しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

■ジオストーム

2018年02月25日 22時42分43秒 | 作品名(さ行)
第446回「ディザスタームービーじゃないのかよ!」(注意:ネタバレあり)
俗にいう「パニック映画」と呼ばれるジャンルの映画「ディザスタームービー」が大好きだ。と何度もこのブログで語ってきた。しかし、最近はめっきり数が減ってしまい、面白い作品に巡り合えていない。個人的にはゾンビ映画もディザスタームービーに近いとは思っているが・・・今回の作品「ジオストーム」は予告編を観た段階で斬新な設定で新たなディザスタームービーの世界を切り拓いてくれる作品だと思っていました。そう思っていたのです・・・

2020年代に入り地球は温暖化がさらに進み、世界各地で異常気象が続発する状況になっていた。事態を重くみた世界各国はあらゆる専門家を集め、天候を自由に操ることができるシステムを開発した。それは「ダッチボーイ」と名付けられ地球全体を鎖状に覆いつくす衛星によって気候を監視し、もし大きな災害をもたらす恐れがある場合は、中央で管理している国際気候宇宙ステーションから指示が出され、事前に異常気象を消し去ってしまうというものだった。運用は成功し地球上から異常気象は消え去ったはずだった。それから3年が経過し、衛星の所有権がアメリカから国際機関へと移管されようとするタイミングで問題は起こった。衛星が暴走を始め、アフガニスタンで異常気象が作られ、多くの人が命を落とす事故が起こる。アメリカ政府は問題を迅速に解決する為にある人物に白羽の矢を立てた。システムの開発者であるジェイク・ローソンである。彼はかつての素行不良が原因でメンバーから外され、現在は弟のマックスが責任者を勤めているが、技術者としての知識を買われ国際気候宇宙ステーションへと向かうのだった。ところが事態はさらに悪化していく。香港、ブラジル、日本など世界中で異常気象がダッチボーイによって発生し、それらの連鎖によって起こる最大規模の気象現象「ジオストーム」が起きようとしていた。

という訳で、予告編を観てすっかりディザスタームービーだと思っていたのです。完璧なはずの気象システムが何らかの問題により暴走。それを止めようと奮闘する技術者たちという図式を勝手に頭の中で作り上げていたのです。ところがなんとこの作品、ただの良くある「ハリウッド式のアクション映画」なのでした。(それが悪いというわけではない)

勝手に想像した私が悪いのかも知れませんが、予告編を観る限りでは衛星に人の姿は映っておらず、登場するキャラクターの姿も描かれません。描かれたのは世界中で起こる異常気象の状況のみ。ディザスタームービーだと勘違いしてもおかしくありませんよね?

物語が進むにつれ、物語は気象システムを悪用したアメリカ大統領暗殺計画へとお話が変わっていってしまうのです。しかもその黒幕や手口、さらにはカーチェイス、カウントダウンなどのプロットなどなど、それらすべてがどこかで見たことあるプロットで、新鮮さはありません。もちろんアクション映画として成立していれば、それなりに面白かったのでしょうが、展開が読めてしまい、犯人の目的もよくある目的となれば、おのずと評価も下がろうというものです。

点数としては★★☆☆☆です。世界中を巻き込んだ事件を起こしながら、結局は私利私欲のためだったというオチは、よくあり過ぎて新鮮味は全くありませんでした。せっかく気象を自由に操るという魅力的なシステムを作り出しながら、ただのアクション映画にしてしまったのは残念でなりません。1番ダメだと思ったのは使い古された「カウントダウン1秒前ストップ」などという現実味のないプロットを恥ずかしげもなく使った点です。あれだけの気候変動が起こってしまったら、もう止めようがないのが現実でしょう。「どうせ止まるんでしょう。」「最後にはみんな生き残るんでしょう。」という見方しか出来なくなってしまっていました。

さて2月は観たい映画がなく、ブログも以前に観た映画を小出しにしている状況でしたが、3月1日には「ブラックパンサー」「15時17分、パリ行き」「シェイプ・オブ・ウォーター」など観たい映画が目白押しなので、今から楽しみです。

