小布施ワイナリーのぶどう畑は、盆地の北川斜面にある。なだらかな扇形の斜面には、たくさんの果実園が広がっている。小布施ワイナリーの畑は中腹に位置している。裾野の方にはリンゴ園が多い。畑からは、遠くに北信五岳が並んで見える。飯縄山、戸隠山、黒姫山、妙高山、斑尾山の5つの独立峰が黒いシルエットをみせている。この山々は日本海からの風を受け豪雪地帯となる。そして、この山々から吹き下ろす冷涼な乾燥した風が、小布施の果実を実らす。特に白ワインを作る白ブドウなどには最適な条件である。
北川の斜面にあるために、太陽の恵みを受け、水はけが良く、山からの風が一日の寒暖差を生み、果実に豊かな甘みと酸味をもたらす。
小布施ワイナリーはシャルドネにこのテロワールの特性を見いだす事が出来ると、クアトロの父は思う。
小布施の栗やリンゴも同様の条件で素晴らしく美味しいわけである。今日は、小布施の農家に分けて貰った完熟の紅玉を焼きリンゴでご提供しようと思う。紅玉は焼いてもしゃきしゃきとしていて、見崩れがしない。焼くと旨みと甘みが濃縮され、紅玉ならではの酸味が冷たいアイスクリームと絶妙の調和を見せる。思わず笑みのこぼれる、クアトロの焼きリンゴはいかがだろう。