ということで昨日は何とか、Leminoのライブ配信、メインに間に合いました。
じっくり見ることが出来たので、感嘆に感想です。
井上尚弥は初回から右をボディに送り、ワンツー、右を上に、強めに叩く。
マーロン・タパレスは低い構えから右リードを突き上げ、左右ともにオーバーハンド、かと思えばアッパー気味のパンチを飛ばす技がある。
左ストレート、浅いながらヒットしたが、同じパンチを外されて、井上が右アッパーによるお迎え。
徐々に威嚇され、威圧された感あり。
2回、タパレス出るが、井上の左足につまずく格好でスリップ。同時に井上のジャブも入っていた。
タパレス攻めようとするが、井上はコンタクトの度に右ボディを打つ。タパレスの弱点、ボディを抜かりなく攻めている。
これがあるから、タパレスの攻めがもうひとつ物足りないものになっている、と見える。
3回、タパレスは引き気味の構えになっていく。井上、右から上下に攻め、タパレス一発だけ右返すが、威力が無い。
タパレス左ボディ出すが、井上がコーナーに下がって誘っても手が出ない。逆に引いた守りに冴えが出て、井上の軽いコンビを外す。
井上、攻めるフェイント入れてタパレスを誘い、小さい左のチェックフック。タパレス察知して躱すが、脅かされている。
4回、タパレス圧されている意識あり、攻め返そうという感じ。懸命にやっている。井上のワンツー出るが、右フック返し。
右フックのダブルがあり、さらに出て互いの右が交錯する。タパレスの方がコンパクトな軌道で振れていて、当たっていたら、という場面。
しかし好事魔多し、か。井上、タパレスが少し良いと見えた直後、ロープに下がって引き寄せにかかった、ように見えた。
直後、タパレス左ボディ。しかし井上が打ちたかった左右ボディを叩く。右アッパーから、ワンツー、左ボディに繋げる。
タパレスさらに出るが、ボディブローの応酬で井上が打ち勝つ。この展開こそ、タパレスが避けたいものだったはず。
この攻防は、私には井上が意図して作ったものに見えました。
タパレス劣勢、井上は相手を見て、徐々に強打を狙いだす。
タパレスが右フックを打つ直前、小さい左フックでタパレスの右顔面をヒット。止まったタパレスに左右で追撃、ロープ際でタパレス、両手をついてダウン。
タパレス立ち、ここはゴングに救われる。
これで次、終わるかなと期待したところですが、スローで見るとダウン直前の追撃が、もうひとつ、強くヒットしていない。
ここで叩き込めていれば、とあとから思ったところ。
5回、井上は仕留めにかかり、強打を打ち込むが、タパレスは引くかと思いきや果敢に打ち返す。
井上、ここは少し面食らった?右アッパーとフックを組み合わせたコンビを受ける場面も。
タパレス、元々センスと強打を兼ね備えたサウスポーで売っていた。勝負を賭けて打ち合う腹か。
しかしこの展開では、やはり井上にかなわない。右フックヒットも、ワンツー端緒にアッパーまで打たれ、渾身の右フックも外されてカウンターの的になる。
そうかと思えばジャブからストレートでガードを射貫かれ、外からは左右ボディ。
この回3分、井上のKOを期待して見る目には、あの井上が倒しきれない、タパレスの奮戦光る、となったでしょう。
しかしタパレス側から見れば、井上の乱戦における強さと、その渦中でも様々な「狙い」をもって攻めてくる揺るぎなさに、改めて脅威を感じた、となったことでしょう。
6回、井上はまた少し下がって攻めさせ、それでも足りないか、コーナーを背負う。そこからワンツー決めて、左右コンビ。
タパレス右外され、井上が掬うような右ヒット。ラスト、また右アッパー二発。タパレス、ミスしてアウトサイドからパンチを通される形。よろしくない。
