去年の8月に入院先で同室になり、意気投合した患者3人が10カ月ぶりに再会しました。
整形外科病棟だったので、腰や足を手術しています。
60代、70代になると回復は遅く、いまだに完全復帰はひとりもいません。
杖を突きながらランチに集合です。
「手術後の痛みが辛くて、私病室で騒いだ夢を見ていたみたい」
「いいえ、夢じゃなくて本当に騒いでいたわよ!」
「この前の診察時に、他の個所が痛いと訴えたら担当医が熱心に様子を聞いてくれて、他の科へ紹介すると言ってくれたのよ」
「あら、先生によって随分とちがうのね。私の先生は専門外だから、って知らんぷりよ」
「言葉はきつかったけど、あの看護師さんよく面倒をみてくれたの。お礼を言いたかったのに退院時に逢えなくて残念だった」
「大丈夫。私が代わりにお礼を伝えておいたから」
「あら、ほんとうに。覚えておいてくれたかしら?」
「ほら、あのうるさく騒いだ患者さんよ、と言ったらすぐわかったみたいよ」
「・・・・」
長い入院入院生活のおかげで、こんな思い出話が尽きない間柄になりました。
最後に「普段は気にしなかったけど健康保険や介護保険の有難さを実感した」というのが共通の想いでした。
この年になって新しい友達ができるなんて、そうそうあることではありません。
縁は異なもの味なもの・・・ですね。
今は肌身離せぬ必需品になりました。