観音寺境内の小さなお堂の中に祀られて居る如意輪観音石仏。
近鉄奈良線生駒駅と東生駒駅の中間辺り、すぐ西側の小高い丘に真言律宗の観音寺がある。
境内へは民家が密集する旧道脇の「谷田地蔵堂脇」から石段参道を一気に境内まで登る。
生駒市の資料に拠ると磨崖仏となっているのだが・・・・何かの都合で邪魔になり切り出したのだろうか??
石仏は高さ約背丈程の舟形状自然石の正面を整形・・・蓮台に半跏する。
通常「如意輪観音像」は六臂のものが多くこれもそうだと思われるが風化摩耗のためか?はっきりとは確認できない。
右手第一手を頬に当て思惟相を示していて、いわゆる典型的な半跏思惟像に成って居る。
像高約1m足らず、天保三年(1832)の銘があり江戸時代後期の像立。
石仏の多い奈良地域にあっても如意輪観音石仏は滅多に見掛けない。
磨崖仏の内に見てみたかった・・・
撮影2013.5.12