7回、タパレス攻める、というか井上が攻めさせてあげている、という「絵」。井上、ロープ際から左右ヒット。タパレス、気付けば完全に後ろ足荷重のバランスに。
8回も井上、ワンツー決める。身体寄せてショートの応酬では、互いに敏捷に外し合う場面が。この後タパレス、軽いが左などヒット。
しかし意図を持って打っているのは、やはり井上。タパレスがやっているのは、強いられた対応、に過ぎない。
Leminoの実況解説は、井上の強烈なKOシーンという「絵」が欲しいのか、盛んに井上が攻めあぐね、タパレスが健闘しているという話を重ねていました。
だが、おそらく生涯ベストの出来で来たタパレスを、4回の攻防を経て、勝ち筋のない展開に押し込めてしまっている井上尚弥の闘いぶりは、それで充分驚異的なレベルにあることを、もう少し語ってくれたらな、というのが、率直な感想でした。
序盤はいくつか攻め口も見せていたタパレスですが、井上がボディブローをまず見せ、その後様々な展開でも常に上を行き、ダウンも奪って、ポイントもほぼ全て抑えている。
その上で無理に押し込まず、相手に攻めさせておいて、その都度攻防ともに一段上の技と力を示し、タパレスの心身を追い込んでいる。
確かにこのまま判定となれば、一件地味な試合に見えるが、今日はけっして絶好調というわけでもない?井上尚弥の技量は、やはりスーパーチャンプのレベルにあるなと、そんな風に思いつつ見ていました。
9回、タパレスがヒットを取るも、井上が一瞬、右ストレートをスナップ効かせて打つと、タパレスのガードを通せる場面もあり。
少し疲れの見える井上だが、ちょっと不格好ながらしっかり狙った右カウンターもあり。
10回、どう見ても判定では勝てないタパレス、攻めてくる。しかし肝心の「手立て」がなく、確信のないまま出ている感じ。
井上も中盤以降、一打の切れ味はちょっと...という印象で、これは判定かな、という感じだったのですが、ワンツーを二度打ち、二度目がタパレスの顔面にクリーンヒット。
見た印象以上に効いたのか、ここまで心身ともに蓄積したダメージ、疲弊の影響か、タパレス膝から崩れてダウン。そのまま立てず、KOとなりました。
結果がKOだったから、一般的な評としては良かった、と収まるだろうが、井上への大きな期待の裏返しとして、厳しい見方もあり得るだろうなあ、というのが、見終えての印象でした。
しかし上記したとおり、マーロン・タパレス、元々は天才的センスを持つ強打者として知られ、なおかつ様々な駆け引きや狙いを持ち、その上で実にやりにくいスタイルでもある、小柄で巧い強打のサウスポーという、どの面から見ても「難敵」である相手に、その行く手を逐一阻み、抑え込んだだけでも充分、合格点の試合です。
それを最後は、劇的とは行かずとも倒して始末を付けるのですから、これはやはりスーパーチャンプの仕事だな、と。基本的にはそう思います。
例えばロベルト・デュランやアレクシス・アルゲリョの数多の勝利の中にも、これに類する試合はいくつかあったなあ、などと、ぼんやり思ったりもしました。
もちろん、試合から時間が経って、本人や周辺から、この試合にまつわる見方、目に見えない事実が語られたりすることがあるかもしれません。
見たところ、タパレスの右足の位置や角度の変化(引く足と攻める足の切り換えが、トリックになっていて、逆をやる場面などが散見されました)が気になったものか、思うように内外へ踏み込めなかったような感じもありましたし、サウスポー相手に身体の面を合わせに行ったがかなわず、逆に際どく狙われていたりもしました。
試合全般を通じて、今までのサウスポー戦では見られなかった難しさのようなものがちょっと見えた。それはバンタムまでのように、強打一発で相手を痛めつけられなかったから、に尽きるでしょう。
