クアトロの父が、小布施から日本酒を仕入れてきた。
そのお酒は“スクウェアワン”。
桝一市村酒造のお酒。
この蔵元の酒造りは、北斎を小布施に招いた高井鴻山家の家業の一つで、宝暦五年(1755年)の創業以来、二百余年にわたり一貫して酒造りの本道を歩んで来た。
今日まで拡大志向を一切とらず、あくまでも創業時の蔵の規模を維持することにより、技と品質を守り抜いてきた。
素材選び、酒造りの技、そして販売方法にいたるまで時代や流行に安易に流されるのではなく、つねにこの蔵ならではの酒造りの原点を貫いた。
屋号の桝一(ますいち)を英語にあてはめ名付けたのが、スクウェア・ワン。
“原点”“振り出し”の意味もある。
濃厚辛口なこのお酒と肴で、クアトロも“原点”“振り出し”を目指す。