しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

ALWAYS 三丁目の夕日'64

2012年01月22日 15時40分05秒 | 作品名(あ行)
第254回「こういう使い方も悪くないと思えた。」

それにしても今年の年始は魅力的な作品が少ない。2012年の2回目のブログも邦画を批評することになった。今回の作品「ALWAYS 三丁目の夕日’64」は最新のVFXを使い昭和の古き良き時代の物語を魅力的なキャラクターの住人が魅せる人間模様を描いた作品の第3作目である。正直、1作目も2作目も観たのは映画館ではなく、地上波で観た程度だ。めちゃめちゃ面白かった印象も無いが、それでもそれなりに良く出来ていたと思う。VFXを未来のまだ見た事の無いものを造り出す事に使うのではなく、失われてしまった風景を蘇らせる事に利用したのは評価に値する。ちなみに鑑賞したのは3Dではなく通常版である。

1963年。高度経済成長期を迎え、日本中が活気に満ち溢れていた時代。東京オリンピックを間近に控えた東京の夕日町三丁目はいつものように住民たちが和気あいあいと暮らしていた。小説家の茶川は間もなく新しい家族を迎えようとしており、淳之介の為に2階を増築し、勉強に集中できる環境を作った。鈴木オートの則文も事業を軌道に乗せ、待望のカラーテレビを購入。三丁目中が活気にあふれていた。ある日、鈴木オートで働く星野六子が想いを寄せる男性が現れて・・・

この作品の評価すべき点は前述したように最新のVFXを使用することで、かつて存在し今は無くなってしまった昭和の懐かしい風景を見事にスクリーンに蘇らせた事。良く言えば、それはすごい事ですが、悪く言ってしまえば「ただそれだけ」である。脚本や登場人物も前2作から特に変わったところはなく、前作でも観たことのあるような同じシーンが繰り返されていて、それほど目新しさは無い。それでも142分という時間を最後まで飽きずに観せるのは、この作品の持つ「安心感」ではないだろうか。

映画内での情景も古き良き昭和の時代を描いているのと同時に、物語も昭和の古き良き時代をきちんと描き切っているのだと思う。要するに普通の人々が普通に暮らし、時間が普通に過ぎていくのだ。映画に刺激を求める私のような人にとっては、ちょっと物足りないだろうが、全ての世代が安心して観ることのできる映画だと思う。

点数は★★★☆☆です。この映画ですごいのはキャストが全く変わっていないこと。前作までで小さかった子役も変わることなく成長して登場しているのには、思わず「大きくなったなぁ・・・」と感慨深く観てしまいました。

最後にこの作品のように古き良き時代を描いた作品が、なぜ3Dで作られなくてはいけないのでしょうか?無理やり3D用に作ったと思われるシーンがいくつか登場しただけで、わざわざ3Dで作る必要はなかったような気がします。

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山崎貴,西岸良平,古沢良太
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ロボジー

2012年01月15日 16時38分03秒 | 作品名(ら行)
第253回「どんなに荒唐無稽な話でも、結末次第で名作に」

2011年末から2012年初めにかけて、すっかり映画鑑賞から遠ざかってしまいました。いくつか話題作はありましたが、どうしても観たいと思える作品ではありませんでした。今日の作品「ロボジー」も絶対に観たいというより、無料ポイントがあるしブログの更新もしなくちゃなぁ・・・くらいの気持ちで映画館に足を運びました。最近、期待しなかった作品は予想を覆して、面白い作品が多いからと・・・

弱小家電メーカー「木村電器」で働く窓際社員の小林・太田・長井の3人組は社長からの命令で、ロボット博での企業広告の目的の為、流行の二足歩行ロボットの開発を命じられる。しかし、ロボット博まであと1週間というところで、制作途中のロボット「ニュー潮風」が大破してしまう。窮地に追い込まれた3人は、ロボットの中に人間を入れて急場をしのぐことに。問題は、誰が中に入るのか。そこでロボットの着ぐるみショーと嘘の面接を開催。そこへやって来たガンコ老人・鈴木を採用し、ロボット博を何とか乗り切ることに成功。ところが、他社のロボットに対抗意識を持ってしまった鈴木の予定外の勝手な行動により「こんな滑らかに動くロボットは見たことがない」と評判になってしまい1度だけ動けばいいはずが、マスコミからの取材やイベントへの参加など引っ張りだことなってしまい、嘘をつき続けることになってしまう。

映画を観終わっての率直な感想は「なにもかもが薄っぺらい。なぜ脚本をもっと練り込まなかったのか。」でした。出だしのアイデアは良かったと思います。急場のトラブルを避ける為にロボットの中に人間を入れて、とりあえずロボット博の1日だけを逃げ切ればいい。ところが選んだ人選が悪く次々とトラブルを呼び、会社や世間を巻き込んでのドタバタコメディ。と聞けば面白そうなお話だと思います。

ところがお爺ちゃんのキャラクターも中途半端、ロボットの中に入ろうと思った動機も希薄。ロボットに人気が出てからのエピソードも弱い。さらには広げた大風呂敷(大人気になったロボットの中に人間がという最大のプロット)をアッサリと、しかもなぜそうなったのかの説明も無しで片づけられてしまった。敷かれた伏線も唐突に登場させる等など、文句を言い出せばキリが無いほどだ。

キャスティングには何の問題もなかった。ミッキー・カーチス改め五十嵐信次郎が演じる昔気質のお爺ちゃんも、吉高由里子が演じたロボットオタクな女子大生も、そして3人のダメ社員も、それぞれとても愛らしいキャラクターだった。ところが、それらのキャラクターを生かすことが出来ていない脚本が一番問題だった。

エンディングも予想した通りではあったが、もっと自然なかたちで前ふりもあってからあのエンディングに辿り着いたのであれば、もっと感動できたのかも知れない。点数としては★★☆☆☆です。

個人的にはもっと早い段階で女子大生に正体がバレてしまい、4人で大きくなってしまった嘘をロボット研究会も巻き込みながら、なんとか本物を作ろうとする。みたいな流れのほうが良かったのかもと思ってしまいました。今年最初の作品で「やっぱり邦画は危険だな。」と改めて思わされてしまうことになってしまいました。

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