さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

府立トリプル、カメなどなど

2005-11-27 10:00:02 | 話題あれこれ
遅まきながら22日の府立トリプルタイトルマッチについて。
入場演出は凝っていたし、いろんなプレゼント企画もあったり、
総じて意欲的な興行であったと思います。
客入りは4千人を超えるくらいだったそうですが、
ああいうのを年に何度かやって、うまく宣伝できれば、
徐々にボクシングファンを増やせるんじゃないでしょうか。

名城×松浦戦は本当に良い試合でした。
名城の技巧と馬力、松浦の鬼気迫る闘志がぶつかり合い、
見ていて息の抜けない試合でした。
二階席から見てた限りじゃ接戦ながら名城の勝利は動かない、
というイメージでした。

名城は次、世界戦だそうです。
是非論はさまざまにありましょうが、キャリア11戦の相手を32秒で倒したデビュー戦をはじめ、
彼が組まれた試合全てにほぼ「満額回答」を出し続けているさまを見てきた者としては、
名城だけはちょっと違うぞ、という思いもあります。

しかし
「あれだけの逸材なんだから、世界獲るだけじゃなく、
長く防衛出来る選手にならないといけない、そう思うとやはり拙速はいかん」
という意見にも、うんうん、と頷いてしまいます。

ファン心理としてはちょいと複雑ではあります。
しかし乗りかかった船や、どうなろうと応援するで名城!というのが
いかにもありがちな私の結論ではありますが(^^;)


小松×カツバイは、前半、小松がよく動いては当てて、
という感じだったのですが、後半失速して苦戦。
2-1判定でした。
小松はOPBFタイトルを最初に獲った頃のフットワークや
コンビネーションのスピードがよみがえってきたと思わせたのですが、
途中からがくっと落ちました。
試合後には内藤戦を希望するコメントが出ましたが、
前半の良さが出れば面白いと思います。
ベストの力を出し切ってもらいたいです。

サキオ・ビカ×荒木戦は、
ビカの左ジャブに突き放されて動きが止まってしまった
荒木の完敗に終わりました。
雪辱を期した荒木でしたが、無念であります。

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ということで昨日は亀田×アランブレット戦をTVで見ました。

なんというか、あんなにタダ同然で攻勢を取れてしまう試合を、
どう見たらいいのかな、というのがまず疑問です。
そういうお膳立て込みのマッチメイクである、という前提なしに見れば、
亀田がすごく強く見えるんでしょうが。

自分と同じフライ級の標準的なパワーを持った選手が相手でも、
あんな調子で押し出せるんなら大したもんなのですが、そこがわからない。
冷静に闘っていましたけど、それは何故かというと、
やはりいざ身体が当たったら自分の方が押せる、故にさほど強いパンチも来ない、
という前提がありゃこそなので。
 
実際、右リードなしで中途半端に左肩を前に出して、近づいてから左を先に打っていきますが、
あそこで打ち返されても大丈夫なパワーしかない、そんな相手ばかりですしね。
アラン然り、今までのタイ人しかり。

ただ、子供の頃からの鍛錬、副業なしの練習環境、そして伸び盛りの若さ、
これらが相まってすごい成長をしているのは確かですね。
他の選手にはないものを持っています。

しかし、たとえば名城信男や大場浩平を見ると、一目見るだけで、
ボクシングの全体像、あるいは攻防両面において、大きな可能性を感じるのですが、
亀田の試合をいくら見ても、良い面だけ、片面だけしか見えないように感じます。
つまり「そういう試合」しか組まれていない、ということなのでしょう。
そこを抜きにしての絶賛、礼賛はどうかなあ、ってところです。


で、アランブレット戦の試合自体についていえば、本当につまらない試合でした。
予定調和というか、あんなもんかな、こんなもんかな、としか感じることがなかったです。
眠気を感じつつTVを見ていて思うことは、

「こんなつまらん試合を全国に流すなら、大場とか名城とかを映したってくださいよTV屋さん」

ってことばかりでした、ハイ。
コメント (4)
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