奥明日香、風光明媚な棚田で名の知れた稲渕集落の南外れ、奥まった地に建つ竜福寺に日本最古の墓標だと言われる石造層塔が安置されている。
竹野王碑と呼ばれる層塔は竜福寺境内、本堂脇に覆堂を設えられ安置されている。
<正面より>
見るからに古式でほぼ形を成していない軸部と屋根部を交互に積み重ねたような・・・・
<向かって右側より>
凝灰岩製で高さは約1.9m、初層屋根部や二層軸部には、いくつもの彫り窪み、これは元々のものなのか??後世のいたずらだろうか??
いずれにしても御覧のように風化磨耗が激しく原形を思い描く事すら難しい。
<向かって左側より>
現存四層ですがもとは五層だったと考えられ、初層軸部の四面に文字が刻まれています。
<初層軸部右側面>
「天平勝宝三年(751)歳次 辛卯四月廿四日丙子 、従二位竹野王」と刻まれているようですが・・・、そういわれれば天平の文字や竹野王の文字も確認できます。
<正面初層軸部>
殆ど何がなにやら状態・・・・・
因みに詳しくはこちらの説明板から・・・・・。
それにしても、この風化磨耗の激しさははその長い歴史の重みを感じさせてくれるに充分。
撮影2011.8.25