マーロン・タパレスの巧さ、懸命さはもちろんありましたが、同時にいよいよ僅かずつだが「階級の壁」が見えたというべきか。或いは井上尚弥自身のコンディション、その他にも要因はあるのか。
来年以降もスーパーバンタムに留まる、という方針が語られていますが、相手選びどうこうというのは置いといて、井上尚弥にも当然のこと、新たな闘いに向けての課題があるわけです。
本人が随分前から語っていたという「30代になって階級を上げて、今までの感覚で倒せなくなったときに、如何に闘うべきか」というテーマが、いよいよ現実的になってくるのかもしれません。
今回の試合がその範囲内にあるものだったかというと、若干疑問ではあるのですが...いずれにせよ、前人未踏の野を征く井上尚弥なればこそ、その先に容易な闘いなどあり得ず、圧勝や快勝に終わった試合とて、その内実はけっして「楽勝」ではない、と改めて思った、そんな試合でありました。
二人とも前の足が絡むくらい出し、一方重心は後ろ、スタンス広めで難しい距離感にさせたのはありましたね。ただ裏返せばそれって尚弥様にクリーンヒットさせにくくするため
自分のパンチを当てるのは二の次。ポイントはなかなか取れない。まず統一王者をこの構図に押し込めている時点で頭抜けてます。長谷川さんも9ラウンド後、タパレスは尚弥様に合わせたやり方、ポイントは…と言ってましたが、クリーンヒットは許さないがこれでは勝てない、そして結局倒される。これはバトラー戦もそうでしたが尚弥様より相手の闘い方の問題かと。
ただ強いて言えば畑山さんがこの二試合指摘した、パンチがやや大きい点。
これは尚弥様、倒して当たり前。圧倒的に勝って当たり前の雰囲気が知らず知らずのうちに力みになってないかなと見ます。
元々スピードパワーや持っているものが高い以上、ジャブワンツー、ステップだけでポイント上圧勝は多分できる。ただ尚弥様は期待以上やろうとして最初から倒しに行き、相手はできるだけもらわないようにする、それも王者クラスがそれやる訳だから難易度高いです。加えて弟さんの誕生日。
色々力む訳もありました。
その辺お父様が、軽くでいいから弱らせて行こう、のアドバイスしたのは見事でした。
ただ、もし似たような展開をやっていたのが全盛期のリゴンドーだったら、タパレスより遥かに速く、パンチの切れも凄まじく、その上馬耳東風の趣で『仕事』に徹し、とやられてもっと競った試合になったのでしょうね。一発でもクリーンヒットが顔面に直撃したらそのまま沈むかも知れませんが。そういう意味では、井上に『脅威』を与えるには至らず、やはり完敗というのが妥当な評価になるのでしょう。それでも、次に対戦が内定していると思しきあの男に比べればタパレスの方が明らかにやりづらく強い選手だと思いますが。山中戦に置ける遺恨と規律・倫理観の欠如に目を瞑ったとしても、井上の対戦相手としてはグレードが明確に一枚二枚落ちる相手で、わざわざ特例まで使っていの一番に日本で戦ってやるほどの相手か、と言いたい気持ちです。
距離感が取りにくいタパレスの布陣,ほぼ完成形だろうと思うレベルで,後ろ重心から独特のボディワークを併用して自分のみ距離を構築し左右リードを当てる技術は半ば機能していました.井上尚弥をしてジャブの距離が合わない,クリーンヒットが思うように取れないというレベル,しかしながらその中でボディと右ロング軸にに多彩な攻めで相手を奔命させ,最終的に押しつぶすように崩し倒してしまった.タパレスには判断ミス,調整ミス,メンタルトラブルはなく,生涯ベストに見えました.モラールが高く,ボディブローによく耐え,我慢すべきところ,打ち合うところはきちんと棲み分けていた.地味強というか,正しく難敵でした.
無論井上尚弥とて人間ですので,年齢の影,階級の壁はそこかしこに散見されましたが,素晴らしい試合ぶりだったと思いました.
