さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

恐るべし長谷川

2008-10-17 00:29:16 | 長谷川穂積
今、ようやく録画を見終えたばかりです(^^ゞ
ダブルタイトルマッチ、どちらも予想以上の内容になりました。


まずラリオスvs粟生ですが、思った以上に粟生が健闘しました。
っていうか、勝てた試合だったと思います。
序盤、思った以上にスローで動きもパンチも切れないラリオスでしたが、
粟生があれだけ自分から出て、上下に左を決められるとは思っていませんでした。
陣営が試合前に語ったように、序盤の積極性は非常に良かったです。
4Rには相打ちで打ち勝っての右フックでダウンまで奪い、
うわ、これはニューヒーロー誕生か、と思ったんですが...。

ラリオス、ええ加減衰えてたし、ダウンも喰って、追撃も良いの打たれてました。
でもそこから諦めずに、なんとアウトボクシングなぞをやってのけるんですね。
正直、あっさり試合投げる奴もいそうなドツボの展開まっただ中で、あの粘り。
5R以降、懸命に繰り出すジャブでポイントをかき集めて挽回し、
時折カウンターを浴びつつも逃げ切りました。

粟生は日本タイトル防衛戦で下位ランカー相手に苦戦してた頃の、
攻めるのか捌くのかはっきりしない闘いぶりの印象が強く、
その後、榎戦でやや改善は見えたものの、世界となるとまだまだ、と見ていました。
今日の序盤の闘いぶりは、そういう私の先入観を覆すものでした。脱帽でした。

しかし、中盤以降、やりようによっては充分勝てた試合を落としたことが惜しまれます。
5R以降、傷だらけの顔で懸命にジャブを出し続けるラリオスを見て、
「まさか、ここから挽回なんか出来へんやろー」と思ったのと同じことを、
粟生も思っていたわけではないでしょうが...結果はあまりにも残酷でした。

ボクサーが自分の足で立っていて、闘う意志を持つ限り、
リングの上ではどんなことでも起こり得る。
改めてボクシングの奥深さを見た思いです。
粟生がこの一戦から何を学ぶかが、今後の彼を左右することでしょう。


さて、心配してた長谷川穂積ですが、二試合続けての2RKOでした。
6回目と7回目の防衛戦を共に2Rで倒して終わらせるとは、
まさに恐るべし長谷川です。

WBC2位のアレハンドロ・バルデス、結果は無惨でしたけど、
それとは別に、なかなかの強敵だったと思います。
右リードの長さとタイミングの良さは見事で、あの長谷川がかわしきれず、
同じパンチを続けてヒットされていました。

しかし長谷川、1Rから良いカウンターをあれこれと決めて、
バルデスもそれに応じてか、思ったより自分から前に来ました。
もう少しじっくり構えて、突き放してから前に来る感じだったら
長谷川も嫌だったのでしょうけど...。
左アッパーでダメージを与えてからは長谷川の独壇場、
左の打ち下ろしで見事に倒し、追撃でストップ。
レフェリーが、ちょっと不細工なストップしましたが...

長谷川穂積、その天才ぶりは完成の域にあるようです。
私が昨日書いた懸念など、何の意味もありませんでした(^^;)
こちらも改めて脱帽であります。



それにしても、今日の二試合はまさに「プレミアム」を冠するに
ふさわしい試合内容だったと思います。
改めて、多くに見てもらいたい試合でしたね。
視聴率はどうなのかなぁ...という、詮無いことを、
空き時間に唐突に流れたタイソンvsダグラス戦を眺めながら思っています(^^ゞ
しかしこの試合のダグラスは本当に強い...。

コメント (7)
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