サンダニエーレ産生ハムの切り立てはクアトロの名物のひとつ。
クアトロの父は、この生ハムを出すたびに、お客様の感想を聞いている。
お客様の分析はとても参考になる。
「脂の入り方が良い」
「切る場所によって味わいが違う」
「自分はもっと骨の近くが好きだ」
「肉の旨みが感じられる生ハムだ」
「他の生ハムより味が濃い」
「塩分が少なくていい」
などなどである。
「美味しいですか」と聞かれて、不味いとは云えないが、それでもただ旨いだけでなく感想を詳しく伝えてくれるクアトロのお客様はレベルが高い。
映画「ロッキー」で吊された肉をサンドバックにする場面は有名だが、あの肉はどうなってしまうのだろう。
サンダニエーレも実は叩かれているらしい。
と云ってもボクサーの練習相手をしている訳ではないが、一度プレスをかけられるという。
余分な水分を除く仕事人の技だ。
それがサンダニエーレの生ハムの特質のひとつ。
グラム当たりの価格からみればプレスをかけない方が儲かるのだが、サンダニエーレの生ハムには実直さを感じる。
今日も生ハムを切るクアトロの父。
バックミュージックにロッキーのテーマが似合いそうだ。
「ダーティ・ハリー」のオープニング。
クリント・イーストウッド演じるキャラハン刑事がマグナムを両手で構えて向かってくる車に照準を合わせる。
その立ち姿を下からのアングルでカメラが捕らえている。
このシーンはカッコよくて忘れられない。
さらにクアトロの父の印象に残る「ダーティ・ハリー」での名シーン。
銀行強盗と撃ち合いになり、ついに犯人を追いつめ、マグナムを犯人の頭に突きつけるキャラハン。
「考えてるな、弾が残ってるかどうか、撃ちまくって俺にもわからん、だがこれは特製の大型拳銃だ、脳ミソが吹っ飛ぶ、それでも賭けてみるつもりか」 犯人はびびって降参するのだった。
今日のクアトロ。
まだ秋だと云うのに、マグナムな天然ブリが入荷した。
このブログの天然ブリの写真を見たお客様。
「考えてるな、美味しいかどうか、この時期にどうして市場に出たのかは、俺にもわからん、だがこれは大型の天然ブリには違いが無い、脳ミソが吹っ飛ぶほど美味しいかもしれないぜ、食べてみるか」 ダーティ・クアトロのおすすめ天然ブリ、本日公開。
昨日の、まえさん会（中学の同級生で背の順で並ぶと前から三番ぐらいにいた友達）は、日本酒の品揃えが良いと聞く居酒屋に出かけた。
色々と良い日本酒があったのだが、試しに爾今が入る時もあるのか聞くと、会員限定に今も裏メニューとしてあると云う。
いいものは、隠すんだなと、どこかのイタリアンを思い浮かべる。
それでも、特別に飲ましてくれると云う。
爾今は、今人気で入手が難しく、クアトロの父も飲んだことがないお酒だった。
いただいてみると、たしかに旨い。
云ってみるものだなと思ったクアトロの父だ。
今日のクアトロには、幻の海老と云われるブドウエビが秘かに入荷している。
海老の中で一番美味しいと云われ、魚市場にめったに入荷しない海老だ。
クアトロでは、常連のお客様にこっそり教える逸品のひとつ。
今日はクアトロで、試しにブドウエビとか入る時もあるのか聞いてみよう。
クアトロで本日“ｇｉｒｏ”の即位の礼が、多くのお客様に対して執り行われましたことを、謹んでお喜び申し上げるクアトロの父であります。
この“ｇｉｒｏ”は、最高峰の自転車レースのひとつ、ジロ・ディ・イタリアをモチーフにしたラベルが神々しいものであります。
サンジョベーゼとメルロによるフルボディの味わいは、勿体なくも有りがたいものであります。
しかも、畏れ多くもダブルマグナムであります。
この“ｇｉｒｏ”を抜栓する日は、また改めて全お客様にご通達させていただく所存であります。
