さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

何が東洋最強か/採点よりは苦戦/強打には警戒を/また生中継三昧の週末

2018-01-28 17:18:28 | 海外ボクシング



ということでWOWOWの生中継、有り難く見ておりました。

メインのルーカス・マティセは、めでたく?自身初の正規王座獲得。
タイのティーラチャイ(新たな表記はピンとこないのでこれで行きます)を
8回、二度倒してKO勝ちでした。

しかしそれまでの過程は、大柄なティーラチャイのジャブ&クリンチに
強打を封じられ、けっこう苦戦というか、退屈な展開を強いられていました。
見ているこちらも、7回くらいから欠伸が出ていました。

なんだこの試合、このまま12回まで行ったら、果たしてどんな判定になるのやら、
と思っていた8回、いきなりマティセがワンツーでダウンを奪い、
肩を入れた左ジャブのようなパンチでKO、という流れ。
さすがにこの辺は、パチッと目が覚めました(笑)

しかし、ティーラチャイの闘いぶり...これを東洋最強だの、
亀海や小原より強いだの、誰がそんなことを言うたんや、と...(--;)

以前何試合かYouTubeで見たときは、こんなじゃなかったですし、
相手もそこそこの感じだったから、もっとがんがん打って突き放すのかな、と思いましたが、
終始へっぴり腰で、打たれたら心身ともに脆い印象。正直、がっかりしました。
少なくとも亀海や小原は、結果負けでも、こんな試合は絶対にしませんよね。



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ホルヘ・リナレスは、メルシト・ヘスタに3-0判定勝ち。
しかし、採点ほどに圧勝という感じでもなかった印象でした。

ヘスタは単発ながら、思い切り振る右フックで迫り、
序盤から、比較的近い距離で闘う流れを作ったのが良かった。
リナレスはヒットでまさるも、全体的に速いが軽い連打が多く、
芯を食うヒットは単発に終わりました。

10回なんかは、少し疲れが見えたり、序盤から横向いて外す動きがあったり、
英国での自在な動きとは、少し違っていたというか。
どこかコンディションの面で、不安があったのかな、と思ったりもしました。

それでも勝利自体はクリアなものでした。
ヘスタはランキング以上に力のある選手でしたが、それでも。

しかし、この内容で、米国における評価が急上昇、ともいかなさそうですし、
今後はどういうマッチメイクになるんでしょうか。
マイキー・ガルシア戦が組まれれば一番ですが、情勢も変わり、
そもそも勝機自体も目減り傾向かなー、という感じですね。
キャンベルの再挑戦を受けるとか、そういう方向になって「しまう」んですかね...。



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さて来週日曜日は、沖縄にて比嘉大吾の凱旋防衛戦
本人は自信満々で、敵はモイセス・フエンテスよりも減量苦、というところのようです。

しかし、比嘉が序盤から、自信満々で仕掛ける流れで、押しまくって倒せればいいですが、
フエンテスは動いて外す相手は苦手なれど、外すよりも打ってくる相手になら、
持ち前の一発強打を決める可能性を秘めた相手でもあります。

田中恒成戦でも完敗の中、少し田中が攻めを重ねようとした2回の前半、
その怖さを見せて、攻勢を取った時間帯がありました。
田中に完敗したからといって、容易い相手だと思って、動きの乏しい攻め方をしたら、
フエンテスの決定力が高い一発が、予想を覆す可能性ゼロとは言えません。

比嘉が丁寧さを失わずに、なおかつ積極的な、質の高い攻撃ボクシングを実現出来る、
世界王者としてのレベルにあるファイターなのかどうか。
予想は比嘉に大きく傾いて当然の試合なれど、試合展開、内容について、
そのあたり興味深く見られる試合かもしれない、と思っております。



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来週の週末は、日曜が早朝からDAZNのライブ配信で、
前記事に書いた英国のクルーザー級若手対決が見られます。

そして、その前日土曜日夜は、G+で生中継あり。
末吉大vs大里拳の一戦。末吉は初防衛戦です。


つまり、見ようと思えば土曜夜にホールの試合、
日曜早朝に英国の試合、そして夜には沖縄の試合が、ライブで見られるわけです。

なんだか急に、ほぼ毎週末、生中継の波がやってきますね。
ある意味、昭和のTVボクシング黄金時代以上の勢いです。

以前は、リングジャパンのビデオ買ったりしないと見られなかった海外の試合を、
WOWOWで毎週、数週間遅れながら見られるようになったことを喜んでいましたが、
こういう状況になってくると、ライブでないと物足りない、という贅沢を覚えてしまった感じです。
困ったものではありますが。



しかし、例えば3月、神戸のダブル世界戦などは、今のところTVの話が
記事のどこにも見当たらなかったりします。
世界戦としてどう、というのを外せば、日本上位が世界ランカーに挑む試合、という観点で、
一定の興味を持って見られるチャレンジマッチではあるのですが、ライブで見ようと思うと、
会場に足を運ぶ以外、方法がない、ということになるのかもしれません。

真正ジムお得意の、民放BS放送がディレイでもあればいいですが、
果たして二試合分の枠が取れるものかどうか。
海外の試合がどんどんライブで見られるというのに、関西地方の試合では無理かもしれない。
このあたりの状況が、きれいに整理されるには、もう少し時間が必要なのでしょう...かね。




コメント (5)
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