ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

新着日本酒~杉勇秋あがり

2015年10月11日 | お酒の話

「今が旬のお酒なんだけど、別にいいんだけど」
“別にいいんだけど”というのは、別に良くないのである。
ストレスがたまると人はこういう云い方をする。
「だから、この秋あがりは季節限定でやたらに旨いんだって」“だから”に力が入るとかなり感情的である。
「山形の米所の遊佐にある杉勇は美味しくて、なんだろ、秋あがりはとくに美味しくて、なんだろ、酒米の出羽の里の特色が、なんだろ」やたら“なんだろ”を付けるのは、話に慣れてなかったり自信がなかったりする子供っぽさだろう。
「つまり、クアトロの父の選んだ日本酒は美味しくて、つまり、山形のお酒は特に美味しくて、つまり、季節限定の秋あがりはもっと美味しい」話ベタな人もやたらに“つまり”と云う。
「しかし、この杉勇の秋あがりは美味しいわけで、飲まないと損しちゃいますよ」強引に話に割り込むときは、“しかし”と云って割り込むことが多い。
「しょせんはね、この杉勇の秋あがりの美味しさは飲めば解るけど、いちおうどうして美味しいか云っておこうかなみたいな」いつも話に逃げ道を作る言い回しだ。
話し方のクセで相手の心理状態が解るものである。

「だから、つまり、しかし、何だろう、今日のクアトロの日本酒はしょせん美味しい訳で、生牡蠣と合わせて飲んでみたらどうだろ、別にいいんだけど」

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする