なにげに立ち寄った山里の古寺で見掛けた石仏さん。
ここは旧室生村の北外れ、多田集落の奥手にある日蓮宗 「満寿寺」・・・・本堂は参道石段を登った高台にあるが下段には覆い屋根の薬師堂があり
前の境内には夏草に埋もれる様にして、この石仏や2~3の石造物が残されて居た。
この地は摂津源氏の多田氏の末裔により鎌倉初期頃に栄えたとされています。
石仏は高さ約1m強、舟形光背を負い蓮華座に立つ阿弥陀立像。
光背頂部に月輪内キリークを陰刻、右手施無畏印、左手与願印。
天正二年(1574)の銘があり安土桃山期の造立。
現在スッカリ鄙びた山里になって居ますが華々しい時代も有ったようです。
撮影2013.6.8