さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

中岸風太

2005-11-03 01:04:17 | 新人王戦
先週の土曜日、新人王西軍代表決定戦を見てきました。

小・中学生のころに、プロの興行で少年同士のエキシビジョンに出たことを理由に
高校生になってから出場停止を受けるという「ヤカラ」な目に遭った、
金沢の天才少年ボクサー、中岸風太(カシミ)が登場しました。

彼が中学生時代、石井広三の試合の前座で、彼のエキシビジョンを見たことがあります。
ロイ・ジョーンズばりのボクシングを平然とこなす、恐るべき少年の姿に唖然となり、
同道した識者の方ともども、そのセンスを絶賛したものです。

あれから4年が経ち、彼はくだらない大人たちのヤカラにも負けず、
プロ入りして中日本新人王となり、大阪にやってきました。

リングに上がった彼は、足馴らしのためにリングをさーっと一周しました。
その姿はまさに彼の名の通り、一陣の風のようでした。

試合が始まっても、その印象は同じでした。
彼は風のように舞い続け、見る者の反射神経を超えた
タイミングと速さを持つパンチを次から次へと繰り出し、
強打の社長ボクサー高野愛を完封しました。

若さとセンス、そして冷静な闘いぶりの中に時折覗かせる、若者ゆえの激情。
何もかもがきらきらと輝いていて、目に眩しかったです。

彼の今後がいかなるものになるのか、私にはそれを断じる見識はありません。
長所短所を語り、評論をすれば、もちろん誰もがそのセンスを認めると同時に、
まだまだボクサーとして「不備」な点があることを語ることもできましょう。

しかし、彼がこの日、私の目の前で放ってくれた輝きは、
そうした言葉とはまた別の価値を持って、私の記憶に残り続けることでしょう。
彼が様々な問題にも負けず、おのが才能をここまでまっすぐに伸ばしてきたことに、
言いしれぬ感動を覚えました。


ボクサーの人生には、いつもリボンがかけられているわけではないが、
自身の才能を、可能性をもって、掴めるだけの夢を掴んでほしい。
心からそう願います。

中岸風太、とりあえずおめでとう。そして次も頑張れ。
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (あきのしま)
2005-11-07 20:19:50
はじめまして☆

風太さんの試合みました!!

素人の私でもぶるっっとくる魂を感じます!

頑張ってほしいです
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Unknown (さうぽん)
2005-11-11 00:55:02
あきのしまさん、コメントありがとうございます。

次は全日本決勝戦です。

中岸風太、金沢の星から、日本の星に、

そしてその上と、大きく輝いてほしいですね。

返信する
Unknown (あきのしま)
2005-11-21 23:44:32
風太さんなら必ずやってくれますよね!

ずーーーっと応援していきます
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