しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

GANTZ

2011年01月30日 22時31分54秒 | 作品名(か行)
第212回「これはあくまで序章・・・すべては次回作の為に」

今夜の作品のようにマンガが原作である場合、マンガ作品を事前に観ているケースが多くあります。今夜の作品「GANTZ」もすでに原作は熟読済。さらにその世界観にはかなり魅了されていました。ですから実写化を聞いた時には、普通の作品以上に不安を感じていました。あの作品の独特の世界観を実写では表現できないんじゃないかと心配していたのです。
さらに心配は続きます。マンガは発売済で30巻。現在も連載は続いています。そうなれば映画は2部作とはいえ、映画オリジナルの展開を用意しなければならない。果たしてそれが吉と出るか凶と出るか。

就職活動中の大学生「玄野計」は、地下鉄の駅で偶然に小学生の同級生だった「加藤」を見かける。すると突然酔っ払いが線路に落ちてしまう。酔っ払いを助ける為に線路に降りた玄野と加藤は酔っ払いを助ける事には成功するが、二人は電車に轢かれてしまう。と思った瞬間に二人はとあるマンションの1室にいた。そこには同じように死んだはずの人達と黒い球体「GANTZ」があった。GANTZは彼らに武器とスーツを与え、「星人」と呼ばれるターゲットとの殺し合いをさせようとしていた。その戦いから逃げ出すには星人を倒し、100点を貯めるしか方法はない。玄野と加藤はそのゲームから逃げ出すことができるのか?

私の持論はマンガにせよ小説にせよ、原作のある作品であったとしても映画単品で作品として成立しなくては意味がないと思っています。今夜の「GANTZ 前編」はそういう意味では成功だったと思います。GANTZとは何をさせようとしているのか?玄野と加藤のキャラクター設定。そしてゲームのルールなど。
映画から初めて観た観客をGANTZの世界に引っ張り込むには十分の出来だったと思います。

点数は★★★★☆です。前編の脚本としては見事だったし、後編へ観客を誘うには十分な出来でした。マイナス要素としては松山ケンイチ扮する加藤のキャラクターがちょっと弱々し過ぎるところと、原作ではあった戦闘エリアのルールを端折ってしまったことぐらいでしょうか。

前編は原作を映画用にアレンジすればある程度の出来は予想できましたが、問題は後編です。予告篇を観る限りでは映画オリジナルのストーリーを用意しているようなので、後編の評価が映画版「GANTZ」の本当の評価になるのではないでしょうか。

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グリーン・ホーネット

2011年01月23日 23時22分30秒 | 作品名(か行)
第211回「思っていたよりも良く出来た映画でした。」

今夜の作品「グリーン・ホーネット」は1960年代後半にアメリカで制作されたテレビドラマシリーズのリメイク版です。今や伝説となった俳優ブルース・リーが脇役で出演していた事で有名なのですが、個人的にはどんなドラマか全く知らず、ただヒーロー物ということだけで劇場に足を運びました。駄作かもなぁ・・・と心配しながら。

物語は新聞社「デイリー・センチネル」の御曹司ブリット・リードは何の苦労も知らずに大人になった。ある日、父親が急逝し新聞社を継ぐこととなった。しかし彼は会社経営にはなんの興味もなかった。彼は運転手のカトーと共に夜な夜な「グリーン・ホーネット」と名乗り、ヒーローとして街の犯罪者達を懲らしめるようになる。やがて街を牛耳るチュドノフスキーに目を付けられ、命を狙われるハメに。

鑑賞中、終始苦笑いでした。それは「ダークナイト」とはまるで対極にあるヒーロー物だったからです。映画冒頭のチュドノフスキーの登場シーンや、ブリットとカトーの会話など、まるで子供がそのまま大人になったかのようなおバカな展開に、「これって、ヒーロー物なの?」と思いながらの鑑賞でした。
さらにヒロインのキャメロン・ディアス。おそらく観客を呼びたくての起用だとは思うのですが、彼女ではなく無名でも若手の女優さんを使ったほうがあのコミカルな役は合っていたように思えてなりません。もちろん彼女の演技も見事なのですが、脚本がおバカであればあるほど、彼女の存在が浮いて見えてしまいました。

そんな風に色々と書きましたが、評価は★★★★☆です。期待をしていなかった分、おバカな展開も許せてしまったのでしょうか?いえいえ、時には堅苦しい映画ばかりではなく、今夜のような気軽に見ることのできる映画も良いのでは?

