三寒四温。
3月のあたたかさ。
待ってましたとばかりに境内に芽を出す雑草。
こちらも待ってましたとばかりに草を抜き抜き、ご法事のご門徒を迎える。
常照寺では、本堂を使用したご門徒の法事の際、
半紙に故人の法名を筆して尊前に示しています。
7回忌を迎えたハルオさんの法名に「春光」の文字。
毎日お仏壇に手を合わせていても、あまり感じませんでしたが、と奥さま。
寒い冬を耐え抜いて、ようやくやわらかい温もりに会えたような気がします、と。
春の命日、気候と陽ざしの効果もあって、そんな感想を聞かせていただいた。
故人の娘さんが、父が亡くなってから「(私も)もういいわ」と母がずっと言っていて心配だった。
そんな母の言葉を聞いて、少し安心したと。
苦労して苦労して、亡くなっていかれた方に、ぬくもりと光を感じられたとき、
「春の光」は希望なんだと思いました。
かけがえのない人とのお別れは
終わりでなくはじまりなのです
荒山 信
2024春彼岸法話より
と、3月の掲示板。
はじまるまでの時間は人それぞれですが、ナムアミダブツは終わりでなくて、はじまっていく方向をもっている。
ちまたでは「終活」だの、「エンディング」だの言いますが、それもまた「はじまり」に向けたものだと。
はじまってますか?
まだはじまりませんか?
と私が問われています。
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