しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

プリンセス トヨトミ

2011年05月29日 23時26分33秒 | 作品名(は行)
第224回「荒唐無稽なお話でも着地点が見事でなければ・・・」

もしも大阪が実は独立国だったら。もしも豊臣家の末裔が生きていたら。こんな奇想天外な設定・・・個人的には大好きです。ただ1番心配なのは奇抜な設定を考えることは誰にでも出来ます。その結末をどう結ぶのか?それがその作品を傑作にも駄作にもするのです。今夜の作品「プリンセス トヨトミ」はそんな奇抜な設定でまずは観客の心を捉えることに成功しました。で、結末は?

会計検査院の調査員として大阪へ向かうことになった、松平、鳥居、旭の3人の職員。それはいつも通りの実地調査のはずだった。異変は「OJO(大阪城跡整備機構)」を訪れた際に起こる。事務所に携帯を忘れた松平がOJOへ戻ると先ほどまでいたはずの事務員が忽然と姿を消していた。その状況を怪しんだ松平は独自に調査を始める。するとある驚愕の事実に辿り着くこととなる。それは400年前の大阪夏の陣で殺されたはずの豊臣秀頼の子である国松が実は生き残っていたこと。大阪は豊臣の末裔を守り続ける為に秘密裏ではあるが大阪国として独立していることを大阪国総理大臣「真田幸一」より告げられた。真田は松平に「大阪国の事は国に認められたもの。このことは黙っていてくれないか。」という。しかし、松平は多額の税金が目的もわからない大阪国へ流れていることは認められないという。両者の意見が食い違うと真田は「大阪は立ち上がる事になる」と告げた。果たして日本はどうなってしまうのか?

少し前に映画館で観た予告編ですっかり魅了されてしまい、しかも原作が「鹿男あをによし」の万城目学と聞いてますます興味をそそられました。あのドラマは視聴率はたいしたことなかったのですが、独特の世界観や物語全体に流れる時間の進め方みたいなものに好感を持って観ていた私はこの「プリンセス トヨトミ」も期待していました。

ただ私はもっと派手な戦闘や驚くような展開を期待していました。戦国時代からどうやって秘密を守り続けたのか、大阪国が独立を宣言したことによる大混乱などなど。そして最後にはビックリするようなエンディングをと。ところが作品はそんな派手な演出もなく幕を降ろすこととなりました。だから駄作かと聞かれれば、決してそうではありません。物語が終盤を迎えるにつれてガッカリする自分と、「ああ、そりゃそうだよね。」と納得してしまっている自分がいました。
そう、これが万城目ワールドと呼ばれる独特な世界観なのです。突拍子もない設定で我々を引きずり込み、それでいて時間は穏やかに流れる。そこに良さを感じていたんだよなと再認識させられました。

点数は★★★★☆です。もちろんこれだけ荒唐無稽なお話ですから、ツッコミどころはあります。それを言い出したらキリがありません。それでもこの映画は及第点だったように思います。

監査院の3人のキャラクターはお見事でした。特に「ミラクル鳥居」に関しては綾瀬はるかをイメージしてつくられたキャラクターなのでは?と思ってしまうくらいハマっていました。逆に残念だったのは大阪国側の登場人物としてもっと大阪臭い役者さん(実際に大阪出身の人)を使ったり、群衆の中に芸人さんを配するなどの工夫が欲しかったと思いました。大阪弁が似合わない役者さんばかりでセリフに不自然さが見えました。

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パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉

2011年05月22日 21時41分28秒 | 作品名(は行)
第223回「世間の熱狂との温度差は何なのか?」

今週末の映画は誰もが「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」を観たんだろ?って思ったでしょう。その通りです。世界的に大ヒットしたシリーズの新たな作品となれば、やはり観ておかなくてはと思ったのですが、このシリーズ・・・ハリーポッターシリーズと同じく、世間的な評価とは裏腹に個人的にはさほど盛り上がっていないのです。
それでも全ての作品を観ていた私は劇場へ足を運ばずにはいられませんでした。

お話は全世界で大ヒットした「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの第4作目。前作でウィルとエリザベスのお話が完結して、新たな冒険がスタートします。
それは永遠の命を得られるという「生命の泉」を巡り、スペイン、イギリス、そして最恐の海賊黒ひげと三つ巴の争奪戦の中、その泉のありかを知るジャック・スパロウと女海賊アンジェリカ。果たして不死の命は誰の手に・・・

前作で綺麗に完結していたので、もう作らないかと思っていたのですが、ディズニーも配給会社もこんなに儲かるキラーコンテンツを手放すはずはありませんでした。自由を愛する海賊ジャック・スパロウの復活です。相変わらず愛艇「ブラックパール号」は奪われて乗るべき船が無い状態から始まります。新キャラクターに加え、旧キャラクターのバルボッサ、航海士ギブスと見慣れた登場人物もいて、心地いいスピードで物語は展開します。

観ていて思ったのは「あれ?これってインディ・ジョーンズみたいだな?」ってことでした。海賊映画というよりは冒険活劇映画といった作りになっていました。(このシリーズってずっとこんな感じですよね?)聖杯や不死の泉などの要素は「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」に出てきましたしね。

