桜井市南端部、音羽山中に人知れず在る清滝不動磨崖仏。
清滝不動磨崖仏は桜井市街より国道166号で南下、下り尾集落の入口あたりを右折、どんどん山間部をめがけて進んで行くと、突然「下り尾」の枝集落が現れる。
こんな山間部にも家は建ち、人の生活が有るのかと???
集落の空き地に車を捨て置き、どんどん奥へ奥へと進むこと・・・・・
約20分ほども歩いただろうか??右滝への標石・・・
谷川沿いを奥へ奥へと詰めると、小さな小屋と小さな祠・・・
その背後に音を立てて岩を噛む二筋の滝・・・簡素な祠を前に左に雄滝、右に雌滝、合わせて清滝と呼ぶらしい。
問題の不動磨崖仏は雄滝と雌滝を隔てる岩肌の中央辺り・・・(滝の前には白竜大神、黒住大神の文字が刻まれて居るが、その意味は知らない。)
岩肌に火焔光背を彫り沈め・・・・
中に小さいながらキリッとした不動明王立像を刻み出している。
磨崖石仏は一目で近世仏だと判る江戸期の造立・・・石仏としての価値よりその景観が良い。
撮影2012.11.14