しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

ハドソン川の奇跡

2016年09月25日 22時39分03秒 | 作品名(は行)
第410回「決して娯楽作ではなかったけれど・・・」
正直、他に観たい作品が無かったというのがこの作品を選んだ理由です。有名な事件だったので、当時の事は覚えていたし、それほど裏に色々あった事件だとは認識していなかったので、トム・ハンクス主演、クリント・イーストウッド監督という布陣を聞かなかったら鑑賞はしていなかったかもしれません。今夜の作品は「ハドソン川の奇跡」です。

2009年1月15日、真冬のニューヨークで、安全第一がモットーのベテラン操縦士サレンバーガー機長は、いつものように操縦席へ向かう。USエアウェイズ1549便はラガーディア空港を無事に離陸したものの、マンハッタンの上空わずか850メートルという低空地点でバードストライクによって両側のエンジンが停止してしまう。このまま墜落すれば、乗客はおろか、ニューヨーク市民にも甚大な被害が及ぶ状況で彼が下した決断は、ハドソン川への不時着水だった。それはとてつもなく危険な賭けだったが、ケガ人は出たものの乗客乗員155名は全員無事だった。マスコミも「ハドソン川の奇跡」として機長を英雄だと祀り上げる。しかし運輸安全委員会は機長の判断は正しいものだったのか?どこかの空港へ着陸させることはできなかったのか?と疑問を投げかけるのだった。

個人的には事実を時系列を追って作られているのだろうとばかり思っていました。しかしいきなりスクリーンで繰り広げられたのは最悪の結末。旅客機がマンハッタンへと墜落する光景からでした。もちろん機長の夢オチだったのですが、まずは事件の顛末を観客に見せると思っていた私は、完全にこの映画に飲み込まれてしまいました。

そして肝心の事故シーンが始まったのは映画も中盤に差し掛かった頃になってやっとでした。2001年の同時多発テロも記憶に新しく、日航機事故も記憶している私にとってはあの警告音は心にズシっと重くのしかかりました。そんな状況の中でハドソン川への不時着を決断した機長の判断は見事だったし、犠牲者が出なかったのは本当に奇跡と呼ぶしかありません。もし同じ状況が再び起こったとしても同じ結果になるとは限りません・・・というより絶対に違う結果となっていたでしょう。

作品の点数は★★★★☆です。見応えは十分だし、96分という短い上映時間ですが、観客をスクリーンに惹きつける監督の手腕は見事でした。出演している俳優さんも顔を見てわかったのは3人だけ。それでもあれだけ見応えのある作品は凄いと思います。ただ事故をテーマにした作品だけに、あまり楽しい作品ではありません。拒否反応を示す人もいるでしょう。そういう意味で諸手を挙げて満点評価には出来ませんでした。

エンドロールで実際の機長や当時の乗客が登場しています。彼らの今の姿を見ると感慨深いものがありますね。きっと不思議な絆で結ばれているのでしょう。

ハドソン川の奇跡 ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
クリント・イーストウッド
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント


【ランキングに参加しています。クリックにご協力を】
コメント   トラックバック (9)

スーサイド・スクワッド

2016年09月19日 20時45分08秒 | 作品名(さ行)
第409回「彼の凄さを再確認する作品になってしまいました。」
アメコミ映画がどんどん作られることは、アメコミ映画好きな私にとっては喜ばしいことではあるのですが、ただ作られるだけで作品としてのクオリティや面白さが一定に達していないのであれば、それに何の意味もありません。有り難い事にマーベルの作品が大成功を収めることで、それに出たいと思ってくれる俳優さんが増え、相乗効果によって作品のクオリティも上がっています。では今回の作品「スーサイド・スクワッド」はどちらだったのか?じっくり語っていきたいと思います。

スーパーマンは死んだ。その事は世界に大きな変化を生みつつあった。抑止力を失った世界は混沌へと進んでしまうのか?そんな事を心配した米国政府諜報担当の高官アマンダ・ウィラーはとある計画を実現させようと暗躍していた。その計画とはヒーロー達によって捕獲され、投獄中の極悪人達を減刑と引き換えにチームを組ませ、悪に立ち向かおうという無謀な計画だった。集められたのは孤高の殺し屋デッドショット、ジョーカーの恋人ハーレイ・クイン、炎を自在に操るディアブロ、爬虫類の皮膚と爪を持つキラークロック、ブーメランを手足のように操るブーメランなど一癖も二癖もある凶悪犯ばかり、彼らの首にナノ爆弾を埋め込み、特殊部隊の隊長リック・フラッグの指揮の元、「悪には悪を」とばかりの荒くれ者の集団を作り上げた。そんな時、彼らの実力を試すにはもってこいな事件が起きる。同じ部隊に入れようとしていた邪悪な魔女エンチャントレスが部隊を裏切り、魔界に住む弟インキュバスを呼び出してしまう。街全体を飲み込んでしまうほど強大な力を揮う姉弟に対するのは、チームワークも信頼関係もない「スーサイド・スクワッド(自殺部隊)」だった。

この作品のキャストを知って、一番心配していたのはデッドショット役でウィル・スミスが参加していることでした。全てのアメコミ映画でも言えることなのですが、メインキャストとしてすでに名前が知れ渡っている人を起用することで、その人のイメージが先行してしまい、映画全体に悪影響を及ぼすことが考えられるからです。彼を中心に物語が描かれ過ぎることで結果的に駄作となってしまう可能性があるのです。しかし、この作品は違いました。確かに攻撃を得意とするキャラクターなので、戦闘は彼を中心として進んでいきますが、それ以外の部分では決して彼だけが目立つ作りにはなっていませんでした。ほどよい具合にそれぞれのキャラクターに話が割り振られて、エピソードもきちんと描けていて良かったと思います。むしろデッドショットというキャラクターが好きになりました。