タパレスは井上と同じ下から上げてきた選手ですし、今回クリーンに当たらずとも倒せていますし、フィジカルで押された感じもなかったので、階級の壁という印象は個人的には受けなかったです
今まで多くの選手が阻まれたり、スタイルの変更を強いられたりしているので、理由に階級の壁を使いたくはなりますが笑
基本的には井上はサウスポーは得意だと思いますし、フルトン相手にああいうスタイルにも対応できることは示していますが、以前のアメリカ合宿で、階級を上げるとより様々なスタイルの選手にへの対応が必要になると現地の人に言われていて、今回はそれらが複合したで難解となったスタイルへの対応が問われたように感じました
そこにさらに階級を上げよりサイズの不利が加わると、今のセンセーショナルなKOスタイルからの変更も必要になるのかもしれませんね
今回のタパレス戦、試合前も後もどのような視点、基準で語るべきか自分には分からず。二階級四団体統一という偉業を成し遂げる相手として、タパレスは相応しくない、という思いは試合を見ても変わりませんでした。
王者同士でありながら、その評価(実力)の差から、はなから二人は「対等」ではないのですよね。井上には「圧勝」「KO」が半ば義務付けられ、タパレスはどんな戦い方でも勝利を目指せば良い。タパレスの戦い方は、井上相手でなければ「それでは勝てない」と言われるものだと思います。正確さ、決定力で劣るのに、ディフェンシブで手数でも下回っている。勝つための手段は用意していたのでしょうが、それが出せていない、通用していない。ただ出来ることは全てやっていて、他の戦い方があったわけでもなく。自分の中ではバトラー戦と同じカテゴリーです。
階級の壁は特に感じませんでした。もちろん違いはありますが、バンタムでもディパエンのように粘れる選手はいましたし。でもやはり削られ、後は時間の問題という点でも同じ。ドネアの方がはるかに圧も恐さもありました。
バンタムで井上に序盤で倒された選手たちは皆、井上と自身を「対等」と思って戦っていたのですよね。Sバンタムでも同じような相手が現れれば同じことが起きる、と自分は思っています。タパレスにそれを期待する部分もあったのですが、トレーナーは「弱者」としての戦略を立て、タパレスはそれに沿って戦っていたと思います。
井上自身のコンディションはよく分かりませんでした。ただタパレスがやりづらかっただけ、という気もしますし。
この試合での井上に対する評価がどうなるかは分かりませんが、即フェザーに上がるべきという声は減るでしょうね。井上自身は何も変わってないのですが。そして、PFP1位返り咲きは難しい気がしますが、Fighter of the Year は穫れるでしょう。
率直に言って、単発の狙いこそあったものの、タパレスは勝てない状況に追い込まれて、そこで頑張っていただけ、ではありました。序盤から井上は相手の構えや出方(というか、出ずに狙う闘い方)を委細承知の上でスタートし、見映えの悪いもらい方を何回かするのも覚悟した上で、相手を誘ったりもしていましたね。それでも長引き、でもそれだからこそ、引いている相手を最後倒せた、ということなのでしょう。井上は、試合前からこういう展開を想定していたようです。もちろん大きな期待に応え続けたいという気持ちはあるが、今回は相手の諸々を考えると、どうも無理だと。コメントの端々に、そういう痕跡が読めますね。
大振り、というものについては、相手との間合いが遠い、合わないときには必然的にそうなるものです。何も大きく振りたくて振っているのではない。少なくともあのレベルまで訓練されたボクサーというものは、大きくパンチを振ることは、もう本能的にしないものです。相手に見せるもの、という例外はたまにありますが。井上の場合は、見せるというよりもガード叩いて「覚えさせる」ことが多いですかね。
>月庵さん
タパレス級の力がある選手が、主導権を手放して防御重視、でも単発の狙い、という構えで来ると、スペクタクルな試合にはならないですね。タパレスは彼なりに頑張りましたが、4団体世界統一戦の一方の王者としては、完全に力不足でした。あくまで挑戦者、格下としての健闘だったと言うべきでしょう。まあ試合のお題目どうより、井上尚弥相手だからそうなる、と言えばそれまですが。ただ、仰る通り以前のタパレスだったら、序盤で終わりだったでしょうね。
