ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

新着ワイン~インパリ

2019年10月10日 | ワインの話

シチリアは、地中海の中央に位置し、地中海沿岸の時の勢力に侵略されるという歴史を刻む。

ギリシャ、イスラム、スペインと次々に侵略され略取され、気候には恵まれるが、貧しい生活を余儀なくされ、若者は故郷を捨て、新大陸アメリカへと出て行き、マフィアと云う地下組織を築くことにもなる。

紀元前8世紀、シチリアがギリシャの植民地となった時に持ち込まれたブドウが根付いたのがネロ・ターヴォラ。

シチリアの気候に育まれ、したたかに力強い味わいの赤ワインを生む。

このブドウは秘かに、地下組織によりボルドーやトスカーナに運ばれ高級ワインに化けるとも云われる。

時は移り、イタリアワインのドン・ファルネーゼのグループのザブがずば抜けた味わいのワインをシチリアで作り出した。

特別な畑からのネロ・ダーヴォラだけを使用し、高樹齢なだけでなく、理想的なテロワールで、通常より長めのマセラシオンを行い、熟成はフレンチオークのバリックの(新樽70%)で20ヶ月行い、マロラクティック発酵も樽で行うと云う。

トスカーナやボルドーへ持ち込まなくても、シチリアの地でまっとうにネロ・ターヴォラの高級ワインが生まれた。

それが、クアトロ新着ワイン“インパリ”。

この名前は、「incomparable=ずば抜けた、比類のない」という意味。

このワインを口にすれば、確かにずば抜けた、比類のないワインだと納得することだろう。

 

 

 

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