さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

王者の足は重かったですが...

2008-10-25 03:02:43 | 関東ボクシング
クリス・ジョンvs榎洋之戦、
今、G+の放送を見終えましたので、取り急ぎ。


パッキャオは別格にせよ、長谷川穂積と並ぶ東洋屈指の一流チャンピオン、
クリス・ジョンでしたが、過去二度の来日と比べると、かなり調子が
悪かったように見えました。
序盤からとにかく足が重くて、セーフティな距離を取れませんでした。

対する榎洋之ですが、ジョンに比べると、どうしても単調で、
攻防共にバリエーションの差があることはわかっていました。
もしその差を埋めることが出来るとしたら、
ここ数年、偏重気味であるとまで言われた左ジャブを、
これまでのどの試合よりも多用してジョンのリズムを断ち、
その上で打ち合いに持ち込むことだろうと思っていました。

ところが足使って立ち上がるとばかり思っていたジョンが、
意外に距離を取らず(取れず?)榎が思った以上に
打っていける展開となりました。
これが結果的に、榎に幸いしなかった、むしろ災いしたように思います。

試合は打ち合いの多い展開でしたが、やはり良いのを当てても一息、
間が空く榎と、軽くてもヒットをひとつ取れば、その次、また次が打てるジョン。
それはジョンが元々持っているリズム、多彩なパンチ、
そしていつもよりは重いながらも、局面に応じて、
適切な立ち位置に自分の身体を運べる、足のステップによるもので、
これらの面を比較すると、やはり両者の間には、大きくはなくとも
確実な差があったと、これは認めざるを得ないでしょう。

採点ですが、私もジャッジ諸氏の採点に同意です。
榎が取れたラウンドは二つか三つ、というところでしょう。
私の採点は、榎に甘いかも知れませんが2R、9R、10Rを榎に振り、
あとは全部ジョンでした。
ジョンは、なかなか榎にしてみれば捉えづらい的でした。
ジャッジにしたら採点上、榎に振りにくいラウンドばかりだったことでしょう。

終わってみれば、榎は序盤にもっとジャブから連打するか、
または身体を小さくして前に出て攻めるか、どっちかしたかったですね。
序盤から左目周辺が腫れてしまったことも不運でした。
榎は自分の実力を出したとは思いますが、左目の視界を
ほぼ失っていたような感じもありますし、その辺は悔いが残るかもしれませんね。



それにしても、G+の生中継だったはずが野球のせいで時間が変わり、
確か0時30分から放送だったはずだったのが、
時間が来たら徳光おじさんが映ってたのには驚きました(;-_-)ノ
情報シャットアウトして見てたんで、事情がわからないんですが、
野球の放送時間が延びたようです。こんなの、本当にかないませんね。
録画しといて翌朝見るべ、とかいって寝てたら、どえらいことになってました。
野球なんて、ほぼ毎日やってんですし、デジタルBSもあるんですから、
一日くらいボクシングに譲って欲しいですね(-_-)

コメント (2)
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