ミドリ色の屋根は永遠に~René Simardに首ったけ~

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”ミドリ色の屋根”物語の背景

2007年03月18日 | ミドリ色の屋根
 「ミドリ色の屋根」と仏語版”Non ne pleure pas(泣かないで)”について、歌詞の内容の違いから、日本とカナダの違いについて考えてみました。

 なお、「ミドリ色の屋根」の歌詞はトップページで、”Non ne pleure pas”の訳詞は過去ログでご覧ください。
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/102.html


♪歌詞の違いはお国の違い?!

 「ミドリ色の屋根」と”Non ne pleure pas”は、作曲家村井邦彦氏の曲に、さいとう大三氏M.コレ氏が日本語と仏語で歌詞を付けた歌です。
 歌詞の内容は、ほとんど同じに作られていますが、微妙な違いはお国の違いなのか?それとも、曲に合わせるために生じたのか?

 まず、どちらも両親は別居又は離婚しています。日本は「別れた」から「離婚」。カナダは「家を出た」ので「別居」という線も考えられます。そして、日本は現在住んでいる家を出て田舎のミドリ色の屋根の家に移り、カナダは現在の家に留まって暮らす。まあ、「別居」なら父が帰ってくる可能性があるので、そのまま住んでいた方がよいでしょう。

 日本語の歌詞では、ママは毎日泣き暮らし、仏語詞では朝からずっと泣いている・・・・。思うに、日本語詞では離婚して間が無く、ママは泣き暮らしており、仏語詞では、パパが出て行ってからしばらく経っていて、週末等の休日に泣いている設定と思われます。現実問題、そうでなければ生活していけません。慰謝料や養育費だけでは生活できません。この子だって、学校に行っている年頃でしょう。ルネの年齢を意識したなら13才。日本なら中学1年生か2年生。


♪日本とカナダの住宅事情と心情の違い

 日本語詞では、田舎のミドリ色の屋根の家に移りますが、それは一戸建て?それともアパート?母子2人暮らしの上に、これから転居先で仕事も探さなくてはならないのですから、一戸建ては経済的にきつい。転居するにもお金がかかります。だから、もしかするとミドリ色の屋根の家は母の実家。母方の祖父母が温かく迎えてくれるなら、その方が幸せでしょう。そして息子は、一生懸命勉強し、仕事に就いて、将来は母を幸せにすると誓うのです。多分、当時の日本人の感覚ではこんな感じでしょうか。

 カナダでは、家はリフォームして住み替えるもの。また、パパの方が出ていったのなら、もともとママの持ち家か、離婚の時にママの名義になったか。それなら留まっていた方が、仕事や学校のためにもその方がよい。「別居」ならパパが帰ってくる可能性もある。当時は違ったでしょうが、現在のカナダでは、両親共働きの家庭が多いのだそうです(仏系カナダ人の元同僚談。余談ですが、だからカナダでも、子供たちは夕食を安くてボリュームのあるファスト・フーズで済ますのが一般的なのだそうです。そのため子供の肥満が問題になっているといいます。)。ママは、平日は仕事をして生活に追われているけれど、休日は、道の向こうにパパの姿が現れるのを探して窓辺で泣いている。息子も、パパが帰ってくることを強く願い、望みを失ってはいないけれど、ここでママと2人で暮らしていく決意もしています。日本語詞のように、将来のことまでは母に誓ってはいないのは、欧米の感覚でしょうか?


♪最新YouTube映像♪
 ルネが歌う”BOZO”映像。カナダのDVDにも収録されています。途中で一度切れるのはTake1?カナダのアルバム”Ma Petite Japonaise”に収録されている曲をそのまま使っています。同曲は変声後のアルバム”Fernando”でも、ケベックの歌のメドレーとして歌われています。
(現在お聴きいただけません)
※アルバム”Fernando”の”Medley”でお聴きください。
http://www.bebo.com/MusicAlbum.jsp?MusicAlbumId=2603682918
コメント
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