そんなことで、なかなか更新できずに、あっという間に年末です。
28日と30日、東西にて観戦という、相変わらずスチャラカな予定を立てたせいで
更新する余裕が全くありませんでした。どうもすみません。
それにしてもビートのHPをざっと見るだけで、
「公開練習ラッシュ」とでもいうか、連日ものすごいことになっています。
勝利の数だけ敗北があり、世界戦の数だけ公開練習がある。当たり前ですが。
記者さんたちもさぞや大変なんだろうなと改めて思います。
試合前に連日取材、そして試合自体と翌日の会見、これだけでいったい何本の記事を
書き上げないといけなんでしょうかね。
私なぞは気楽に、書きたい時に書きたいように感想文を書いているだけですが、
それでも年末年始、世界戦だけで8試合、加えて井岡宮崎石田、村田に井上弟に松本に...
一試合一本ずつブログ書いてたら、成人式が来てしまいます。
それも毎日一本書けたらの話で、下手したらジョムトーンvs金子戦までに終わらんかったり...
そんなことにならんように、うだうだと、まあ何試合かまとめるという形ででも、
とりあえず年初は頑張ってあれこれ書いて、皆様へのご挨拶代わり、という例年のパターンを踏襲します。
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んなことで28日の住吉区民センターの興行です。
スーパーウェルター級日本王者、37歳にして技巧派の快足、野中悠樹と、
元OPBF王者にして米国リングにも進出したチャーリー太田の激突。
前にも少しだけ触れましたが、よくぞ組んだと双方を称えたい好カードです。
WBOランカーのドミトリー・ニクーリン撃破で手にしたはずの世界ランクを
負傷とブランクによって失った野中が、4年ぶりに手にした日本タイトルは、
まさしく虎の子というべき大事なものの筈です。が、彼と陣営はそれを消極的に守るのでなく、
勝てばその価値を高められるという、積極的な「勝負」の防衛戦に打って出ます。
その相手がまた、米国のリングで強豪ジャメール・チャーロをダウンさせるも敗れて
その試合からの再起初戦という、ただでさえ手強いのに衰えてもおらず、おそらく意欲充分という
かなり怖い状態で挑んでくるチャーリー太田です。
確かに、このチャーリーに勝てば、ニクーリン戦勝利と同等か、それ以上の価値ある勝利となるでしょう。
同時に、敗れるリスクもかなり大きい試合です。
過去に何度も見たチャーリーの試合ぶりは、冷静に相手を見て、無駄を省いた攻防の中で、
日本や東洋のレベルを超えたパワーを発揮する、安定感と爆発力を兼ね備えた、堂々たるものばかりでした。
過去、日本における重量級クラスに何人かいた外国人ボクサーの中でも、全体的な完成度で言えば
おそらく最高の選手でしょう。
野中がこれにどう対抗するかですが、こちらも若手時代からけっこう試合数を見ていますけど、
見る度にこちらも安定感が増し、無理、無駄が削られて、完成度が高いボクシングを見せるようになってきました。
こちらの持ち味はスピードですが、サウスポーの定番である右に移動しての左ストレートを軸に、
早くて多彩な後続打をどれだけ出してポイントを確実に取れるか、というところでしょう。
あくまで過去の試合の印象ですが、前半良いのは野中、後半でも追い上げる力を持つのがチャーリー、という対比で、
試合展開が野中リードで進むのならば、チャーリーの追い上げを野中が凌げるか、が鍵でしょうね。
今回は日本タイトルだから10回戦です。この辺が勝負の綾か?
37歳にして、世界という夢を言葉として語り、その目標から「逃げ」を打たずに強敵を迎える野中。
世界のリングで惜敗して、捲土重来を期すチャーリー。
両者の激突は、どちらの応援をするにせよ、反対側のコーナーにも大いに敬意を払わずにいられない、
ボクシングファンが「かくあれかし」と思い描く、価値ある一戦です。
大阪では大晦日に世界的強豪リゴンドーがリングに立ち、その他元世界王者二人や、
二大王座が一試合に賭けられる試合などもあり、報道はそちらに集中していますけど、
今年の関西ボクシングを締め括る大一番は大晦日に非ず、28日住吉だ!と声を大にして言いたい気持ちです(^^)
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そんなことで、座れる席の最安値チケットを早々に確保し、当日は観戦して参ります。
上記のような私の見解に、ご賛同いただける方がどの程度おられるかは不明ですが、
もしPCの接続が上手くいけば、またこちらで、会場から速報をやってみたいと思います。
上手くいかなかった場合はごめんなさいですが。