この前紹介した天王集落内を突き抜ける道路を道なりに南西進するとやがて急なヘアピンの下り坂になり斜面から谷底にかけて家並が点在する。
高船は京田辺市の最西端、奈良県生駒市、茶筅の町として名高い高山長町と境を接する我が山城地域に在って辺境の山里です。
天王から高船集落に入る直前右手側の小高い擁壁上の高船墓地にこの地蔵石仏が立っている。
以前は近くの旧道脇に置かれていたものを此処に移したものだそうでもともとの墓地地蔵では無いようです。
総高1.6mの舟形花崗岩に、蓮華座に立つ身の丈1.2mの定型地蔵菩薩立像を半肉彫りで刻み出している。
頭上に大きく円形後背を持ち、鎌倉後期の像立だと考えられてるようです。
惜しいかな、風化が進んで最早目鼻立ちも定かでは無くなっている。
此処は山城、大和、河内、接点の地でも有る。
撮影2010.5.22
お顔に大きな結晶が浮き出ていますね。
このお地蔵さん、石の目が粗いので
余計に風化が早いんでしょうねぇ。