本日はクアトロの定休日。
日月連休したばかりなのに、また休みをもらい心苦しく思う小心者のクアトロの父だ。
休み明けからは、お客様に感謝の気持ちの特別パスタを企画。
「シラスの和風スパゲッティ」¥1200
「ボンゴレ・プリマベーラ(春のボンゴレ)」¥1300
「タラコと自家製イクラたっぷりのスパゲッティ」¥1500
いずれも、クアトロの自信作だ。
今日は、デパートの北海道展を覗いたクアトロの父。
どの店も、イクラがたっぷりと並ぶ。
クアトロの自家製の方が美味しいと思いながらも、お客様は喜んで貰えるだろうかと心配する小心者のクアトロの父。
売れたら売れたで、数に限りがあるので、それも心配する小心者のクアトロの父だ。
休み明けのクアトロ。
こだわりのピッツァ生地を仕込んだと云うクアトロの父。
そのピッツァを注文すると、焼きたてをクアトロの父が旅行の疲れも見せずに素早そうにカットしてくれる。
まだモッツァレラチーズがジュクジュクして流れ出しそうな状態だ。
少し待てばチーズが個体に戻り食べやすくなるのだが、それでは美味しさが半減すると云うものだ。
そのチーズが流れ出さないように、三角にカットされたピッツァを縦半分に折りたたむ。
三角の頂点から口にほおばり、ハフハフと云いながら熱々のピッツァを食べる。
これがピッツァの醍醐味だ。
濃厚でミルキーなモッツァレラの味わいの後にトマトソースの甘みと酸味が追いかけてくる。
そして、手元に残ったピッツァの耳の部分は、チーズもトマトソースもかかっていないので、ピッツァ生地の香ばしいシンプルな味わいが楽しめる。
先ほどのチーズとトマトの濃厚な味わいと良いコントラストを醸すのだ。
焼きたてのピッツァは最高だと感心していると、クアトロの父が恨めしそうに見ている。
ピッツァに合うワインを用意しているのだろう。
熱々のピッツァによく冷えた白ワインは最高ですよと目が訴えている。
ピッツァが熱々のうちに注文してみると、華やかな味わいの“アモーレ・エテルノ”と云う白ワインが出てきた。
このワインに使われているヴィオニエはチーズ料理にアモーレだ。
たしかに、ピッツァに良く合う。
しめしめと云うクアトロの父の顔色は見ずに、ピッツァとワインに専念しよう。
あ、春。
春は別れと出会いの季節。
今日のクアトロのおすすめのひとつは、ホウボウのアクアパッツァ。
まず、ホウボウとは深海魚で今頃までが旬の魚で、これから別れの季節だろうか。
このホウボウは、刺身でも煮付けでも旨いが、やはりアクアパッツァがお勧めだろう。
そのホウボウの名前の由来は諸説ある。
浮き袋を使ってホーホーと鳴くからホウボウと云う説。
海底で方々歩き回るからホウボウと云う説。
クアトロのホウボウのアクアパッツァを食べると美味しくてホーと皆が感嘆するからホウボウと云う説などが有力だ。
そしてアクアパッツァとはイタリア語でビックリ水とか暴れ水とかいった意味だ。
魚を姿のままグリルし、そこにワインやアサリのダシなどの水分が加わり煮込まれる。
そしてグツグツとスープが煮える状態がアクアパッツァである。
魚の内側からも充分に旨みをスープに引き出す。
とても洗練された魚料理の手法である。
特に、ホウボウのような頭の大きい魚は良いダシが出る。
気の合った人と気取らずに、箸を突っつきながら夢中になって食べたいホウボウのアクアパッツァである。
ホー。
※明日7日(日)あさって8日(月)は、都合によりクアトロは連休させていただきます。
ホー。