真宗本廟 - 東本願寺 -
報恩講
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恩に報いる講座。
どのような恩を受け取り、いかに報いるのか。
報いるには、まず恩を知ることからだ。
知ることができなければ、恩知らず。
11月の常照寺の掲示板に
憶念弥陀仏本願
略して 念仏
と記した。
「略して」という表現はいかがかと思ったが。
「省」のニュアンスではない。
略 【りゃく】
① はぶくこと。省略。
② おおよそ。あらまし。
③ 知恵。はかりごと。
また別に
① おさめる
と出てきた。
② ③ のニュアンスに、別 ① の意を込めて。
言い換えれば
念仏とは、憶念弥陀仏本願である、と。
宗祖は龍樹菩薩の教えを引いてくださった。
憶念弥陀仏本願 自然即時入必定
とつづく。
弥陀仏の本願を憶念すれば、自然に即の時、必定に入る、と。
「必定に入る」を意訳して「たすかる」と受け取るならば。
念仏すれば自然にたすかる。
さて、私はたすかるのか。
しかし、たすかろうとしているのか。
そもそも、たすからなければならないようなじぶんを知っておるのか。
まわり回って、恩を知らずに過ごしている私こそ、たすからなければならん者ではないのか。
ややこしいが。
恩知らずをたすける、そんな恩をいかに頂戴するか。
報いるとは、仏恩を報ずる以外にない。
恩知らずがどう報ずるか。
南無阿弥陀仏
合掌