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■キングスマン:ゴールデンサークル

2018年02月08日 22時44分40秒 | 作品名(か行)
第445回「前作が良かっただけに期待しすぎた俺が悪いのか?」
昔からスパイ映画も大好きだ。「ミッション:インポッシブル」シリーズや「ジェイソン・ボーン」などなど多くの名作スパイ映画があるが、その激戦区に突如としてそれは現れた。その作品は「キングスマン」だ。1作目については全くのノーマークだったために私が鑑賞したのは公開後ずいぶんと経ってからのことだった。ところがこれが面白い。監督は「キックアス」「X-MEN:ファーストジェネレーション」のマシュー・ヴォーンだ。事前に配給会社がもっと宣伝に力を入れていたら、おそらく劇場で鑑賞していたことだろう。そんなふうにして1作目を見逃した私は、今回の作品「キングスマン:ゴールデンサークル」を期待に胸を膨らませて劇場へと足を運んだのでした。

イギリスにある高級テーラー「キングスマン」。表向きはテーラーだが本当の正体はどこの国にも属さない諜報機関だった。これまでも多くの世界的な危機を救ってきた。ところがある日、世界最大の麻薬組織「ゴールデンサークル」の攻撃によって壊滅状態へと追い込まれてしまう。わずかに生き残ったのは若手のエグジーとメカニック担当のマーリンの2人だけだった。2人は僅かに残った希望を求めて、アメリカにある諜報組織「ステイツマン」へ助けを求めるのだった。するとそこには死んだはずだったエグジーの師であるハリーがいたのだった。心強い味方を得たと喜ぶエグジーだったが、ハリーは記憶を失っていた。さらに追い打ちをかけるように、ゴールデンサークルのボスであるポピーは世界中の麻薬に毒物を混ぜて流通させ、解毒剤が欲しければ麻薬を合法化しろと脅迫してきた。果たしてエグジー達は世界を救うことが出来るのか?

前作がとても面白かっただけに大きな期待を胸に映画館へと向かいました。前作でとても魅力的なキャラクターだったハリーがあっさりと殺されてしまい、とても残念に思っていたのですが、ああいう形で生き残っており、物語に復帰したのは個人的にはとても嬉しかったのですが、前作に比べて脚本が良くなかったように思います。

まずはゴールデンサークルという組織とそれを率いるボスについて、世界中の麻薬を仕切る組織のはずなのに、なんだかこぢんまりとした無人島に居を構え、ボス以外のキャラクターはほとんど目立つ人間がいないというよくわからない組織。さらにボスのポピーはサイコパスという設定なのですが、それを表現しようとしたのかはわかりませんが、気に入らない人間や裏切り者は巨大ミンチ機で人間をミンチ肉にしてハンバーガーにして食べてしまうというもの。私的にはこのミンチ肉という表現に完全に引いてしまって、もはや嫌悪感だけでした。もう少し違うかたちでサイコパスを表現できなかったのでしょうか?

もちろんグロい表現は前作でもありました。ラストで次々と頭が吹っ飛ぶシーンがあったり、腕や足をぶった切ったり。それでもそんなシーンをポップに演出していて見ていて嫌悪感までを抱くものではありませんでした。しかもあまり効果的にミンチのくだりが使われていないという、なんとも中途半端な感じになってしまっていました。

もう1つは、黒幕というか裏切り者の存在です。裏切り者がいるのは、前作からのお約束というか、予想の範疇だったのですが、裏切りの動機や理由がとても正当な理由で、それはアリなのではないかと私は思ったのです。もっと悪役らしい理由だったら良かったのに、悪役側に共感しまいました。悪役なら最後まで悪役としての役割(理不尽で身勝手な理由)を持たせるべきだったのではないのかと疑問を感じてしまいました。しかもそのキャラクターの最期もあの機械の登場と、再び嫌悪感でした。

点数は★★★☆☆です。決して駄作ではありませんが、前作が良かっただけに期待外れの感は否めません。登場するキャラクターを演じた俳優さん達は豪華で良かったのに、魅力的なキャラクターをアッサリ殺してしまったりと、ちょっと物足りなさが残った作品でした。

どうやら3作目の企画が始動しているようなのですが、もっと脚本をしっかりと練ったうえでの製作を望んでいます。

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