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”モントリオール讃歌”の仏語詞の謎を解き明かせ

2008年08月17日 | モントリオール讃歌
 今日は日曜なのに職場の奉仕作業。上司にお盆中寝込んでいたことを話したら帰されました。そして、この記事を仕上げています(笑)。

 今回は、この記事をお読みになっていらっしゃるみなさんにも、是非、『モントリオール讃歌』の仏語版”Bienvenue à Montréal”の歌詞について一緒に考え、推理していただきたいと思っています。
 仏語歌詞は次のとおりですが、YouTube映像で一緒に聴いてみてください。和訳については、私が辞書首っ引きで訳している素人によるものですので、仏語に堪能な方は正しい訳をお知らせください。また、仏語は分からないという方は、参考になさっていただければ幸いです。なお、歌詞中の( )の中の詞は、資料で欠けていた部分を、私の拙い聴き取りと推測と苦し紛れな作詞で作り上げたものです。こちらも正しい歌詞をご存知の方、また、仏語に堪能でルネの歌で聴き取られた方は、是非是非教えてください。どうぞよろしくお願いいたします。


▲モントリオール・オリンピックの頃のルネ(アメリカにて)
 ルネ・ファン・クラブ『メープル・メイツ』会報より




Bienvenue à Montréal

 ビアンヴニュ ア モンレアル  ボンジュール ア モンレアル
Bienvenue à Montréal, Bonjour à Montréal
 ルヴニール ノ  クール ジュワイユ ラ レーヌ デ ザメリック
 Revenir nos coeur joyeux la reine des Amériques
 ビアンヴニュ ア モンレアル  ボンジュール ア モンレアル
 Bienvenue à Montréal, Bonjour à Montréal
 ヴ  ヴネ  シォワジール デ リュー ラ ヴィユ  デ ゾリンピック
 Vous v'nez d'choisir des lieux la villes des Olympiques

トワ ラ ヴィユ ク ジュ ヴェ ランコントゥレ
Toi la ville que je vais rencontrer 
ア キ ジュ タン ラ メン
À qui je tent la main      
ヴォワ ラ  フラム ノ  ザペル
Vois la flamme nos appelle  
テ  ラン シーニュ ダン ル シエル
Telle un signe dans le ciel  
ティヤン ラ  フラム ノ  ザペル
Tiens la flamme nos appelle 
テ  ラン シーニュ ダン ル シエル
Telle un signe dans le ciel  

※~※繰り返し

ユニ ダン ラ ジョワ エ ラミティエ
Unis dans la joie et l'amitié   
ウールー  アン セッ タンスタン
Heureux en cette instants   
ヴィヤン シャントン トゥー ザ ラ ロンドゥ
Viens chantons tous à La Ronde 
セ  ラ プリュ ベル ヴィユ オー モンドゥ  
C'est la plus belle ville au monde
ヴィヤン シャントン トゥー ザ ラ ロンドゥ
Viens chantons tous à La Ronde  
セ  ラ プリュ ベル ヴィユ オー モンドゥ  
C'est la plus belle ville au monde 

ビアンヴニュ ア モンレアル ボンジュール ア モンレアル
Bienvenue à Montréal, Bonjour à Montréal
ラ  ヴィユ ク ジェーム ク ジェーム
La ville que j'aime, que j'aime
(ラ ヴィユ ヌ  ジュー ナタン)
(La ville nous jeux n'attend)

ビアンヴニュ ア モンレアル ボンジュール ア モンレアル
Bienvenue à Montréal, Bonjour à Montréal
ビアンヴニュ ボンジュール ルヴィヤン ア モンレアル
Bienvenue, Bonjour, Reviens à Montréal
モンレアル
Montréal (7 X)


<和訳>

モントリオールへようこそ モントリオールでこんにちは
 アメリカの女王に 私たちの喜びに満ちた心を戻すのだ
 モントリオールへようこそ モントリオールでこんにちは
 あなたたちはオリンピックの街の場所を選んでやって来る


さあ、私が出会いに行く街
祭典を成功させようとする街に
私たちが招く炎をご覧なさい
あの空の中の目印を
ほら 私たちが招く聖火は
あの空の中の目印

※~※繰り返し

歓喜と友情の中での団結
この瞬間の幸せ
輪の中で全ての人々が歌うのをご覧なさい
ここは世界中で最も美しい街
輪の中で全ての人々が歌うのをご覧なさい
ここは世界中で最も美しい街

