ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

桜エビvs白エビ

2008年04月10日 | 魚の話

S 4月になると解禁となる、駿河湾の桜エビと富山湾の白エビ。決められた時に決められた場所でしかとれない旬な食べ物は、今では数少ないだろう。しかし、この両者はやたら仲が悪い。
クアトロに到着した両者の言い分である。
先に着いた桜エビは、つぶやく
「人気でいったら白エビさんは私の足下にも及ばないでしょ」
「まず、私のこの桜色こそが日本人の心を揺さぶるって云うものよ、桜の花の季節と重なるんですものね、クアトロでも私の写真を見て、すぐに“桜エビと春キャベツのスパゲッティ”食べたいって注文する人が多かったわ」
「すぐに売れ切れてしまったぐらいですもの」
「その点、白エビさんはちょっと地味ね、私と並ぶと見劣りがするから、私の後にクアトロにやってくるみたいなのよ」
今日着いた白エビも、つぶやく
「桜エビさんは口が悪いわ」
「私は奥ゆかしいから、桜エビさんみたいに悪口は云えないわ」と云いながらも続ける。
「私が地味とか云っていたけど、色白の美人に嫉妬しているのかしら」
「今日も、殻を外されきれいに磨かれて、クアトロでは“白エビのムース”になって登場するのよ、クアトロの父も絶賛していたわ」
「桜エビさんのように春キャベツやアンチョビの手助けはいらないわ、私の風味だけで充分お客様を堪能させられるの」
「それと桜エビさんは、秋にも漁が解禁されて、二度旬があるって云うのよ、ちょっとずるくないですか、私は春だけよ」
どちらも、カルシュウムが豊富だと口が達者なのだ。何にしてもどちらも美味しく食べられるクアトロなのです。

コメント (1)
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