残念だったのは最恐の敵であるはずの「黒ひげ」があんまり強そうじゃなかったところ、持ってる能力も剣を差し出すとロープが動いたりするぐらい。とってもいいキャラクターだっただけに残念。もう1つは「人魚」という魅力的なキャラクターが出てきてるのに、ものすごく中途半端な設定、中途半端な展開だったこと。人魚と宣教師の恋みたいなのがあるのですが、あの2人はどうなったの?ってところで終わってしまいます。

作品の点数としては★★★★☆ですかね。最後まですんなり観る事の出来る作品に仕上がっていますが、どこかで観た事のあるシーンの連続で、観終わった後に特に何かが残る作品ではありませんでした。誰かに「面白かった?」と聞かれても「う~ん?」と回答に困ってしまうことでしょう。それでも4点なのは、決して観て後悔する作品では無いからです。

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アンノウン

2011年05月08日 23時39分46秒 | 作品名(あ行)
第222回「結局、2代目ジェイソン・ボーンを作りたかったのか?」

さて、今夜の作品はありがちな設定ながら、予告編を観る限りでは面白そうだった「アンノウン」です。今日もどうしても観たいというわけではなかったのですが、劇場へ足を運びました。

物語は学会へ出席する為に妻と共にベルリンを訪れた植物学者マーティン・ハリス博士。彼は空港に鞄を忘れた事に気づき、空港へ戻ろうとするタクシーが事故に遭い、川へ転落してしまう。昏睡状態のまま病院へ運び込まれ、目が覚めた時には4日の時が過ぎていた。妻を心配しホテルへ戻ると、そこには自分を忘れてしまった妻と、マーティン・ハリスを名乗る別の男がいた。一体、何が起こっているのか?彼は自分の存在を証明するために動き出す。

事故に遭い、目を覚ますとそこは今まで自分がいた世界とはまったく変わっていて、自分の存在すらも怪しくなってきてしまう。こんな設定のお話はヒッチコックの映画にありそうですよね?この「アンノウン」という作品はそれほど真新しい設定でも無いし、驚愕するような展開もありませんでした。ところが、2時間という上映時間を長いと感じることもなく、見事なテンポでエンディングまで駆け抜けてしまいました。
もしかしたら駄作なのかもと考えながらの鑑賞だったからかも知れませんが、それでも思っていた以上に見応えがありました。

点数としては★★★★☆です。マイナスだった点は病院の看護婦が紹介した、探偵らしき人物ユルゲン。彼の唐突な退場はとても残念でした。個人的にはいいキャラクターだったので、最後まで活躍してほしかった。あの無理やりな退場では彼を出した意味が無いような気がします。

映画を観終わって思った感想はタイトルのように「う~ん。これは2代目ジェイソン・ボーンを狙っているのか?」でした。記憶を無くした点も、登場人物なども、さらには展開も良く似ていて、シリーズ化したいのかなぁ?って思いました。ただいつも言うように安易にシリーズ化はしてほしくないなぁ。今作の出来が良かっただけに。

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ガリバー旅行記

2011年05月01日 23時55分49秒 | 作品名(か行)
第221回「たまにはこんな映画もいいのかな?」

さて、今週のブログはどうしようか悩みました。さほど観たい作品も無い・・・かといってブログも更新したい。そんな状況で私が選んだ作品は「ガリバー旅行記」でした。今週公開される映画はやけに邦画が多くて、傑作ではないだろうが駄作ではないと思ったので、この作品にしました。

物語はスウィフトのガリバー旅行記を現代に置き換え、すっかり俳優業が安定してきたジャック・ブラック主演で描きます。彼は製作総指揮まで兼ねています。

新聞社で郵便仕分けの仕事をしながらジャーナリストを目指すガリバーは口先では大きな事を言っているが、行動に移せずにチャンスを逃し続けている男。密かに恋するダーシーの気を引こうと嘘の記事を書いた事をきっかけに謎のバミューダ・トライアングルを取材するチャンスをつかむ。取材のため、航海の旅へと出たガリバーだったが、大海原で嵐に見舞われ、気が付くと小人が暮らす国、リリパット王国にたどり着いていた。得意の嘘で大統領だったと名乗り、リリパット王国へ迎えられるが、敵対する隣国から艦隊が攻めてきて・・・

スタッフは「ナイト・ミュージアム」。ジャック・ブラックの主演と聞いてそこそこの作品ではないかと想像して劇場へ足を運びました。確かにそこそこの作品でした。ゴールデンウィークに家族で観に行くにはピッタリの作品です。
が、それ以上でもそれ以下でもありませんでした。この作品も先週の作品同様に前半はまったく文句ない、見事な展開でガリバー旅行記の世界に引き込んでくれます。ところが、後半になりガリバーのヘタレが暴かれたあたりから調子が狂い出します。
突然出てきた巨人の家。簡単に行き来できてしまう世界。簡単に勝ってしまう決闘シーン。そして最後のミュージカルシーン。とあと少し、あと一捻りと残念がりながらの作品でした。もう少しで名作に成りえた作品だっただけにとても残念でした。

点数は★★★☆☆です。設定はお見事だったのに、拡げた物語を綺麗に畳む事が出来ずに心の中にモヤッとした物が残った作品でした。85分だなんて短い時間にしないで、もっと長い時間で丁寧に描いたら、もっとよかったと思います。

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