

前作のブログでも書いたように世界規模で起こっているはずの事象なのに、とある地方都市の小さなところを舞台としていることで、マンガは成功したと思っていますが、それをそのまま映画にしたところでうまくはいかないと思っていました。前作を見た段階でいくつかのプロット変更、キャラクターの削除が見られ、いい意味でマンガとは違うものになりつつありました。だからこそこの完結編を観たいと思った要因でもあるのです。

ではまずはこの映画としての「寄生獣 完結編」の良かったところ。それは田宮良子のプロットをとても印象的に描いていたところ。確かマンガでも同じような描かれ方をしていたと思うのですが、新一と後藤の戦闘などに気を取られていたのか、マンガでは全くと言っていいほど印象が薄かったのです。田宮良子というキャラクターが実写となり、深津絵里さんという女優さんが演じたことで深みを増したのか?それはわかりませんが、上映時間のほぼ半分ほどが彼女を中心としたエピソードとなっていました。個人的な感想ですが、そのことがこの作品の出来を良くしていたのでは?と思いました。

では逆に悪かったこと。それはマンガに登場したキャラクターを省き、物語を簡素にし、テンポを上げているにも関わらず、新一と村野里美のベッドシーンを描いたことです。2人の恋愛感情をもっと深く丁寧に描いたうえでのベッドシーンであれば、違和感はなかったと思うのですが、後藤との戦闘でミギーを失い、なんとか逃げ延びたごみ処理施設の倉庫の中で、車で逃げたはずの場所へ後藤よりも早く辿り着いた里美。場所や状況が違っていれば、私も特に問題なく鑑賞することが出来たと思うのですが、その状況の中、その場所で?と違和感を覚えたシーンでした。正直、無くても成立していたシーンだったので客引きの為に用意されたのでは?と余計な勘繰りをしてしまうようなシーンでした。

点数としては★★★★☆です。マンガとかなり違った印象の作品に仕上がってはいますが、これはこれで良い作品に仕上がっていると思います。マンガを知らなくても面白い映画だと思います。マイナス点としては上記した場面に加え、やはり無理やりお話を映画サイズに収めた感は否めませんし、ゆっくり描いて欲しかったミギーとの別れや浦上とのエピローグの場面がかなりおざなりな印象を受けたことで、マイナスとしました。

それにしてもVFXの技術の進歩は凄いですねぇ。もはや映像化不可能な作品などあるのか?と思ってしまうくらいに凄かったです。

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96時間/レクイエム

2015年01月12日 23時58分28秒 | 作品名(か行)
第368回「強い親父の最後の戦い・・・結末は?」
新年、明けましておめでとうございます。いつもこのブログを読んでいただいてありがとうございます。さて、新年最初の作品は「96時間/レクイエム」です。リュック・ベッソンが製作総指揮を務め、リーアム・ニーソン主演のアクション映画です。すでに「96時間」「96時間/リベンジ」と2本が製作され、いよいよ完結編とのことでワクワクしながら映画館へと向かいました。

元CIAの秘密工作員であるブライアン・ミルズ。かつてパリで娘を誘拐され、イスタンブールでは自身が元妻と共に誘拐され、その度に彼の持つ特殊な技術によってその危機を切り抜けてきた。そして平和な日々が続くと思っていた。カルフォルニアで余生を過ごす彼の悩みは年頃になる娘と別れた元妻に対する未練だった。ある日、自宅へ帰ると元妻が彼のベッドの上で死んでいるのを発見する。受け入れがたい状況に混乱するブライアンだったが、警察が突入してきた。咄嗟の判断で警察から逃げ出したブライアン。状況証拠は彼が犯人だと物語っていた。彼は独自に捜査を開始する。そして着実に犯人を追いつめていく。

この作品のブログを書くのには悩みました。というのは1作目の「96時間」を観たのは映画館ではなく、某衛星放送で観ただけ。基本的に劇場で鑑賞した作品を書くようにしているこのブログでは書いていませんでした。そして2作目「96時間/リベンジ」については1作目が予想以上に面白かったので劇場へ足を運びましたが、1作目を書かなかったのを理由にブログを書いていませんでした。(書くつもりはあったのですが・・・)

では面白くない作品なのか?と問われれば、決してつまらない作品ではありません。元CIAの特殊工作員という設定から、どんな逆境にあってもその能力をフルに発揮して敵を倒していく姿は見ていて清々しささえ感じてしまいます。その様子は今作でも健在です。敵がどんなに汚い手を使ってこようが、彼の知恵と技術と体力で乗り越えていく様は見ていて気持ちよくなってしまいます。

主演であるリーアム・ニーソンは名優なのは当たり前ですが、最近は身体を張ったキャラクターを多く演じていますが、そこへ説得力を持たせるのは流石だと思います。アクション映画では彼をはじめとして、シュワちゃんやケビン・コスナーなどだいぶお年を召した方が活躍されていますが、若手が育っていないんですかねぇ。映画ファンとしてそんな心配をしながら鑑賞してしまいました。

点数は★★★★☆です。主役であるブライアンの活躍は見事だし、脚本もかなりテンポよく絶妙な緊迫感でお話が進んでいきます。そして事件の真相もなかなか良かった。しかし悪役がちょっとうまく生かされていなかったのと、3作目にして家族を切り裂いてしまったのはちょっと残念だったのでマイナス1としました。好きな女優さんが演じていただけに残念でした。

余談ですが、この作品群で気になったのはタイトルである「96時間」。だいたい今までにタイトルに時間がつくとタイムリミット的な使い方をする場合がほとんどなのですが、この作品の原題は「TAKEN」あまり馴染みがない言葉なので邦題を付けるのは解るのですが、劇中ではタイムリミットは全く触れられません。ちょっと調べてみたら「誘拐事件の被害者が無事でいられると考えられる猶予期間」ということからでした。

一応、完結編といわれていますが、続けようと思えばまだまだ続けられそうな感じがします。ブライアン・ミルズという魅力的なキャラクターをまだまだ見ていたいと思える作品です。

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