ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

フロッグス・リープ

2007年02月02日 | ワインの話

Photo_202 クアトロの父、お店の壁に飾った思い出のワイン第三弾。
「フロッグス・リープ」蛙が跳躍するさまをデザインしたラベルはひときわ目をひきます。名前の意味は蛙の跳躍。もともと、蛙の養殖場だったところに畑を拓いたところから名付けられた。76年のパリ万博で、カリフォルニア・ワイン対フランス・ワインのブラインド・テストで、フランスのムートンを押さえて一番になったのがカリフォルニア・ワインの「スタッグス・リープ」。以来、カリフォルニア・ワインのブームが到来することになる。そのスタッグス・リープ=鹿の跳躍をもじっての名前でもある。今や、フロッグス・リープはスタッグス・リープ以上の人気ワインになってしまった。
もう、10年くらい前になってしまうが、このフロッグス・リープをワイン愛好会のメンバーで訪問したことがある。サンフランシスコから、車でかなり山の中に入ったところにナパ・バレーがある。そのナパ・バレーにフロッグス・リープはある。カリフォルニアはいつもそうなのかもしれないが、とても良い天気の日に訪れた記憶がある。畑は、有機栽培に徹底している。ブドウの樹の合間には、豆科の草が雑草のように茂っている。土を肥やすためと、虫食いをこの草に集めブドウの樹を守るためとか。さらに、ミミズが多いのもこの畑の特色だ。自然の力を活かし、化学肥料や農薬は一切使わない。現在では、追随するワイナリーも多いが当時はパイオニアだった。そんなこだわりの畑を見学すると、昼食はセラーの庭の大きな木の下での屋外パーティー。料理はサンフランシスコのレストランから呼んだ出張サービスだ。コックさんたちが何人も来ている。さすがにアメリカらしいおもてなしに、大満足した記憶がある。さらに、接客してくれる女性の美しいこと。ハリウッド映画の中に入ったような夢心地だった。
もちろん、ワインの味わいは素晴らしい。接待を受けなくてもこのワインの良さは解るつもりだ。なんといっても味わいが力強い。特に、カリフォルニア独特の品種「ジンファンデル」の評価は高い。個人的には、「メルロー」や「ソーヴィニヨン・ブラン」も好きだ。このラベルを見るたびに、太陽が降り注ぐ中でのワインと食事を思い出す。それと・・・

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