しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

ファインディング・ドリー

2016年07月24日 21時48分51秒 | 作品名(は行)
第405回「素敵な映画の続編は、やはり素敵な映画でした。」
ピクサー映画好きを公言している私ですが、最近のピクサー作品はちょっとクオリティが低下気味にあるなぁ・・・と思っていました。ディズニーに買収されるまでは約年1回くらいのペースでの公開だったのに、ここ数年は年に2~3本は公開されるようになってきていました。もちろん採算を考えれば、本数は多いに越したことはないのですが、そのことで脚本が良く練られておらずに作られる作品があることは嘆かわしいことだと思っていました。今日の作品「ファインディング・ドリー」は前作「ファインディング・ニモ」の続編ということはタイトルを聞けばわかりますが、ディズニー資本の入った名作の続編を心配していました。

カクレクマノミのニモが人間に捕まってしまい、父親のマーリンが偶然に出会ったナンヨウハギのドリーと共に、大冒険を繰り広げニモを探し出してから1年が過ぎた。ある日、ドリーは夢を見た。かつて自分は両親と共に暮らし大きな愛で包まれていたことを想いだしたのだ。忘れん坊のドリーだったが自分はずっと両親を探して旅をしていたことを忘れていたのだ。居ても立っても居られないドリーは1人で両親を探し出すと飛び出していってしまう。全く乗り気でないマーリンだったが、「前に助けてくれたドリーの為に、今度は僕らが協力する番だよ。」というニモの言葉に、3人は再び旅に出るのだった。

個人的にはドリーのようなキャラクターは好きではありません。それは私自身がどちらかと言えばマーリンに近い性格だからだと思います。前作では脇役だった彼女が主人公だと聞いた時に私は「どんな物語になるのか?」と心配になりました。ところがそれは間違いだったと気づかされることになります。ドリーというキャラクターは彼女1人で成り立つキャラクターではなく、その周りにいる多くのキャラクターを巻き込むことで成立していたのです。

今作でもドリーの異質さは変わりありません。「忘れん坊」という可愛らしいキャラクターで包んでいますが、その忘れっぷりはもはや病的だと思います。それでも彼女を支える周りのキャラクター達がお見事でした。タコのハンク、ジンベイザメのディスティニー、もちろんニモとマーリンも忘れてはいけません。彼らの見事な活躍のおかげで物語はとても魅力的に仕上がっています。

そして何より脚本が素晴らしかった。魅力的なキャラクターが見事に活躍する為には、やはり魅力的な脚本は不可欠です。前作の良さを残しながら、新作としての新たな展開、ドタバタ劇、そして見事なエンディングと文句の付けようが無い素晴らしい作品でした。

点数は★★★★★です。どうせ子供向けの作品なんだろうなんて甘く見てはいけません。まったく文句が無いわけではありません。タコのハンクがどうして水族館に行きたいのか?とかもっと深く掘り下げたほうがいいプロットはいくつかありますが、あとで考えればあそこはどうなった?と思う程度のものです。この夏には是非ご覧になって欲しい作品の1つであることは間違いありません。

それにしてもピクサー作品は声優さんを選ぶのが本当にうまいです。某アメコミ映画で吹替えしている某女優がネットでボコボコに叩かれていますが、ピクサー作品を見習って上手な人をきちんと選んで欲しいです。正直、上川隆也さんが声優で出演されているのは知っていましたが、エンドロールを見るまですっかり忘れていて、ハンクの声だとわかって驚いてしまいました。さらにディスティニーを演じた中村アンさんも見事にその役をこなしていて、ビックリしました。素人声優が出す異質なものを感じる人が1人もいないのは素晴らしいです。そんなところも魅力の1つかも知れません。

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インデペンデンス・デイ:リサージェンス

2016年07月10日 23時36分08秒 | 作品名(あ行)
第404回「監督は心の底から続編の製作を望んだのだろうか?」
最近ではすっかり「ディザスタームービーの巨匠」とか呼ばれてしまっているローランド・エメリッヒ監督。ディザスタームービーが大好きな私も彼の作品はいつも注目し、楽しみにしている1人です。そんな彼の大ヒット作である「インデペンデンス・デイ」は個人的に大好きな作品の1つです。ずいぶんと前から続編の噂はありましたが、20年の年月を経て、やっと作られた今回の作品「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」。この作品の公開を心待ちにしていたことは言う間でもありません。そんな多大な期待を抱いて鑑賞したこの作品は、私を満足させてくれたのでしょうか?

