ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

遍路  (96回)

2010年05月01日 | 思い出話
          平成15年11月17日  (月曜日)
       第85番札所 八栗寺   第86番札所 志度寺



         距離:20K  ささや旅館 … 八栗寺 … 志度寺  民宿 ながお路

同じく夕日を見ておられたご夫妻の案内で、無事宿に着くことが出来ました。

夕食前のお風呂で奥さんとご一緒しました。ここまでの経路をお尋ねすると、
2年前に歩き始めて、ご主人が胆管の癌で手術され、間が空いたこと、普段
は元気で荷物も持ってもらえるけれど、疲れると、急に発熱するので、それ
が怖くて10K以上の距離があって電車、バスの在る区間は乗り物を使うこと、
薬をいっぱい持ってきていることなどを話してくださいました。

夕食は食堂で、遍路は私たち二組の夫婦と工事現場で働いていて定宿にして
いるらしい人たち6人でした。あちらのご夫妻は「美味しい美味しい」と言う割に
は側芽補足あまり食べておられない。アルコールも飲まれないので、あっと言う
間に食べ終えて、部屋に引き取られた。

             ささや旅館  (3泊目)




ささや旅館から坂を下ってくると、このかわいらしい「琴電屋島駅」がありました。
東へ8K行けば、「八栗寺」です。川に沿って歩道があるので、その道を通りまし
た。会社員や高校生が自転車でびゅんびゅん飛ばします。





途中に牟礼の石材所が立ち並んでいました。その中のひとつに精巧に出来た
五重塔があったので、一寸庭に入らせていただきました。ここは「牟礼」です。

もう一つ「庵治(あじ)」と言う石場があるらしいのですが、気が付かない間に
通過してしまったらしいのです。実は我が家の墓石が「庵治の石」なので、そ
の石場に行ってみたかったのです。

食べたいと思っていた、有名な「うどんの山田や」の前を通りましたが、昼には
早すぎて、残念ながらおなか空いていなくて通過しました。


八栗ケーブル下でトイレ休憩を済ませ、ケーブルの左手の細い遍路道に入りま
した。ケーブルが付いているくらいですから、覚悟の上とはいえ、厳しい登りで
す。しかし、気持ちのいい、静かな参道でした。門前には、古い「旅籠」と呼ぶ
にふさわしいような宿がありました。




          ↑ 本堂        ↓ 本堂の後ろに聳える五剣山


第85番 八栗寺 の後ろのお山、五剣山は元は五つの小山だったそうですが、
昔昔、地震で崩れ落ちて、今のように四つになったそうです。お寺の境内から見
上げる実物は迫り来るような迫力がありました。山容からして、とても楽しみに
していたお寺でした。
                               (1360回)








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