筑波山の麓に、八郷村がある。
筑波山を背にした、日当たりが良く水はけの良い果実にとても適した土地。
そこは、フルーツロードとも呼ばれ一年中色々なフルーツが取れる。
スイカ、梨、リンゴ、ミカン、そしてイチゴ。
特にイチゴはイチゴ団地と呼ばれる地区もあり、時期にはイチゴ屋さんが県道沿いに並ぶ。
その中に、特別に美味しいイチゴを作るイチゴ屋さんがある。
クアトロの父が叔父に教わって、もう何年も通っているイチゴ屋さんだ。
あまり商売っ気はなく、完熟の美味しいイチゴをひっそりと並べている。
しかし、完熟のため宅配便に耐えられない。
直接そこに買いに行くのがベストだ。
今年は、緊急事態宣言のために今まで買い出しに出られなかった。
このイチゴを年明けから楽しみにしていたお客様には残念な思いをさせてしまった。
昨日、緊急事態宣言解除を受け、八鄕のいばらキッスを仕入れてきました。
クアトロはいばらキッスのデザートを今日から緊急販売宣言。
この週末だけの定販売となります。
生パスタとは、感想させていないパスタのことで、クアトロのタリアテッレがそれにあたる。
麺職人クアトロの父の作る生パスタのタリアテッレの美味しい秘密にせまってみよう。
小麦粉のデンプンの変化にその秘密はある。
デンプンは熱を受けると旨みに変わる。
炊きたてのご飯の何とも言えないあの香りと旨み。
ご飯は炊きたてが一番美味しいのは云うまでもなく、温め直しても炊きたての美味しさは戻ってこない。
パスタも同じで、乾めんは乾燥させることでデンプンが熱を受けて変化してしまう。
その乾麺は茹であげでもデンプン本来の美味しさは得られない。
生パスタは茹で上げる時に初めて熱を受けるので、炊きたてのご飯と同じ美味しさを楽しめる。
デンプンのアルファ化ベータ化とかいう話だ。
ただ生パスタは、ゆで時間が短いため、10分茹での乾めんと比べ、5~6分で茹で上がる。
生パスタを茹ですぎると乾めんの倍の茹ですぎに相当してしまう。
茹で上がってから伸びるのも早く、調理に気を遣う。
要するに、扱いが難しいのが難点。
ただ、クアトロの父の作る生パスタは、しっかりと製麺してあるので、多少の時間では伸びない。
それでも、なるべく早く食べて欲しい。
時短営業も一時間ながら伸びたので、クアトロの生パスタは、お店で出来たてを食べよう。
そもそも、パスタって何とよくお客様に聞かれる。
パスタとスパゲッティとどこが違うんだ、と聞かれることも多い。
パスタの語源としては混ぜるとかこねるとかいうことらしいが、ようするに粉と水を練ったものは全てパスタだ。
とするとコンクリートもパスタだ。
食べ物、イタリアンに関しては、小麦粉と水分を合わせた物をパスタと呼ぶ。
そして、その形によってスパゲッティだったり、タリアテッレだったり、パッパルデッレ、リングィネ、ラザニア、カネロニ、カッペリーニなどと呼ばれる。
ということは、スパゲッティはパスタという大きな分類の中に含まれるということになる。
ちなみにスパゲッティは“長い紐”という意味だ。
チャップリンの映画「黄金狂時代」の中で靴の紐をスパゲッティと思って食べるシーンを思い出す。
アボンダンスとは、豊穣と云う意味だとか。
フランスのスイスとの国境沿いサヴォワの名産のチーズのひとつが“アボンダンス”。
アボンダンスの高原で夏に放牧されたアボンダンス牛のミルクから作ったハードタイプのチーズ。
名前通り豊穣な味わいのチーズで、そのまま食べても良いし焼いても美味しい。
ほっこりとした濃厚な旨みは、コクのある赤ワインはもちろん、日本酒にもよく合う。
クアトロの父は、ワインや日本酒を色々と裏メニューに用意している。
緊急事態宣言解除に浮かれる訳にはいかないが、美味しい豊穣なチーズに、クアトロの父の選ぶワインや日本酒で、ちょっと一息つこう。
※クアトロは、新たな時短営業の要請を受け、夜の営業は、8時オーダーストップ、9時閉店とさせていただきます。
尚、平日の夜のご予約は5時半までの受付となります。