風もなく穏やかな春の陽気。上野の森には花見客がどっと押し寄せている。その人出を横目に、クアトロの夫婦は国立博物館に向かう。せっかくもらった休みを有意義に使わなくてはと、貧乏性に駆られてここへやってきた。国宝薬師寺展があるのだ。
順路にしたがってじっくりと鑑賞する。目当ては初めて門外に出た日光・月光の菩薩像だ。その日光・月光の立ち姿は実に感動的だった。水戸黄門で助さん格さんが印籠をかざした瞬間のような威厳と、由美かおるの入浴シーンのような艶やかさを感じさせるのだ。
それにしても、日光・月光の感動を水戸黄門でしか表現出来ないクアトロの父はやはりそれだけの男なのである。
ワインや料理の感動を伝えるための感受性と表現力は鍛えなくてはいけません。反省しつつも気合いを入れて鑑賞して疲れたクアトロの父は、出口に設けられた休憩室であんみつを食べるのだった。
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