ずいぶん前から
戦争の準備をすれば戦争になります
平和を望むなら平和の準備をすべきです
加藤周一
という言葉を「お寺の掲示板」用のメモに"したため"ている。
ずっと"したため"たままだったのは、「平和の準備」ということを、自分の実生活上に具体的にイメージすることができなかったから。
2日の東本願寺「春の法要」- 全戦没者追弔法会 - にお参りさせていただき、名古屋大学名誉教授の平川宗信さんの記念講演に教えていただきました。
講題は、
念仏者の「非戦・非武装」に立つ平和運動
- 非暴力・不服従抵抗による平和と安全の探求 -
真宗の救いは阿弥陀さまのお仕事をさせていただくことだ、と。
本願、阿弥陀さまの願いを果たしていくというご自身の信仰を表明された。
そこで、念仏するものにとっての「平和の準備」についてのイメージ。
「台湾有事」を想定した日米の防衛計画。
南西諸島のミサイル配備、全島民の避難計画。
その内容は、島民の犠牲を前提とした「戦争の準備」。
「戦争の準備」は「国家」を守るもの。
「平和の準備」は、平川先生の言葉をかりれば「私たちのいのちと暮らしを守る」。
「戦争の準備」による犠牲は、「非暴力・不服従抵抗」という「平和の準備」によって圧倒的に抑えられるのではないかと。
私はいったい何を守りたいのかと問われます。
守りたいものは何か。
自分は守りたいものをもっているかと。
さて「戦争の準備」の進捗とその現場の声。
「いせ映画を観る会」と「伊勢進富座」による共同上映会のお知らせです。
映画 『戦雲 - いくさふむ -』
4月12日から14日まで伊勢「進富座」にて。
12日は、三上智恵監督のトークライブ。
進富座
https://shintomiza.whitesnow.jp/i
三上作品から、かつて本土防衛のために"捨て石"にされた島のことを習った。
改めて、誰の何を守るためにこの島国が"捨て石"にされるのか。
知らず知らずに"捨て石"となるのか。
知って"捨て石"となるのか。
現場感覚もなく黙って見ているのか。
平川先生は、「積極的平和」「参加型平和」といっておられたか。
傍観はつまり容認派だと。
平和は、黙っていては守れない。
今さら止められないと悲観するのでなく、積極的に平和に参加していくという能動性が求められる。
「戦争の準備」と「平和の準備」。
冒頭の言葉を「法語」として掲示板に掲げられるようイメージを膨らませたいと思います。
準備【じゅんび】
準備あることをうまく行うために、前もって仕度すること。