以前から、このブログで話しているようにエピソード0を描くことは、かなり難しくて「ハルク」や「デアデビル」などが失敗例として挙げられます。この「グリーン・ホーネット」という作品も一歩間違えたら失敗していたと思います。難しい展開を排除し、終始おバカに徹したことが成功とまでは言いませんが、良かったのだろうと思います。

ただ無闇に続編を作ってほしくないですね。

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ソーシャル・ネットワーク

2011年01月16日 23時44分04秒 | 作品名(さ行)
第210回「よくあるサクセスストーリーでした。それでも・・・」

このブログを見ている皆さんはSNS=ソーシャル・ネットワーキング・サービスをいう言葉を聞いたことはあるでしょう。日本ではミクシィやGREE、モバゲーなどが有名です。しかし、世界的に見れば規模は小さいほうで、今夜の作品「ソーシャル・ネットワーク」で取り上げられた「フェイスブック」は世界203ヶ国、登録者数5億人を超える世界最大のSNSです。そのフェイスブックを作った男、マーク・ザッカーバーグのお話です。

物語は2003年、ハーバード大学に在籍していたマーク・ザッカーバーグ。彼はある日、彼女に振られた腹いせに、大学に在籍する女生徒の顔写真を並べ、どちらが可愛いかを比べるサイトを一夜にして作り上げ、大学のサーバーをパンクさせる。それをきっかけに大学内の生徒同士がコミュニケーションを取ることのできるサイト「フェイスブック」をわずか数ヶ月で作り上げた。それはあっという間に大学内に広がり、そして次々と他の大学生の間でもブームになっていく。だが時を同じくして似たようなサイトを作ろうとした先輩にアイデアを盗まれたと訴訟を起こされる。さらには親友で開設当初に出資を依頼していたエドゥアルド・サヴェリンからも訴訟を起こされてしまう。多くの支持を得て大きく成長した「フェイスブック」だが、同時に多くの犠牲も伴っていく。

思った以上に日本で普及していない「フェイスブック」。前から存在は知っていましたが特に気にもしていませんでした。なぜ日本で普及しないのか色々理由はありますが、最年少で億万長者となった男はどんな人間なのか?単純に興味がありました。
正直、それほど驚くべき事をしたわけではないというのが率直な感想。誰もが思いつきそうな事を最初に始めた事。そして驚くべきスピードでそれを成し遂げたこと。現代のネット社会を象徴する人物だと思います。

映画の出来としては、さすがデヴィッド・フィンチャー監督、見せ方がお見事でした。時間軸をコロコロと変えながら、それでも解り易くテンポよく物語を進めて見せました。ただ登場人物が時間経過で変わるのは服装だけなので、最初はどのシーンがどの時間軸なのか認識するのに時間がかかるかも知れません。ただそれは物語がとても短い時間の中での出来事なのを象徴しているのです。そのことに驚いてしまいました。彼はあっという間にフェイスブックを作り上げ、あっという間に巨万の富を得て、あっという間に時代の寵児となってしまうのでした。

映画の評価としては★★★★★です。予告篇がシーンとセリフを差し替えることで訴訟中心の映画みたいな作りをしていますが、見るとかなり印象の違う映画です。私は青春映画のように思いました。彼は特別な人間ではなく、1人の大学生だったのだと。

フェイスブックそのものに興味が出てきたので、登録しようかと思っている自分がいます。日本人には不向きなサイトなのかもしれませんが・・・

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アンストッパブル

2011年01月11日 01時32分30秒 | 作品名(あ行)
第209回「久しぶりにアクション映画の良作を観た気がします。」

最近はハリウッドもネタ切れになってきているようで、アクション映画もスター不在が長引いており、リメイクや続編ものが多くて、今夜の作品「アンストッパブル」は久しぶりのオリジナル脚本による良作のアクション映画だったように思います。
事実を基にしているので完全オリジナルというわけではありませんが・・・

