真宗文庫『31の味わい お寺の掲示板』東本願寺出版
https://books.higashihonganji.or.jp/
今月発行された文庫本に文章を載せていただいたのでコマーシャル。
新刊とはいっても私の文章の内容は、2010年に発行された『今日のことば』の随想がそのまま掲載されています。
かれこれ15年も前の文章を読み返すとお恥ずかしいところもございますが。
出版にあたって、膨大なアーカイブの中から、どなたが、どんないきさつでピックアップされたのかは存じませんが、とにかく掘り出していただきありがとうございます。
発行のお礼状とともに、出来上がった文庫本を贈呈いただきました。
ページをめくりながら編集作業を想像してみる。
真宗仏教を味わう上で欠かせない法語の選出・選択が前提にあるのでしょう。
ですから随想の文章より、むしろ31の法語を手がかりに、その法語に出あった一人ひとりが味わいを深めてほしいと。
そんな編集者の願いを思いました。
どうか手にとってご味読いただけるならば幸いでございます。
ところで、出典の『今日のことば』は、法語カレンダーの随想集として毎年発行されています。
発行される随想集は、翌年のカレンダーに掲載される法語に基づいて執筆されます。
2010年に発行された『今日のことば』は、2011年のカレンダーの法語についての文章。
どうして自分が書くことになったのかもよく覚えていませんが。
当時のメモにあるのは、「解説でなく随想」という一言。
エピソードを顧みながら、随想に登場したおばあちゃんの逝去から15年か、と。
お孫さんは私と同級生だし、ひ孫さんは長女と同級生。
来月の高校入試に向けて近所の図書館で切磋琢磨。
私も子どもたちも、ずっとお育ての中にいることをいま、改めて随想しながら。