さらに良かった点はハーレイ・クインを演じたマーゴット・ロビーです。彼女は今まであまり印象に残った作品は無かったのですが、今作ではキュートで危険なハーレイ・クインを見事に演じています。今後がとても楽しみです。ハーレイ・クインが登場するスピンオフ作品も検討中らしいので、そちらも期待したいです。

作品の点数は★★★★☆です。脚本は悪く無かったし、展開もスムーズ。それぞれのキャラクターの活躍もそれぞれ描かれていて、こういう集合映画にしては良い出来だったと思います。ではマイナス点は何なのか?それはジョーカーの存在です。今作でジョーカーを演じたジャレッド・レトの演技が云々ということではなく。「ダークナイト」でジョーカーを演じたヒース・レジャーが凄過ぎたということだと思います。

ヒース・レジャーが演じたジョーカーを除けば、今作のジョーカーはキャラクターとしてはなかなか良かったと思います。しかし、「ダークナイト」を知っている私としてはどうしてもあの時と比べてしまうのです。今作を観ながら私はもしもヒース版ジョーカーだったらと考えてしまって、物足りなさを感じてしまったのです。それはジョーカーがこの作品への関わり方にも問題がありました。あの程度の登場数ならば、正直登場しなくても良かったのでは?と思ってしまうくらい少ししか登場しないし、メインストーリーとはなんの関係無い加わり方しかしないのです。あくまで私がヒース・レジャーを評価し過ぎな所はありますが、マイナス点としました。

それ以外の部分は想像していたよりも良い出来だったので、完全続編は無理だったとしてもそれぞれのキャラクターがこれから先のDC映画に効果的に登場してくれることを期待しています。願わくばキャストの変更は無いままで。

スーサイド・スクワッド ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
ウィル・スミス,マーゴット・ロビー,ジャレッド・レト,ジョエル・キナマン,ジェイ・コートニー
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント


【ランキングに参加しています。クリックにご協力を】

コメント   トラックバック (5)

ゴーストバスターズ(2016)

2016年09月04日 23時58分26秒 | 作品名(か行)
第408回「無理やり続編にするよりも良い選択だったのでは?
オリジナルの第1作目が公開されたのが1984年のこと。当時、小学生だった私は映画館で洋画を鑑賞するなんてことが日常では無かったので、世間の騒ぎっぷりをよそに何がそんなに面白いのだろう?と思っていました。しかし、その後に「ゴールデン洋画劇場」などでテレビ映画として見た私は、映画の面白さみたいなものをこの作品から感じたのを覚えています。その作品がリブートされると聞けば、現在の進歩した技術でどこまでのものが出来るのだろうと楽しみにしてしまうのが普通でしょう。今回の作品は「ゴーストバスターズ」です。

コロンビア大学の物理学者エリン・ギルバートは、大学での終身雇用契約を獲るために日々真面目に働いていた。ところがある日、旧友アビーがかつて自分と共同発表した幽霊研究本を承諾もなく電子書籍化しているのを発見する。幽霊などという非科学的なものを研究していたのを大学側に知られれば契約を切られると心配したエリンはアビーの勤める大学へ向かうが、成り行きで一緒に幽霊騒動の起きた屋敷を調査する羽目に。そこで初めて幽霊に遭遇したエリンは、アビーとその相棒ジリアンと共に喜ぶものの、その騒動が原因でそれぞれ大学を解雇されてしまう。行き場をなくすも幽霊の存在を確信した三人は、超常現象の調査会社を立ち上げることにする。するとニューヨークのあちこちで幽霊の目撃情報が噴出し始める。調査を進める彼女達の前に現れる幽霊の目的とは?

結論から言ってしまえば、大ヒット作という作品ではありませんでした。でもある一定のクオリティは保っていたし、脚本もまずまずです。多少の無理やりな展開はあるものの、オリジナルを知っている人も、この作品から観た人もきちんと楽しめるように作られています。ちょっとネットで調べたところ、リブートではなく続編を作るつもりだったようですが、リブートしたことは結果として良かったと思います。

オリジナルでは男性4人だったのを、理系女子4人へと変更されているものの、美人女優さんではなく、それぞれが見事なコメディエンヌっぷりを発揮してくれています。さらには受付役で「マイティ・ソー」でおなじみのクリス・ヘムズワースがおバカな男性を演じています。(前作のニック・モラニスのような)それも映画を面白くした要因だと思います。

残念ながら悪役として用意された設定があまり魅力的ではなかったので、危機感を感じることなく事件が解決してしまったのは脚本にもう一ひねり必要だったとは思いますが、無理にオリジナルと引きずることなく、新たな物語を作り上げたのは良かったと思います。

オリジナルのファンにも嬉しいのはカメオ出演程度ではありましたが、オリジナルメンバーが総登場してくれたのは、嬉しかったです。残念ながら故人となってしまった彼はエンドロールのみでしたが、他のメンバーはニヤリとする場面で登場してくれました。

作品の点数としては★★★☆☆です。マイナス点としては前述した悪役の魅力の薄さ、幽霊による弊害の表現の欠如など、細かく言うといくつかありますが、エンターテイメント作品として見れば及第点だと思います。次回作もありそうなエンディングだったので、次回作ではもう少し練り込んだ脚本を期待しています。

ゴーストバスターズ(初回生産限定) [Blu-ray]
メリッサ・マッカーシー,クリステン・ウィグ,ケイト・マッキノン,レスリー・ジョーンズ,チャールズ・ダンス
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


【ランキングに参加しています。クリックにご協力を】
コメント   トラックバック (5)