さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

まだ足りない「段階」/天草で世界戦/対照的/ロシアの異様/レナードを踏襲?

2016-12-28 00:29:14 | 話題あれこれ



年末の世界戦ラッシュ、おいおい感想を書いていくことになりますが、
試合の数だけ公開練習があり、調印式があり計量があり...例年同じ事を思いますが
取材する方々も、大変な思いをしておられることでしょうね。

とりあえず、おのおのの試合については、予想というか思うところはざっと書いてきたので、
それ以外の話題を拾ってみました。


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ミドル級の世界戦線は、ゴロフキンがダニエル・ジェイコブスと対戦決定し、
残るWBO王者を巡っての争奪戦があれこれと話題になっています。

カネロ・アルバレスは、良いお金になる試合(チャベスJr.戦?)或いはWBO獲得を経て、
ミドル級への順応を果たし、同時にゴロフキンが多少なりとも疲弊し、下降するのを待ち、
その上で対戦に踏み切る、という目論見のようですね。
まあ、そうそう何もかも都合良く、話が回るはずもないでしょうが...。

で、村田諒太はというと、30日の試合を経て、現王者サンダースへの挑戦希望のようです。
率直に言うと、ミドル級での世界挑戦は、確かに最強ゴロフキン相手ではなくても難事で、
壮大な挑戦ではあるんでしょうが、そこに辿り着く段階には、まだ全然来ていないと見えます。

現状の村田は、元五輪金メダルの肩書きはあれど、中堅やベテランに快勝出来る、という
位置でしかなく、ここから世界を目指すために、例えばヒトロフ、ファルカンといった五輪組や、
或いは世界上位の誰かひとりとでも対戦し、勝つくらいのものを見せないと、
挑戦者として選ばれるには、いかにも不足が多い、と言わざるを得ません。
まあ、サンダースが「格下ながら五輪金」の選手を選ぶ、という構図ならあり得るのでしょうが。

30日の相手の実力は見てみないと不明ですが、快勝するにしてもよほどの水際立った内容でないと、
世界どうという感じではないように思います。
世界への「前段階」ではある、そこに来てはいる、それだけでも大したものではあるんですが...。


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熊本の天草で、WBOミニマム級暫定王座決定戦が決まったとのこと。
福原辰弥がメキシコのモイセス・カジェロスと対戦だそうです。

これ、真正ジムの山中竜也が出る、という話だったはずなんですが、ランキングで言えば
福原が2位、山中は4位で、今回はそういう順番?の通りになった、ということなんでしょう。
福原は井上拓真戦で見たのみですが、しっかり鍛えられていて、粘り強い闘いぶりでした。
暫定というのは残念ながら、震災で苦しんだ熊本に王者誕生なるか、期待したいですね。
しかし試合を見る手段があるのかどうなのか、非常に暗い予感がします...。


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辰吉寿以輝のA級昇格初戦、相手は31戦のキャリアがある石橋俊とのこと。

デビューから、実力以上の注目を集め、キャリア構築もスター用のそれを用意さえた辰吉と、
強敵相手に負けも多いが、歴戦のベテランである石橋。
正直、意味のわからん外国人選手としばらく闘うのだろうと思っていたので、驚きのマッチメイクでした。

試合のレベルが高いものになるかはわかりませんが、当日の会場が、
なかなか熱量の高い盛り上がりを見せるのではないか、という想像は成り立つと思います。
今回の試合が、厳しいマッチメイク、と言えるかどうかは微妙なれど、
これからも安易な道には行かず、じっくりと実力をつけていってもらいたいですね。


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いやもう、この人、いったい何回目ですかね、こんな話
実力自体はある選手だと思うので、余計に残念ですが。

しかし、統括団体がやっとこさ、ドーピング検査に厳しい体勢を整えたら、
途端にあれこれ、出るわ出るわ。ええ加減にせえよおのれらは、という感じですね。

何もロシアに限った話でもないんでしょうが、他でもこんな記事があります。
以前BSで見た、ドイツ人ジャーナリストによる告発番組なども見ると、
記事にあるように「感覚が違う」としか言えないですね。
そして、ポベトキンもまた、その範疇に入る人なのだ、ということなんでしょう。


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メイウェザーの再起については、本人は否定一辺倒なれど、
パッキャオとの再戦がどうの、という話は途切れることなく話題になっています。
そこへ加えて今度はゴロフキン戦、という話というか「話題」も。

現在、世界的に見ても若干、停滞気味なボクシング界ですが、
その要因として一番大きいのが、記事中にもあるパッキャオ戦の内容でしょうね。
その組み合わせをもう一度、機運が高まれば、みたいな話には、首をかしげるばかりですが、
ゴロフキン戦となると、話の筋としては如何か、と思うものの、やはり気を引かれてしまいます。

これまた記事中にあるとおり、ハグラーに挑んだレナードの例を踏襲するか、というと、
レナードのナルシズム、エゴイズムは、メイウェザーのそれとはまた種類の違うものだと思います。
レナードは名誉のために、無謀と見える挑戦をするナルシストでしたが、
メイウェザーは何よりもまず自己保身が先でしょうからね。
あるとしたらゴロフキンじゃなくパッキャオなんでしょうね。

あちらでは、引退後もあまりに生活が派手なので、あれだけ稼いでてもすぐ破産するで、
なんて囁かれているそうで、あまりにもありがちな話に嫌気が差しますが、
そうなれば早晩...という感じなんでしょう。

その才能は驚異的なものでしたし、それは認めざるを得ないんですが、
やはり現役時代同様、いろいろと「如何なものか」と思わされます。
その一点においては、過去に類例のない存在です、このお方は。


コメント (2)
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