さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

今日と明日の雑感

2009-05-02 23:13:39 | 関東ボクシング
さて、今日は後楽園ホールで5大タイトルマッチがあり、
明日はいよいよ、マニー・パッキャオvsリッキー・ハットンです。


まず、今日の試合について触れますが、正直、ここ数試合好感を持てない試合ぶりだった
河野公平のボクシングが、ずいぶん良くなっていたことに驚きました。

実のところ、名城戦での、下向いて突っ込んで相手をひるませて右!みたいな、ボクシングとも呼べない
「乱暴狼藉」の繰り返しには、人前で言葉にしない方がいいような感情を持っていました。
が、今日の河野は、頭突きじゃなくてパンチで相手を下がらせて前に出る、正しい意味での「ファイター」でした。
もちろん、何もかも器用に、鮮やかにこなしているわけじゃないですが、打ったら左右に動いて
相手の反撃を外してまた攻める、という動き方をしっかりやっていましたし、
左から相手を崩して攻めようという心がけも見えたし、とにかく全体的に良い感じでした。

残念なのは8回に右拳を痛めたとかで、相手のダニエル・フェレーラスがまた、涙ぐましいほどの敢闘を見せ、
終盤はクリンチの場面が増えてしまいましたが、今日の河野なら、素直に応援出来ます(^^)
今後は拳の具合が心配ですが、今日のようなクリーンなファイターぶりで、さらに上を目指してほしいですね。


メインの内山高志、冷静で、厳しくて、強いボクシングでした。
プロになった時に「あれが今の日本のアマチュアのパウンドフォーパウンドなんだよ」と教えてくれた人がいまして、
なるほどデビュー戦から相当に強くて、その後ちょっと苦しい試合もあったりしましたが、
今日が12戦目、相手がWBC5位で、この勝ち方はお見事としか言いようがありません。
強打を持ちながらそれにかまけず、サウスポー相手でもお構いなしに左ジャブから右を丁寧に当てては下がり、
サウスポーの右回りに対し、必要最小限の足の運びでついて行き、また当てては深追いせず、外してまた攻める。
本当に世界の頂点を目指して、自分のボクシングをしっかり構築してきたことが、しかと伝わってきました。
改めて、お見事でした。

で、世界っていうと、ひょとしたら...というか、やっぱりホルヘ・リナレスってことになるんでしょう...か?
もし実現したら、すごいカードですね、これは。
スピードに差があるかもしれませんが、スリリングな一戦になると思います。



さて、明日のビッグカードですが、ハットンが猪突猛進スタイルに出れば競った試合になる、と思います。
しかし、マリナッジ戦からトレーナーを変えて、スタイルを変えてきているのがどう出るか、ですね。
私は立体的、攻防一体のボディーワークと、正確な左、コンビネーションが冴える最近のパッキャオが、
いずれにせよ勝利するだろう、終盤KOか判定か、というところだと思っていますが、
とにかくGWの世界的ビッグファイトですので、好ファイトになってほしいですね。
まあ、なってほしいと思うまでもなく、そうなることでしょうけれど(^^)

コメント
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