クアトロの父の子供時代、ワインとは赤玉ポートワインのことだった。
家の茶箪笥の中にある赤玉ポートワインを母親が大事そうにちょびちょび飲んでいた記憶がある。
こっそりと盗み飲みするクアトロの父。
この赤い色水は甘いけれどとても美味しいとは思えなかった。
その茶箪笥の赤玉ポートワインは、次に養命酒に変わった。
この養命酒も美味しいとは思わなかったクアトロの父。
クアトロの父が成人すると「金曜日にはワインを買って」というCMでワインブームが訪れる。
それでも赤玉ポートワインと養命酒のイメージがありクアトロの父はなかなかワインに親しみを持てなかったが、食にかかわる仕事についていたクアトロの父はワインの勉強をしようと一念発起する。
まずは、サントリーのワイン頒布会を申し込む。
一年間毎月三千円分のワインが家に届く。
イタリアワインの月やスペインワインの月とか月ごとにテーマがある。
友人を自宅に集めて、一緒にそのワインを飲んで勉強したものだ。
菰かぶりのキャンティ、麻に包まれたスペインのシグロ、ドイツのキャッツやマドンナ、ハンガリーのトカイなどをありがたく飲んだ。
懐かしい思い出である。
しかし、今思うと遠回りしたなとも思う。
今、ワインを好きになる近道は、クアトロにあります。
今月のテーマはアルザスの白ワイン。
クアトロで楽しくワインの勉強をしましょう。