リゴンドーが良い状態であれば、井上の勝ち筋は、今回のように一発で倒そうとはせず、速い連打とリードパンチで槍衾を作って追い立てる、という流れに持っていくのが一番でしょう。楽に構えて見られて、そこからの攻防だと、いかな井上といえども、リゴンドーは手強いでしょうね。私は井上が勝つとしても、それこそ棄権か、それに近い状況に追い込まないと難しいと思います。
「次」については、どうも親分衆の間ではもう決まっている感じ、ですね。これから試合までの間、阿呆な話や嫌な話を散々見聞きせなならんのか、と思うと気が滅入ります。ただ、あんな者でも井上戦となれば、持てる力をフルに発揮はすることでしょう。そういう意味では容易ならざる、という点で、タパレスと通じるものもありましょうね。
>Neoさん
あの倒し方は、本人は驚いた、と言っていますが、最初の右がガードに当たったときに、タパレスには脳が揺れるような形でのダメージがあったのでしょうね。追撃で倒れましたが、あれだけ見ると倒れるほどでもない。二発セットのKOだったのでしょう。
タパレスに関してはあの闘い方で、相手に打たせず自分のパンチだけ当てる勝ち方が、他の相手なら充分出来るんでしょうが、井上はどうやら、試合前から完全に「ああなる」ことを想定していたようでした。それ故、タパレスの意図したものが全部、勝利への道筋とは切り離されてしまった。そういう試合だったと思います。
今回の試合が階級の壁によるものかというと、以前のような驚異的、爆発的強打が出なかったという面ではそうですが、さりとてパワーが通じていないわけではない。ちょっと話の基準が他の選手とは違うので。往年のグレートが直面したそれともちょっと違うかなと。井上尚弥ならではの見られ方、その一端でしょうね。
>モノクマさん
例えばナルバエス戦のように、ガードの上からフルショットで叩く、というスタートではなく、右ボディから始めたところを見ても、私は井上が相手の構えや闘い方を承知していた、という見方です。4回に倒す流れまでは、まだ「色気」も残っていたかもしれませんが、その後は時に相手を誘いつつ、まあ乗ってこないだろう、ならばもっと追い詰めて終盤まで、じわじわと攻めていた、という風に見えました。階級の壁という表現については、上記の通りで、井上尚弥基準、ならではの話でもありましょうね。その話は基本、フェザーからかなと。
対サウスポー戦は得意な方でしょうね。ただあれだけ引かれて、単発狙いでは難しいですね。言えば勝ちには届かない状況になっても、タパレスはやり方を変えませんでしたから。10回になって、ちょっと挽回しなければ、みたいに来たらすぐにああなりましたが。判断としては遅いし、井上が疲れてきただろうからやれるか、みたいに思ったのかもしれませんけど、対立王者としては力不足が見えたところですね。
>海の猫さん
観戦お疲れさまでした。仰る通り、対立王者としてのタパレスは力不足でしたね。挑戦者として難敵ではあっても、格は確実に違った。主導権を手放して狙う、という時点で、そうじゃないだろうと。でも試合前からそういうものだと、誰よりも井上尚弥は感じていたんでしょうね。苛立ちというのはなく「しょうがないなあ」という風が、試合を通じて顔に出ていたかな、と今になって思います。
とはいえ、さすがに何の手立てもないバトラーと同列にするのは気の毒かもしれませんが(笑)。あれこそ、芯から勝つ気なかったですからね。
階級の差に関しては上記の通りで、それはナルバエスをいきなり打ち崩したようなパンチの効き方はさすがに無いですが、さりとて充分平均以上、というところですね。まあ、そもそも、もうあんな打ち方はしないですが。フィニッシュはブロックの上のパンチが効いていたようにも見え、威力自体は充分、と言えるのでは、とも思います。
今後の対戦者がどういう構えで来るかは何とも言えませんが、フルトンなんかは自分が上だ、という感じでしたよね。今にして思えば実に好ましく、頼もしかったなあ、と思います(笑)。アフマダリエフはインタビューでの言を見ると、タパレスとは違うだろうと期待します。「次」が有力らしいあの男に関しては、正直碌でもないことしか思いませんが...。
井上のコンディションは、本人も陣営も当然言いませんが、悪く見えるような相手だった、というのは確かですね。
その辺の見映えが、ファイター・オブ・ザ・イヤーにどう影響するか、私はちょっと悲観的ですが、どうなりますかね。