遊煩悩林

住職のつぶやき

何を選んだのか

2013年07月23日 | ブログ

Photo_2選挙の結果を伝える新聞に目を通しながら、ふと思い出して書棚から一冊の本を持ち出して、もう一回読んでみようと思いました。

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

という本。

それでも、日本人は「自民党」を選んだ

というとどうでしょうか。

べつに自民党を選んだからといってそれをすぐに戦争に直結させるつもりはありません。
次の選択までの3年間を私が何を聞いて過ごすかということが課題です。
さて、そこでといっては何ですが、本堂の一角にちょっとしたブースを設けました。

Img_2353

プロジェクトの「のぼり」には、糸電話に耳をあてる女の子が描かれてます。
この糸の先がどこに繋がっているのかということに想像力をはたらかせたいところです。

私は、聞く。

と、のぼりにありますが、それが「誰の」「どんな声」なのか。

圧倒的な勝利をおさめた政党には支持者の声だけでなく、悲しみの声、苦しみの声、そして声なき声を聞いていってほしいと思うばかりです。
投票に行かなかったという意味での「声なき」ではなくて、これまでの「国策」「国益」という名のもとに黙って死んでいった方々の声です。
同時に、他人事でなく私自身がそれらの声に耳を澄ませなくてはなりません。
結果的には、多くの悲しみや苦しみの現実の中でそれを直視するのではなく、覆い隠すような「期待感」が勝ったといえるのでしょう。
だからこそ、そう遠くない将来、その期待がいかに裏切られようとしても、背けてはならない現実と声があります。
苦しみや悲しみをみないことが幸せという時代を超え、様々な苦しみと悲しみの中で、日々、生きていることに実感を伴ってくるような態度が求められていることを強く感じます。

「こんなはずではなかった」「そんなことを選んだつもりはなかった」「まさかこんなことになるとは」なんていう声は聞きたくありませんし、言いたくもありません。「それみたことか」というのもしかり。
「期待感」が勝ったという今回の選挙。低い投票率には「期待しない」という若者の選択も少なからずあったはずです。
社会的に弱い立場の声ではなく、強者の「期待」がこの結果であるならば、それは「強者の強者による強者のための政治」でしかありません。
多数決の論理は少数派を排除する方法ではなかったはずです。「ねじれ」が解れたのならますます、大多数の弱者や少数派の「小さな声」に耳を傾けなければなりません。
それは為政者への要望とか注文ではなく、私自身のこととしてです。

この夏も福島のこどもたちを迎えて、報道からは聞こえてこない「声」を聞きたいと思います。
常照寺では「福島のこどもたちを三重へプロジェクト」のチャリティTシャツを販売しています。
?http://booses.net/goods.html
ご参詣の際に、是非ご支援くださいますようお願いいたします。

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ボージーズ

2013年07月06日 | ブログ

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「福島のこどもたちを三重へ」プロジェクトのホームページができました。

? http://booses.net

プロジェクトは、真宗大谷派三重教区青少幼年教化小委員会と東日本大震災三重有志の会による「福島のこどもたちを三重へプロジェクト実行委員会」によるものですが、如何せん名前がながい!ということで、ボージーズという括りになっています。
boosesの名称は、昨年のプロジェクトでスタッフTシャツをデザインしてくれた画家のナカタニタケシ氏http://takeshinakatani.jp/の命名によるもので、結果的に宗派を超えた僧侶らのプロジェクトに発展したこともあってその名を引き継ぎました。

ホームページの制作にあたっては、ウェブデザイナーのニシオカトモユキ氏http://www.notable.flop.jp/が「被災地の支援としてやらせてほしい」と言って立ち上げてくださいました。
「震災の年に生まれたこどもたちがハタチになるまで」という目標をかかげたプロジェクトです。ホームページが福島と三重の距離を埋める交流の場となればと思います。

ホームページのイラストは、イラストレーターのカワノマキ氏http://makizoo.petit.cc/がプロジェクトのために特別にデザインしてくれました。
被災地の声を聞く。被災者の声を聞く。震災で亡くなった方々の願いを聞く「糸電話」です。
このイラストを用いて現在、チャリティTシャツを製作しています。
完成すればホームページでお知らせしますので、あわせてご支援くださいますようお願いします。

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camp!camp!camp!

