さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

盛大な公開スパー/転級しなければ/試練の敗戦/これも要注目

2017-05-08 04:33:01 | 話題あれこれ




昨日は一応、昼間の生中継をのんびり見ておりました。

果たして、そんな大層な試合かね、生中継するほどのものではないだろう...
とは、誰の思いも同じだったでしょう。
メキシコで大騒ぎになるのは、まあ仕方ない部分もあるのでしょうが。

まあ、とりあえずルーカス・マティセがKO勝ちで再起したのはめでたいな、と。
デビッド・レミューは、体格差と同時に、あの単調さでは倒せずとも仕方ない、と。

で、メインは、技量の差がそのまま出たらこうなる、としか思うことがありませんでした。
カネロ・アルバレスから見れば、ジュニアさんは図体のでかいスパーリングパートナーみたいなもんやろう、
と思っていた、そのままの「絵」が12ラウンズに渡って見られました。

試合後、ゴロフキンが登場。去年も似たようなことになっていましたが、
今回は9月に対戦合意とのこと。
カネロはあれこれ言い、ゴロフキンは半笑いで応じておりました。
やるのはめでたいことなれど、また何ポンドで、とかごにょごにょ言いやせんかね、というところなんでしょうか。

もちろん、好カードであることに疑いはありません。
強打、剛健の王者に、抜群のセンスを持つメキシコのスターが挑む、見逃し厳禁の一戦です。
あとは「余計」なこと抜きで、すんなり決めてくれれば、言うことなしなんですがね。


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前日には、ユリオルキス・ガンボアがTKO負け。世界戦以外では初黒星。

しかし、この体格で、ライト級で戦えば、いずれこうなるとしか言いようがないですね。
この人がフェザーで世界獲ったころの強さったら、もう衝撃というか感動的というか、見事なもので、
それと同時に「このクラスだと体格面で苦労せんかな」なんて思ってたんですが。

実際、あのままフェザーで闘い続けてたら、後に王者となった数々のスター選手たちとの対戦で
あれやこれやと楽しませてもらえたんやないかな、と思ったりもします。

ビジネスやマッチメイクの都合で、あれを追いかけ、こっちに飛んで、という具合で
ほいほい階級を変えて、結局はなんのこっちゃわからん、みたいな事例が散見されますが、
この圧倒的な才能の持ち主も、そんな感じになっちゃいましたかね。本当に残念です。


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加納陸、世界挑戦経験者のフィリピン王者にKO負け

高山勝成戦に続く、試練の一戦となった模様ですが、仕方ないことだとも思います。
19歳のボクサーが、歴戦の高山に続き、現役のフィリピン王者に敗れたとて、
批判するには値しない。むしろ果敢な挑戦をした、と称えるべきことでしょう。

試合の肩書きが、実際の内容、内実よりも大層なものであり、それがファンの評価に
避けがたく影を落としてしまう、その現実が残念ではありますが。

試合後、休養や引退や、ということまでほのめかされたようですが、
若くして、実像以上に、記録や何やという話題と共に語られることの重圧もまた、
実際の過酷な闘いと同様、彼を苦しめてもいたことでしょう。

色々考え直さないかんことがあるな、と、一介のファンでさえ思います。
彼と、彼の周囲もまた、そうであってほしいですが。


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八重樫東、ミラン・メリンド戦への心境語る、という記事です。

私もそのうちのひとりですが、このクラスではやはり、この前日に名古屋で行われる
田中恒成vsティト・アコスタの一戦に興味が集中されています。
しかしこの、IBFの指名試合もまた、負けないくらいの好カード、ビッグマッチだと言えるでしょう。

この前日には有明でも、WBCタイトルがあり、拳四朗がガニガン・ロペスを攻略すれば、
ライトフライ級四大王座を日本人ボクサーが独占するわけですが、
その翌日、八重樫が陥落し、その独占が早々に破られても、何の不思議もありません。
メリンドはそれだけの強敵です。

負けはファン・エストラーダとハビエル・メンドサ戦、ふたつの世界戦のみ。
世界上位との対戦も多く、その強さはレコードを見れば一目瞭然。
それ故に、日本人との対戦は今回が初めてです。

動画はあれこれ見てきましたが、数が多すぎるので、直近のファーラン戦ハイライトをご紹介。





全盛期の切れや迫力からすると、ちょっと不完全燃焼な印象ですが、
長身ファーランのリーチに苦しんだ面もありましょうか。

しかし左リードから右の繋ぎのみならず、左フックやアッパーを多彩に散らすコンビ、
そしてその威力はなかかなのもの。

非常に好戦的ですが、防御面でも優れている。
距離が詰まった打ち合いに強いのは、上下に打ち分ける左右アッパーの威力と同時に、
下を向かずに顔を上げ、目線を切らないまま小さなダック、ヘッドスリップで避けて打ち返せるから。

年齢的に上昇期ではないですが、充分手強いし、これがラストチャンスでしょうから、
意気込みも相当なものがありそうです。
八重樫とのベテラン対決は、東洋軽量級全体を見ても、なかなかの好カードです。
長年見て見たかった試合でもありますね。

21日の有明は、前日の興行に比べて注目度が落ちるかもですが、
実はこういう、必見と言うべき試合もあるわけです。
この一戦に勝てば、八重樫東の評価はさらに大きくアップすることでしょう。

良いコンディションで上がり、スピードとリズムで上回って、勝ってほしいです。
今から楽しみなような、怖いような一戦ですね。


コメント (4)
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