しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

クリード チャンプを継ぐ男

2016年01月17日 23時40分57秒 | 作品名(か行)
第394回「止まったはずの時間が再び動き出す。」
さて2016年が始まって半月ほど経つのですが、映画鑑賞への意欲は減退したままです。この1月も観たい作品が無く、どうしようか考えた末に昨年末には公開されていた「クリード チャンプを継ぐ男」を観に行ってきました。あの名作「ロッキー」シリーズの新作ということでしたが、公開される直前まで映画の事は全く知りませんでした。さらに言ってしまうと私は「ロッキー」シリーズはほとんど観ていません。そんな思い入れの薄い私が観た新たな物語とは?

アドニス・ジョンソンは平凡なサラリーマン。しかし、彼には秘密があった。週末になると住んでいるロサンゼルスからメキシコまで行き、地下ボクシングで大金を稼ぐ生活をしていた。なぜそんなことをしているのか?彼はかつて一世を風靡したボクシングヘビー級チャンピオンのアポロ・クリードの愛人の子供だった。父親はかつての一戦で命を落とし、母親はアドニスを生むと間もなくして亡くなった。幼い頃から養護施設を転々とした彼はある日、アポロの妻であるメリー・アン・クリードに引き取られることになった。それから彼は何不自由無く暮らしてきたが、彼はテレビの中でしか見たことの無い父親に、まるで憑りつかれるかのようにボクシングにのめり込んでいった。ある日、彼は仕事を辞め、ボクサーになる為にボクシングジムへ行くが、自己流で戦ってきた彼のスタイルではプロで通用しないことを痛感することになる。そして彼はかつて父親の最大のライバルであり、親友であったロッキー・バルボアを訪ねてフィラデルフィアへとやってきた。ロッキーが引退後に経営するレストランで彼にトレーナーになってほしい、ボクシングを教えて欲しいとアドニスは訴えるが、彼はその申し出を断るのだった。

上述したように私はこの「ロッキー」シリーズにそれほど思い入れがあるわけではありません。このシリーズに関して言うと、まともに観た記憶はほとんどありません。名作として名高い作品ですから、だいたいのストーリーは知っていました。その程度の思い入れでしたので、今作の「クリード チャンプを継ぐ男」もいずれ地上波で見ればいいか・・程度に思っていました。そんな作品をなぜ私が選んだのか?それは単純に他に観たい作品が無かったという理由でした。

ではそんなに興味の無かった映画を観た私が今感じているこの作品についての感想は、とても素晴らしい作品だったということ。予想以上のいい出来に、改めてこのシリーズを観たいと思ったくらいです。私はロッキーの新たなシリーズと聞いて、「まだ作るのか。」というのが最初の感想でした。初期の作品は必然で作られた映画だと思いますが、回を重ねれば重ねるほど、映画会社の思惑が見え隠れしていて、あまり好きにはなれませんでした。

しかし、この作品の脚本は見事でした。引退したロッキーをトレーナーとして引き戻すためにはアポロの息子という設定は自然なプロットだったし、その息子・アドニスを演じたマイケル・B・ジョーダンは血気盛んな若者を見事に演じ切りました。他にも旧シリーズからの出演者、さらに新キャラクター達も無理なくストーリーに馴染んでいました。

今までこのシリーズを観てきた人達はもちろんの事。初めてこのシリーズを観る人も楽しめることでしょう。無理な展開が無いわけではありませんが、エンディングまでの流れは素晴らしかった。これほど時間を忘れてしまう作品は久しぶりでした。

作品の点数は★★★★☆です。驚くような展開も大どんでん返しもありませんが、安心して楽しめる作品です。マイナス点は今作の悪役である対戦相手がちょっと地味だったこと。最初の作品のアポロのようなインパクトのある悪役だったら良かったと思います。
どうやら続編の製作も決まったようなので、今から楽しみです。

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