物語は2001年に実際に起こった事件を基にデンゼル・ワシントン主演、トニー・スコット監督という安定感のある制作陣で作られました。アメリカのペンシルバニア州の操車場に停車中の最新式貨物列車777号が、操作ミスによって無人のまま走り出してしまう。積載された荷物には大量の化学薬品とディーゼル燃料を搭載している為、脱線を起こせば街全体が消し飛んでしまうほどの爆発を起こす。777号を止めるべく、鉄道会社と警察は手を尽くすが、列車はさらに加速していく。事態を察知したベテラン機関士フランクは、この日初めてコンビを組んだウィルと共に、決死の覚悟で暴走列車に立ち向かう。

なにより実際の事件を基にしているので、どの程度の脚色や演出が成されているのかはわかりませんが決して大げさではなく、とても良く出来ていました。
事件の起きている路線を主人公達が逆から進む仕事をこなしていることで、どんな状態の場所で何が起ころうとしているのかが、観客に解り易く伝わってきましたし、主要人物の2人がどんな人物なのかをストーリーが進む中で無理なく説明するあたりが、見事な仕上がりになっていました。

点数は★★★★★です。久しぶりに時間を忘れて映画を楽しむことが出来ました。登場人物を限りなく少なくし、警察や鉄道会社側などに余計な人物を描かなかった事が見やすい作品に仕上がっていた要因では?と思います。唯一、ラストで列車がやけにアッサリと止まってしまうのが、ちょっと残念でした。まあそれが事実って事なのでしょうね。

アクション映画ですから、難しい事は考えずにスクリーンで起こっていることに身を委ねてみてください。きっと面白い作品ですから。

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相棒-劇場版2-警視庁占拠!特命係の一番長い夜

2011年01月04日 23時14分24秒 | 作品名(あ行)
第208回「いい意味で観客を裏切らない作品でした。」

2011年最初の作品が昨年から否定している「テレビ局制作のテレビドラマ映画」になるとは、なんとも皮肉なものです。それでもこの作品「相棒-劇場版Ⅱ-警視庁占拠!特命係の一番長い夜」はいい意味で私のそんな気持ちを裏切ってくれる作品でした。

物語は警視庁内で警視総監を含む幹部12名を人質に籠城事件が発生。犯人は要求を突き付ける訳でもなく、ただ時間だけが過ぎていく。事件を長引かせる事は何としても食い止めたい警察は突入を決めた。突入計画の最中に犯人の所持していた拳銃が暴発、被疑者死亡で事件は解決されたかのように思われた。しかし、小さな事が気になる特命係の杉下右京は事件の真相を調べ始める。するとそこには警視庁内に暗躍するある事件があった。

テレビドラマシリーズとして10年目を迎える「相棒」。特に思い入れが強くあるわけではなかったのですが、ドラマの中で相棒が神戸尊に変わった頃から観るようになりました。
このドラマの特徴は、古くはピーター・フォーク主演の「刑事コロンボ」、日本では田村正和主演の「古畑任三郎」などでよく見られる、抜群の推理力・洞察力で犯人を追いつめるタイプの主人公が活躍する刑事ドラマ。そこに絶妙な相棒を配することでドラマに広がりを持たせています。そんなドラマを映画にした第2弾。

事件は最近よく刑事ドラマで見ることが多くなった「警視庁」と「警察庁」との権力闘争みたいなものも事件の重要なカギになっています。とってもわかりにくいプロットなので組織図へのリンクを貼っておきますね。こちら
この組織図を見ると明らかに警視庁のほうが格下の組織のように思えるのですが、警視庁という組織が大きくなりすぎた為に起こる問題があるようですね。実際のほうでも同じようなことが起こってるのか?なんて心配してしまいました。

いい意味で相棒らしさもあり、ドラマとしてのよく練られた脚本で楽しめました。しかしある程度「相棒」というドラマを知っていないと楽しめない作りになっているのは仕方がない事かもしれません。この年末から年始にかけて、この映画に向けての再放送などをしていて、それをしっかり観た私はかなり楽しめました。

点数は★★★★☆です。最近よく見かける警察内部の汚職や警察機構に対する警鐘などが含まれていて重厚なドラマになっていましたが、マイナスポイントとなったのはラストです。劇場で思わず「え?これで終わり?」と声を上げてしまいました。あまりにも中途半端な終わり方は、この後のドラマに繋げていくつもりなのでしょうか?

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