ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

遍路 (99回)

2010年05月09日 | 思い出話
              平成15年11月17日
             第86番札所  志度寺



         距離:20K  ささや旅館 … 八栗寺 … 志度寺 … 民宿 ながお路



          ↑  志度寺 山門          ↓  本堂



                   ↑  太子堂          ↓  内部



第86番札所 志度寺 は町中のお寺でした。広々と平面的でした。庭の片隅
で桜が私たちを迎えてくれました。



お寺で何かの集まりがあり、その帰りらしいおばあさんが縦一列に並んで手
押し車を押しながら帰っていくさまは、何ともユーモラスで… 写真に撮りたい
な~と思ったのですが、わるいかな~と思いとどまりました。その行列は、今で
も私の瞼に焼き付いているほどです。

志度寺から長尾寺までは8Kの道のりです。その長尾寺のまん前の宿が、今
夜の宿「民宿ながお路」です。道路を隔てて、新館と旧館がありました。私達
と、女性2人ずれが新館で、昨夜、同じ宿だった松山の人が旧館でした。
食事は新館で皆一緒でした。

女の子二人のうち、一人は東京からでもう一人は北海道からで(どんな関係か
聞くのを忘れていました)東京の人が去年途中まで終えていて、北海道の方が
今回その地点まで先行し、途中で落ち合って、二人になったようです。北海道
の人は「通し打ち」と言うことになります。彼女たちはスタンダードに明日、大窪
寺から下山して一泊し、朝のフェリーで高野山にわたることにすると話している
と、宿の主人が「今は100円バスで(この地元の経営のバスで、100円で大
窪寺からここまで戻れるという)ここまで戻り、徳島に出て、そこからバスで大
阪の難波まで出て、そこで1泊し高野山に上ると、一日いっぱい使えるのでそ
うしなさい。難波には一人2700円ぐらいで泊まれるビジネスホテルがあるの
で安くつく」と言いました。彼女たちは、教えられてようにするといっていました。

松山の人と私達は「八十窪」で1泊します。5人が一致しているのは「女体山
越え」をすると言うことでした。

彼女達は「女体山越え」をするかどうか迷っていましたが、私達が登ると言う
ので、登ることに決めたようでした。私もいよいよ明日「女体山越え」かと思
うと「岩場は大丈夫かしら?」と心がふさぐのです。越えたいようでもあり、越
えたくないようでもあり気が重いのです。なぜなら「女体山越え」は大変だと聞
くだけで問題の岩場が「如何大変なのか」「どのくらいの距離なのか」「どのあ
たりにあるのか」何もわからないからです。その不安が私の心を押しつぶすの
です。

「明日いよいよ結願dす」とあちこちにメールする予定でしたが、その気にもな
れず、早々に寝てしまいました。

                 民宿  ながお路  (4泊目)



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