生駒山麓、山肌を埋め尽くすように建つ新興住宅脇に残された石仏さん。
生駒の街は来るたび毎に戸惑うばかり、山肌を無闇矢鱈に開発、無秩序に新興住宅が建ち、余所者にはとてつもなく判りづらい。
この石仏も何度となく探しあぐねた後、何とかかんとかこの場所に辿り着きました。
石仏は開発から逃れた山肌に少しだけ残された木立の根元に在り、その手前には「枯木薬師山元信寺」なる寺名を刻んだ石柱が建って居ました。
この石仏はその元信寺の本尊と言うことなのでしょうか??法要ごとの卒塔婆が石仏の周りに林立しています。
石仏は総高1m足らず、舟形光背を負い、蓮華座に結跏趺坐、左手に薬壺掲げ持つ薬師石仏。
力なく、簡略化された単純な像容から古いものとは考えられず室町期以後の造立??
この信仰の山、生駒に在っても薬師石仏の存在は珍しい。
撮影2012.11.21