地球が異星人からの攻撃を受け、絶滅の危機を回避してから20年の月日が経った。人類は多くの命を失ったが、地球上での戦争は無くなり、異星人が残した技術を駆使し、世界は復興を遂げていた。しかし、彼らは再び現れた。地球人も彼らの出現を予測し対策を取っていたが、その予測を遥かに上回る大船団が地球へと迫りつつあった。かつて地球の危機を救ったエンジニアで現在は防衛長官となったデイビットや、空軍パイロットだったヒラーの息子ディラン、さらには元大統領ホイットモア達を巻き込んで、壮絶な戦いが繰り広げられていく。

私がこの作品で一番気になっていたことは「続編を20年経った今になって作る必要性・必然性はあったのか?」でした。1作目の大ヒット後から、続編の話はずっと噂され続けていました。さらには良くある話ですが、「実は三部作だ。」とか、そんな噂話が流れる中で、前作から20年という数字は続編作が作られる間隔としては、長過ぎる気がしていました。「鉄は熱いうちに打て」ではありませんが、観客が前作のインパクトが残っているうちに作ってしまうべきだったのではと思っています。そんな思いを抱えての鑑賞だったのです。もちろんそんな私の疑問は吹き飛ばしてくれることを期待して・・・

しかし、残念ながらその期待は見事に裏切られることになったのです。まず一番の問題だったのは、ディザスタームービーでは無くなっていたこと。ただの宇宙人VS地球人のSFアクション映画となってしまいました。(SFアクションが悪いわけではありません。)個人的な考えですが、ディザスタームービーとは多くのキャラクターが登場し、それぞれの環境・国・性別など、状況や立場を超えて1つの問題を乗り越えていく姿が描かれていることが重要だと思っています。しかしこの作品に登場したのは(一部民間人はいましたが)そのほとんどが防衛軍の軍人達ばかりでした。戦うことを義務付けられた人達ばかりでは物語に深みが出てきません。ローランド・エメリッヒ監督が「ディザスタームービーの巨匠」と呼ばれる所以はその辺りを描く事が上手であるからだと思っています。前作も「デイ・アフター・トゥモロー」も「2012」もとても脚本が見事で楽しめる作品でした。だからこそ20年経ってしまった今作だけど、それなりの理由を用意してくれるであろうと思っていました。しかし、劇中でそれらが描かれることはありませんでした。

作品の点数としては★★☆☆☆です。予告編などでは宇宙船の大きさなどでスケール感のアップを煽っていますが、まったく感じられませんでした。デカいからお話が面白くなるわけじゃない。デカいことに意味が無いといけないと思います。

一番の問題点は脚本にあったと思います。監督が続編は好きじゃないが、前作で描けなかったことが今の技術なら描けるかもと思い20年ぶりの続編を作ったと色んなところで聞きますが、どの辺りだったのでしょう?私には全くわかりませんでした。もっとあらゆるプロットをきちんと練られた脚本を用意すべきだったと思います。

せっかく前作から続投のキャラクターや20年経って子供だったキャラクターが大人になって登場したのですから、もっと丁寧に描いて欲しかったと思っています。前作ではテーマソングが流れた瞬間に気持ちが高ぶったのですが、同じテーマソングが流れたのに思い出すのは前作のことばかりでした。前作が良かっただけに、とにかく残念な作品でした。

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