ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

土産話に花を咲かすチーズ

2012年08月18日 | チーズの話

Photo クアトロの父は汗っかきである。
辛いカレーなどを食べると頭のてっぺんから汗が流れる。
しかし夏には、その汗が心地よいのだ。
カレーの辛さを決めるのがトウガラシ。
しかし、そのトウガラシも元々インドにあったわけではなく、16世紀にコロンブスがアメリカ大陸のお土産にトウガラシをスペインに持ち帰り、それがインドにお裾分けされてトウガラシがカレーの主役となり、クアトロの父が頭から汗を流す。
コロンブスと同行していたバスク人もやはりおみやげにトウガラシを持ち帰っている。
スペインとフランスにまたがるバスク地方の内陸部ではそのおみやげのトウガラシが特産品となっている。
特にエスプレット村のトウガラシは特産品になっている。
さらにバスク地方の特産品として羊乳のチーズも挙げられる。
その羊乳のチーズにエスプレット村のトウガラシを練り込んだチーズがクアトロに入荷した。
“アルディ・ガスナ・ピメント”である。
このエスプレット村のトウガラシは辛さよりもほんのりとした甘みが特色。
エスプレット村のトウガラシが入ったバスク地方の羊乳チーズを食べてみると、まず羊乳のきめ細かい脂肪がもたらす上品な甘みを感じる。
その後からスパイスの爽やかさと優しい辛さが追いかけてくる。
余韻が楽しい夏向きのチーズだ。
ワインにもビールにも日本酒にも合いそうだ。
頭のてっぺんから汗は流れない。
このお盆休みにクアトロで、このチーズが土産話になるだろう。

コメント
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