モントリオールへようこそ モントリオールでこんにちは
私が愛する 愛すべき街
(街よ 私たちは競技を待たない)
モントリオールへようこそ モントリオールでこんにちは
ようこそ こんにちは 帰ろう モントリオールへ
モントリオールよ(7回繰り返し)



 訳詞はほぼ直訳のままです。そして( )の中は、聴き取りで悩みに悩んで作った詞ですので、こちらも考えてみてください。

 今回みなさんに推測していただきたかったのは、前出のフレーズではありません。”Revenir nos coeur joyeux la reine des Amériques”のところです。『アメリカの女王に 私たちの喜びに満ちた心を戻すのだ』と訳しましたが、私の稚拙な仏語力では自信が持てません。

 さあて、ここで問題です! 「ここに出てくる『アメリカの女王』とは、一体誰、又は何を指し示しているのでしょうか?」 

 私が『アメリカの女王』で最初に思い浮かんだのは『自由の女神』でした。何故なら、そもそもアメリカ合衆国には女王は存在しませんからね。しかし、ここで言う『アメリカ』がアメリカ合衆国(以降USA)を指しているのか、それともアメリカ大陸全体や北アメリカを指しているのかも分かりませんから、その辺から切り崩す必要もあるのかもしれませんが、カナダはUSAとは切っても切れない関係にあるそうなので、まずは間違いないでしょう。
 自由の女神は、1886年アメリカの独立100周年と、アメリカ・フランスの友好を記念してフランスから贈られた像です。 1984年に世界遺産に指定されたこの像は、アメリカの象徴として広く世界に知られています。しかし、カナダで女王と言ったらイギリスのエリザベスⅡ世かヴィクトリア女王です。それで私は「何だかこの歌詞、まずいんじゃないの?」と思ってしまった訳です。その上、モントリオール市のあるケベック州は仏系カナダ人居住区で、その頃はケベックの独立運動全盛期でしたから、イギリス系にとっては良い気分はしないのではないかと考えてしまいました。

※ケベックの独立問題についての映像と記事紹介
♪YouTube映像”Hymne au Québec”
http://jp.youtube.com/watch?v=uNnepxk-N04&feature=related
♪YouTube映像”Vive Le Québec Libre”
http://jp.youtube.com/watch?v=OHzMTSK1V4o&feature=related
1967年7月24日にモントリオールで行われたシャルル・ドゴールの演説映像もあります。

♪「ケベックの独立問題」 杉田荘治氏
http://www.aba.ne.jp/~sugita/keja.html
♪「ケベックの政治・経済~ケベック州の独立運動~」
 浅野徹氏

http://www.buyquebec.jp/backvol2.htm
♪ケベック州のいろんな話 「歴史」
http://www.buyquebec.jp/quebec.html


 しかし、カナダ自体が、1867年から始まったイギリスからの独立プロセス(1982年に完了)の中にあったので、カナダの実質的な独立を歌っているとも言えますし…。でも、エリザベス女王が列席している開会式で、『アメリカの女王』と歌うのはいかがなものか…☆ それはちょっと、いえ絶対まずいと思うのですよ。日本人の私には、カナダをめぐる英仏の戦いに始まるカナダ建国の歴史は調べられても、英系と仏系カナダ人同士の心の中までは分かりません。でも、独立等の含みが無くても、よろしくないのでは…と思うのは、私だけでしょうか? だから、オリンピックでは歌われなかったのかもしれないと、勝手に納得してしまったのでした。
 そして、こちらは全く関係ないのですが、アメリカ大陸を発見したイタリア人コロンブスはスペイン女王イザベル一世の承諾で航海に出ています。ちなみに、『アメリカの女王』で検索したところ、YouTube映像に同名のものがありました。観てみたら、自由の女神をテーマにした同名の歌が歌われていました。『アメリカの女王→自由の女神』の連想は、結構一般的な発想なのでしょうね。

※YouTube映像「アメリカの女王」
http://jp.youtube.com/watch?v=rwUdH036LEM
※YouTube映像”Montreal 1976”
http://www.youtube.com/watch?v=F0Jofehe6Pc&feature=related

※カナダについてはwikipediaでご覧ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%80
※アメリカ合衆国についてはwikipediaでご覧ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%80


 ルネがモントリオール市のオリンピックサイト内の建設現場を見学に行った時の記事が、カナダのコミュニティ・サイト”Passion Rene et Nathalie Simard”のコレクションにあります。しゃむねこさんがニュース・ブログ・サイト”Passion ルネ・シマール Au Japon”で、翻訳して紹介していますのでご覧ください。

※”Passion ルネ・シマール Au Japon”
http://renesimard.blogspot.com/2008/03/blog-post.html
コメント (2)
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