2013年07月06日 | ブログ

このであい、プライスレス!!! - 無量 -

真宗大谷派(東本願寺)の三重教区児童教化連盟(児連)が企画した「同朋ジュニア大会」のテーマです。
ジュニア大会は毎年、児連が主催する夏のキャンプ。
昨年から「福島のこどもたちを三重へプロジェクト」に参加する福島のこどもたちと三重のこどもたちの交流の場ともなっています。
そのご案内が届きました。
今年のジュニア大会は、福島プロジェクトの日程の流れで志摩市の「ともやま公園キャンプ場」を会場に下記のとおり2泊3日の予定です。

南勢地区でのジュニア大会開催ははじめてだそうです。
ご門徒の皆さまにおかれましては是非、お友達お誘い合わせてご参加くださいますようお願い申し上げます。
また、保護者の皆さまにおかれては、ボランティアのスタッフとしてご参加いただけますのでお問い合わせください。

詳しい日程などは、「福島のこどもたちを三重へプロジェクト」ホームページ ?http://booses.net をご覧ください。
(ただし、プロジェクトの日程と集合時間などが異なります)

同朋ジュニア大会

期 間  2013年8月21日~23日(21日8時集合・23日16時解散予定)
会 場  ともやま公園(志摩市大王町波切)
テーマ  「このであい、プライスレス!!! - 無量 -」
対 象  小学校3年生~中学校3年生までの児童
募集人数 40名
参加費  10,000円
募集〆切 8月2日

* 追って詳細は参加者にご送付されます

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けれども

2013年07月02日 | ブログ

7月21日の参議院議員通常選挙の「投票所入場券」が選挙管理委員会から届きました。
封筒に「通常選挙」と書かれていてふと「通常なんだ」と感じました。
率直な思いとして何も論点が定まらないまま期日が迫ってくる印象があります。
「通常」なのですから、予めわかっている。
わかっているのだから、どこの党の誰々に投票すればどういうことになるというところまでわかって投票したいところです。
ただ全然わからない。
わからないのは私の問題ですが、どうも「通常選挙」という顔をした通常でない雰囲気を感じ・・・。

いちおうのスタンスとして。
先月の22日に桑名市民会館で開催された「三重教区・桑名別院 宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌 お待ち受け大会」の記念講演で、講師の池田勇諦氏が提起されたことが印象に残っています。

「けれども」をどこにつけるか

という問題提起でした。

「けれども」を「仏法」につけるのか、「世間」につけるのか。
問われたのは、日々お寺で生活し、衣をつける立場にある私自身、

「仏教はそういうけれども、娑婆はそんなわけにいかんわなー」
「ホトケさんからしたらそうかもしれんけれども、世間ではそんなわけにはいかんわなー」

というところにいるのではないか、と。
しかも、それがいかにも門徒さんの立場に立ったような顔をして、です。

「世間ではそう言うけれども、ホトケさんの教えはそうはいかんわな」
「娑婆の常識はそうかもしれんけれども、お念仏を聞いたもんとしてはそういうわけにはいかんわな」

ということが、実生活の上で成り立っていくような事柄がほんとうの「宗教」ではないでしょうか。
ひとりの仏教徒として一票を投じたいと思います。
ん?仏教徒として一票というのは何かおかしいか・・・投票を縁にして自分自身の「どうなりたいか」という意思を明らかにすることによって信仰態度が決まるというのか・・・とにかく。

仏法を主(あるじ)とし、世間を客人(まろうど)とせよ
蓮如上人御一代記聞書

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